【久保建英】U-24日本代表vsU-24アルゼンチン代表 第2戦を考察!?
南米予選を1位通過して東京オリンピックでも優勝候補に挙げられるU-24アルゼンチン代表と対戦する3月29日(月)北九州スタジアム19:45キックオフ予定の第2戦を考察してみようと思います。
0-1で敗れた第1戦から中2日の厳しいコンディションを考慮するとスターティングメンバーは大幅に入れ替わると予想されますが、第1戦目でオーバーエイジを除く本大会メンバーの主力と目されるDF冨安健洋、MF堂安律、FW上田綺世を除いたベストに近いメンバーで戦ったのも関らずに、突き付けられた厳しい現実を少しでも改善できる方法を考えてみます。
スタメン予想!?
GK:谷晃生
DF:渡辺剛
DF:古賀太陽
DF:中野伸哉
右サイド:菅原由勢
ボランチ:中山雄太
ボランチ:田中碧
左サイド:相馬勇紀
シャドー:久保建英
シャドー:食野亮太郎
FW:林大地
1戦目の評価よりもコンディションと戦術的成熟度の経験を考慮してシステムと先発メンバーを予想しました。
アルゼンチンのプレスを回避する鍵は3DFが思い切って幅を使い、第1戦を警告の累積で出場停止だった田中碧とボランチを組む中山雄太が2ルートの抜け道を創り、両サイドが高い位置で相手のサイドDFを引き付ける事で2ライン間にスペースを創り、久保建英、食野亮太郎の2シャドーにボールを入れる事で攻撃のスイッチを入れるのが最大の戦略だと考えました。
第1戦は解説の中村憲剛さんが指摘していたようにボランチがパスを引き出して相手のファーストラインを効果的に無力化する事が出来ずにサイドでの連携からのビルドアップがメインになっていましたが、中央へボールを入れる事で選択肢を増やしてサイドでの状況を優位にできればアタッキングエリアへの侵入回数が上がると予想できます。
FW林大地は積極的に裏へのランニングで相手のDFラインを下げるのが得点以外での大事なタスクになるでしょう。
後半は4-2-3-1!?
前半の内容、結果を考慮してのメンバー、布陣の変更で優位に試合を進めたいのが本来の戦い方ですが、今回は結果にコミットしながらも選手選考とチームビルディングの比率が高いトレーニングマッチだと思うので後半はシステムを第1戦の4-2-3-1に戻してメンバーも大きく交代させると予想します。
GK:谷晃生
右サイドDF:菅原由勢
センターDF:渡辺剛
センターDF:板倉滉
左サイドDF:旗手怜央
ボランチ:田中碧
ボランチ:中山雄太
右サイドMF:三好康児
トップ下:久保建英
左MF:三苫薫
FW:田川亨介
後半のスタートからシステムを変更して選手交代は順次変えて第1戦のスターティングメンバーにボランチの田中碧を組み合わせた布陣を試すと思われます。
前半よりは攻撃に人数を掛ける配置でサイドでも個人での突破とコンビネーションでの崩しを期待し、中央へのカットインから両サイドDFの攻撃参加で厚みも増やすのが狙いです。
ボランチの中山雄太がカウンターを塞ぐポジションを担い、田中碧はより攻撃的にプレーする事で攻守のバランスを整える戦略が面白いのではないでしょうか。
試合のみどころ!?
前半はアルゼンチンのプレスを回避してビルドアップの経路を確保できるかで試合の流れは大きく変わると思われます。
川崎フロンターレでポゼッション戦術の中心でプレーする田中碧のポジショニングと配給力に注目です。
左サイドの相馬勇紀とFW林大地は積極的な仕掛けを、シャドーの久保建英、食野亮太郎には個人能力での局面打開から久保建英には状況判断を伴ったシュートシーンの創出を、食野亮太郎には強引さも伴ったゴールへの貪欲な姿勢を期待したいです。
仮にリードしている状態で無謀な攻撃は避けなければいけませんが、東京オリンピックで金メダルを獲る強化段階の現状ではゲームをコントロールしながらも追加点を奪えるようなチームになる必要があります。
技術と敏捷性に優れる日本人プレーヤーが連動しながらテクニカルに相手を崩してゴールを奪う場面をどうしても期待してしまいます。
もちろんディフェンスや球際での激しさは勝ち上がる条件としては必要な要素ではありますが、日本人と選手個々の特徴を融合された日本代表が勝利する試合が見たいものです。
アルゼンチン代表もコンディション面を考慮すると第1戦でリザーブだった選手が多くピッチに立つと予想できます。
過去に2回の金メダルを獲得してワールドカップでの優勝経験を持つ強豪国アルゼンチンを相手にヨーロッパでプレーする選手が代表の大半を占めるようになった日本サッカーが世界基準に追いつく過程にいるのかを確かめるには絶好の試合を、戦術面から日本代表の狙いが具現化できるのかを検証しながら第2戦目を観戦してみてはどうでしょうか?