イングランド代表vsフランス代表 考察/スタメン予想!? 2022ワールドカップ・カタール準々決勝
日本時間12月10日28:00キックオフ2022ワールドカップ・カタール大会の準々決勝、イングランド代表vsフランス代表の試合を考察しながらスターティングメンバーを予想します。
フランス代表
初戦のオーストラリア代表戦では開始早々に先制ゴールを許しますが前半のうちに逆転して最終的には4-1と危なげなく逆転勝利し、続くデンマーク代表にも2-1で勝利して1試合を残してグループリーグ突破を決めたフランス代表は3戦目のチェニジュア代表相手には大幅なターンオーバーを敢行して主力選手を休めて敗戦を喫しました。
グループリーグを得失点差で2位通過してきたポーランド代表と対戦したラウンド16では再びメンバーを主力に戻して、終盤にレバンドフスキーにPKで許した1失点に抑えて3-1と強さを見せつけてベスト8へ順調な結果を残して上がってきました。
18年ロシア大会優勝時に中盤の要として活躍したカンテ、ポグバとバロンドールを受賞し、ホワードの主軸として期待されていたベンゼマなどケガの影響で中心選手が不在の今大会も前評判通りの実力を証明する結果となっています。
今大会4試合ですでに5ゴールを決めているエンバペ⑩、大会期間中にフランス代表ゴール数の最多記録を樹立したジルー⑨などの攻撃陣が好調で9得点、3失点と安定した内容で不安要素は見つかりません。
フランス代表スタメン予想!?
GK:ロリス①
右サイドDF:クンデ⑤
センターDF:バラン④
センターDF:ウパメカノ⑱
左サイドDF:テオ・エルナンデス㉒
アンカー:チュアメニ⑧
インサイドMF:ラビオ⑭
右ウイング:デンベレ⑪
センターFW:ジルー⑨
左ウイング:エンバペ⑩
98年フランス大会にキャプテンとして自国初優勝し、前回大会では監督としてフランスを2度目の世界チャンピオンに導いたデシャン監督は継続して選手を起用してきていて、準々決勝でもポーランド代表戦と同じスターティングメンバーとなりそうです。
デンベレ⑪とエンバペの両ウインが単独で仕掛けてチャンスを創るのが特徴で中継役としてグリーズマン⑦が今大会出色のプレーで攻守に躍動しています。
左サイドDFテオ・エルナンデス㉒は初戦で負傷した兄リュカ㉑に代わって出場して攻守でハイレベルなプレーでここまでの勝ち上がりに貢献してきています。
今大会は全体的にバランスが良いチームが多いなか、フランス代表は安定感とフィジカル的要素で1段レベルが高いチームとの印象を受けています。
イングランド代表
18年ロシア大会でベスト4、20年ヨーロッパ選手権ではファイナリストとなったイングランド代表はヨーロッパ予選を含めて抜群の安定感で今大会もベスト8まで勝ち上がってきました。
初戦イラン代表6-2、アメリカ代表0-0、ウエールズ代表3-0、ラウンド16セネガル代表3-0とグループリーグ第2戦目のアメリカ代表戦こそ攻め手を見いだせずに引き分けに終わりましたがサウスゲート監督が目指すボール保持から相手を崩すスタイルを定着させながら結果を残し、選手層も充実して優勝への期待も高まっています。
イングランド代表スタメン予想!?
GK:ピックフォード①
右サイドDF:ウォーカー②
センターDF:ストーンズ⑤
センターDF:マグワイヤ⑥
左サイドDF:ショー③
アンカー:ライス④
インサイドMF:ベリンガム㉒
右ウイング:サカ⑰
センターFW:ケイン⑨
左ウイング:ラシュフォード⑪
ビルドアップから両サイドを起点に攻撃するスタイルで戦ってきたイングランド代表はライス④を頂点に両センターバックが開いて後方に大きな三角形を築いてからの攻撃をスタートさせます。
サイドバックは極端に高い位置は取らずにインサイドハーフが絡んでサイドから前進するのが特徴です。
センターホワードのケイン⑨が下がって起点になったり、ウイングが降りたサイドのスペースにヘンダーソン⑧、ベリンガム㉒が走り込むなど連動性を交えながらウイングの能力もしくは相手陣内に侵入した場合はサイドバックのオーバーラップも絡めてサイドを突破してゴールへ迫って行きます。
今大会3ゴールのラシュフォード⑪は右ウイングで起用されてきましたが、フランス代表のフィジカル能力を考えてこの試合では先発の左ウイングでの起用を予想しました。
攻撃に変化を加える場合はフォーデン⑳、グリーリッシュ⑦、マウント⑲の選手交代策が有力で極端な戦術変更は無いと考えます。
中盤や守備の強度を保つためにはMFフィリップス⑭やDFダイヤー⑮の投入、守備の強度を下げてまでも攻撃に出たい場合にはサイドDFアレクサンダー=アーノルド⑱、MFマディソン㉕のスクランブル投入も面白いと思います。
試合のみどころ!?
1966年の自国開催、自国優勝時以降でイングランド代表が国際大会で勝負強さを発揮した記憶が有りません。
1990年イタリア大会準決勝で優勝した西ドイツに敗れたチームは優勝しても不思議ではありませんでしたが今大会のイングランド代表も優勝候補に上げられるタレント、クオリティを有していて不安材料はセンターバックのスピードへの対応くらいでしょうか。
両ウイングが攻撃のスイッチを入れる良く似たスタイルの両チームでフランス代表のグリーズマン⑦がフリーマンのように自由なポジショニングで攻撃の組み立てを担う特徴に差が生れリズムの優越におけるポイントとなると推測します。
イングランド代表ではマウント⑲が似たようなプレースタイルでチャンスを創るので中盤の構成によってはシステム、立ち位置ががっぷり組み合う戦いも予想できます。
スピードスター、フランス代表エンバッペ⑩とフィジカルと駆け引きに長けたイングランド代表ウォーカー②の対決もみどころの一つとなるでしょう。
セットプレーではイングランド代表マグワイヤ⑥のヘディングが注目ですが、裏を突いた意外性でゴールが生まれるかもしれません。
試合開始の前に予想スタメン、ゲーム展開をみなさんが想像しながら2022カタール・ワールドカップ準々決勝必至の好カードを楽しんでみて下さい!?
アルゼンチン代表vsオランダ代表 考察/スタメン予想!? 2022ワールドカップ・カタール準々決勝
日本時間12月9日28:00キックオフ 2022ワールドカップ・カタール大会の準々決勝、アルゼンチン代表vsオランダ代表の試合を考察しながらスターティングメンバーを予想します。
オランダ代表
初戦セネガル代表に2-0、エクアドル代表1-1、カタール代表2-0、勝ち点7でグループAを首位で突破してきたオランダ代表はラウンド16ではアメリカ代表に3-1で勝利してベスト8進出を決めました。
グループリーグではガクポ⑧が3試合連続ゴールで存在感を示し、アメリカ代表戦ではケガから復帰したエースのデパイ⑩が復活のゴールを決めて調子を上げてきています。
2014ブラジル大会でオランダ代表を3位へ導いたルイス・ファンハール監督は当時と同じ堅守速攻を基調とした5-3-2システムを今大会でも採用してシステム変更による戦術の柔軟性などは考えにくく、1998フランス大会で同じく3位の結果を残し韓国代表、オーストラリア代表、ロシア代表をワールドカップやヨーロッパ選手権の舞台で活躍させたフース・ヒディング監督とは真逆の指導者だと考えられます。
オランダ代表スタメン予想!?
GK:ノペルト㉓
DF:ティンバー②
DF:ファン・ダイク④
DF:アケ⑤
右サイド:ダンフリーズ㉒
MF:デ・ローン⑮
MF:F・デ・ヨング㉑
左サイド:ブリント⑰
トップ下:ガクポ⑧
FW:ベルフワイン⑦
FW:デパイ⑩
シュート2本で終わったエクアドル戦でも戦い方を変えないで選手交代で状況を打開しようとするファンハール監督はアメリカ代表戦と同じメンバー、システム起用の可能性が高いと思いますが、ここではガクポをトップ下に置いた後半のメンバーをスターティングメンバーに予想しました。
アルゼンチン代表は4バックでスタートする可能性がありますがアメリカ代表戦と同様に2トップでサイドDFを切るような立ち位置でブロックを引いて前線からは積極的なプレスを行わずにカウンター狙いの戦術を敢行すると予想します。
ボール保持時もビルドアップへの拘りは見せずにプレッシャーが掛かればセフティーにロングボールで回避してセカンドボールを拾う戦術になるでしょう。
ファン・ダイク④、F・デ・ヨング㉑が絡んで良い容でビルドアップに成功した場合は両サイドが攻撃に出てある程度の人数が攻める姿が見られるかもしれません。
それ以外はデパイ、ガクポ、ベルワイン⑦の前線の個の能力に依存した攻撃が多くなると予想されます。
アルゼンチン代表
サウジアラビア代表にメッシ⑩のPKで先制しながらも1-2逆転負けで厳しいスタートとなったアルゼンチン代表ですが続くメキシコ代表戦、ポーランド代表戦をともに2-0で勝利して勝ち点6のグループC首位と復調して予選リーグを突破してきました。
ラウンド16オーストラリア代表戦は前半にメッシのゴールで先制し、後半にもプレッシングから相手GKのミスを誘い追加点を奪いましたが終盤の失点シーン以降の危険なシーンを幾度も脱してベスト8への切符を手に入れました。
2戦目のメキシコ代表戦では激しい競り合いを展開してゲームをコントロールしているとは言い難い出来でしたが、ポーランド戦以降は無理にボールを前進させずに後方でパスを繋ぐことで安定したゲーム運びを取り戻した感があります。
オーストラリア戦ではメッシが冴えわたり、追加点のチャンスを何度も創出しましたが決めきることが出来ずに苦しい状況を脱する事ができませんでした。
後半開始直後のシステム変更でディフェンスラインを4バックから3枚にして両サイドが高い位置をとることで内側のレーンにスペースが生れ、メッシがドリブルで前進して相手守備陣を混乱させることに成功しました。
個で違いを生み出せるデ・マリア⑪がサイドにいる場合は相手を剥がす事でディフェンスラインを引き出すことができますが、彼を負傷で欠いている現在は辛抱強くボールを回し、メッシを経由して両サイドで優位性を創る事で中央の守備陣形に穴を開けるのが攻撃時の狙いでしょう。
アルゼンチン代表スタメン予想!?
GK:D・マルティネス㉓
右サイドDF:ロメロ⑬
センターDF:オタメンディ⑲
センターDF:リサンドロ・マルティネス㉖
左サイドDF:タグリアフィコ③
アンカー:フェルナンデス㉔
MF:デ・パウル⑦
MF:パラシオス⑭
MF:ゴメス⑰
FW:メッシ⑩
FW:ラウタロ・マルティネス㉒
オランダ代表はオーストラリア代表と同じく2トップと予想されますがスタート時は4バックのスターティングメンバーを予想しました。
状況に応じて容易に3バックに立ち位置を変えられるようにロメロ⑬を右サイドに置き、中盤での数的優位を創ると共にデ・パウル⑦の運動量軽減の為にアンカーを含めて4選手のミットフィルダーを先発として予想しました。
後半開始以降は右サイドにモリーナ㉖、左サイドにアクーニャ⑧を配置し3バックにして中盤を1枚減らす代わりにメッシがハーフスペース、もしくは右サイドに降りてボールを受ける戦略に切り替えると予想したスタートポジションです。
FWではラウタロ・マルティネス㉒を先発起用してアルバレス⑨を途中から起用する事で変化を創るのが狙いです。
前半は中盤での数的優位を活かしてパスを回して相手を動かし隙を突いてボール前進させてサイドで崩しから相手3バックの1枚を引き出し、開いたスペースにメッシ、ラウタロが絡んで相手ゴールを脅かす戦略となります。
後半からは3バックに変更して相手と組み合う形を予想します。中盤にメッシが降りて数的優位を創り、両サイドが高い位置をとって幅を確保してバイタルエリアを攻略するのが狙いです。
サイドからクロスの形を創ること、インナーラップでディフェンスラインを押し下げてメッシがボックス付近で前向きにプレーできればチャンスが増えると予想します。
守備では前半は両サイドが中央のカバーリングに比重を置きながらボールサイドでは前進守備でプレッシャーを与えます。
後半は相手2トップに対して3枚のディフェンダーでボールを回しながら前進させることでメッシへのパス供給を増やして相手に対応を迫らせればゲームコントロールが容易になると考えます。
試合のみどころ!?
1998年フランス大会は今大会と同じく準々決勝で対戦してフランク・デブールのロングパスを見事なコントロールから名手アジャラをキックフェイントで完ぺきな交わしたベルカンプのビューティフルゴールでオランダ代表が2-1で勝利。
2014年ブラジル大会では準決勝で対戦した両チームは0-0で延長戦を終えた後、PK戦でファンハール監督率いるオランダ代表をメッシ擁するアルゼンチン代表が破り決勝進出を決めました。
古くは1978年アルゼンチン大会決勝で対戦して1-1からの延長戦の末アルゼンチン代表が3-1で勝利して自国開催で初優勝を決めた試合や1974年西ドイツ大会グループリーグで2-0とアルゼンチン代表破ってオランダ代表が初めて準優勝した大会で対戦するなどワールドカップでの両チームの対戦は長い歴史が刻まれています。
世界最高峰のDFファン・ダイクが統率し、今大会が初キャップにも関わらずに堂々としたプレーで活躍する長身GKノペルトが守るオランダゴールにバロンドール最多7回受賞のメッシがどのような方法で迫るかが1番のみどころとなりそうです。
78年時優勝チーム以降のアルゼンチン代表は82年、94年、02年大会のようにタレントが豊富なチームほど早期に敗れ、86年優勝時、90年準優勝時、14年準優勝時にはマラドーナ、メッシ以外の選手が身を粉にして戦うチームが決勝戦へたどり着く傾向がみてとれます。
オランダ代表監督のファンハールは自身の考えに絶対的な自信を持つ監督で自己主張する選手や規律、戦術を守れない選手は選ばない厳格な監督として知られています。
結果が出ている時は問題ありませんが、チームが窮地に立たされた時に解決するアイディアを豊富に持っているとは思えません。
PK戦に為にGKを交代させるなど選手交代で変化を加えるのが常で、今回は得点が欲しい状況ではFWにヘディングが強いL・デ・ヨング⑨を投入することが考えられます。
ファン・ダイク、ガクポ、GKノペルトまでも前線に上げて最終的には高さ勝負に出ると予想します。
規律のファンハール率いるオランダ代表か?
創造性で世界中を沸かすメッシ擁するアルゼンチン代表か?
あなたはどんな試合と勝者を予想しますか?
2022カタール・ワールドカップ 日本代表スタメン予想/戦略考察!? クロアチア代表戦
11月20日に開幕したFIFAワールドカップカタール大会で日本代表が躍進しました。
大方の予想を覆して初戦のドイツ代表戦を2-1で逆転勝利し、2戦目のコスタリカ代表戦では良い部分を発揮できずに終盤に失点して0-1の敗戦を喫しましたが予選リーグ最終のスペイン代表戦に再び2-1で逆転勝利してグループリーグ2勝で首位通過を決めました。
過去のワールドカップでは優勝経験国に勝利した経験が無い日本代表がドイツ代表とスペイン代表に逆転で勝利した事実は快挙だと言えるでしょう。
今回は日本時間12月5日24:00キックオフの決勝トーナメント1回戦クロアチア代表との試合を考察してみます。
日本代表選出メンバー
2 山根視来(川崎F)
4 板倉 滉(ボルシアMG=GER)
6 遠藤 航(シュツットガルト=GER)
7 柴崎 岳(レガネス=ESP)
8 堂安 律(フライブルグ=GER)
9 三笘 薫(ブライトン=ENG)
12 権田修一(清水)
13 守田英正(スポルティング=POR)
14 伊東純也(スタッド・ランス=FRA)
15 鎌田大地(フランクフルト=GER)
16 冨安健洋(アーセナル=ENG)
17 田中 碧(デュッセルドルフ=GER)
19 酒井宏樹(浦和)
20 中山雄太(ハダースフィールド=ENG)
21 上田綺世(セルクル・ブルージュ=BEL)
23 シュミット・ダニエル(シントトロイデンVV=BEL)
24 相馬 勇紀(名古屋)
25 前田大然(セルティック=SCO)
26 伊藤洋輝(シュツットガルト=GER)
クロアチア代表スタメン予想!?
初戦モロッコ代表戦0-0、2戦目カナダ代表戦4-1、3戦目ベルギー代表戦を0-0の勝ち点5でグループリーグを2位通過したクロアチア代表は前回ロシア大会の準優勝チームです。
日本代表とはワールドカップで過去に2度対戦した事があり1998年フランス大会では1-0、2006年ドイツ大会では0-0と1勝1分けでクロアチア代表が結果を残しています。
前回大会の監督と主力メンバーに若手を組み込んだ安定感ある布陣で今大会に挑んできました。
GK:リヴァコビッチ
右サイドDF:ユラノビッチ
センターDF:ロヴレン
センターDF:バルディオル
左サイドDF:ソサ
ボランチ:ブロゾビッチ
右サイドFW:クラマリッチ
センターFW:リヴァヤ
左サイドFW:ペリシッチ
ベルギー代表戦と同様4-3-3のスターティングメンバーを予想しました。
前回大会躍進の原動力となったブロゾビッチ、モドリッチ、コバチッチの中盤のトリオが文字通りチームの中心となりアタッキングエリアではペリシッチの仕掛けとクラマリッチが得点能力を発揮します。
シュツットガルトで遠藤、伊藤とチームメイトの左サイドDFソサが今大会では攻撃の部分で大きな役割をこなしており、勝敗に影響を与える重要な存在だと予想します。
日本代表の戦略を考察!?
ドイツ代表、スペイン代表に0-1から逆転勝利した事でボールを保持したゲームコントロールが出来なくとも、1失点しようとも自分たちは終盤までに相手が落ちてきた時間帯に猛攻を掛ければ勝利できる自信を得たと思います。
コスタリカ代表との敗戦を踏まえて中途半端にボールを保持してチャンスがあれば攻撃をしかけるといった戦略は立てないでしょう。
試合開始の10分間くらいはハイプレスを敢行して相手を牽制し、それ以降は中盤からブロックを引く守備戦術が効果的だと思います。
スペイン代表戦のように相手DFラインの裏を突ければ素早く攻撃を仕掛ける事で相手の陣形を下げると共にカウンターで決定機を創出ができれば理想的でしょう。
ドイツ代表戦のように深い位置まで下げられた状況ではカウンターで攻撃する事も困難になるので前線から連動してパスコースを限定しながらDFラインは下がらずにボランチの位置、もしくはサイドバックが縦方向にチャレンジしてボール奪取できればゲームをコントロールできると思います。
ハイプレスをかけた場合は無理に繋ぐことなくロングキックで回避してくる可能性が高いので中央でのヘディングでの競り合い、セカンドボールの回収もゲームに流れに影響を及ぼす要素になるでしょう。
モドリッチ、コバチッチの両選手はサイドに流れて数的優位を創る傾向が見受けられます。
モドリッチは後方に下がってボールを受けリズムを創る事にも長けているのでエリアごとに誰が付いて行ってどこで受け渡すか、サイドに引き出された場合の中央スペースのカバー、高い位置までは付いて行かず中盤ではブロックを造って対応するなど中盤の守備の意思疎通が非常に重要なポイントとなるでしょう。
なおかつ左サイドDFソサへの対応は不可欠でインサイドに上がってくる傾向が強いですが、オーバーラップで追い越す動きをしてきた場合の守備の約束事も決めておく必要があります。
日本代表スタメン予想!?
GK:権田修一
右サイドDF:冨安健洋
センターDF:吉田麻耶
センターDF:谷口彰悟
左サイドDF:伊藤洋輝
ボランチ:守田英正
右サイドMF:伊東純也
トップ下:鎌田大地
左サイドMF:久保建英
FW:前田大然
出場停止の板倉滉の代わりにスペイン戦は後半途中から出場した冨安を右サイドDFに配置してペリシッチとソサを監視しながら攻撃時には相手に対応を迫らす事でクロアチアの左サイドを封殺する事が期待されます。
センターDFにはキャプテン吉田麻耶とスペイン戦で期待に応えた谷口彰悟、左サイドDFにはセンターもこなせてフィード力が期待できる伊藤洋輝と予想しました。
ボランチはスペイン戦の功労者である田中碧の起用も考えられますがコンディション面と交代カードとしての重要度を考えて遠藤航、守田英正を予想します。
遠藤は右サイドに出てコバチッチのケア、守田は左サイドでモドリッチへの対応に迫られると思いますがどちらかが引き出された時の中央のスペースを埋めるのが重要で両サイドMF、トップ下と連動した守備が必須になります。
右サイドMF伊東純也はソサへの対応が重要な任務となってしまいますが、カウンターで背後を突く動きでチャンスを創る事で攻撃力を半減する事が期待できます。
左サイドMF久保建英は守備でも貢献できる選手に成長しておりボランチと連動しながらモドリッチを監視する役割と攻撃時には独力でのボールキープで時間を創りアタッキングエリアでは変化を創造してゴールチャンスを演出することを期待します。
トップ下の鎌田大地とポジションを入れ替えることも可能で、今大会2得点と活躍する堂安律とはアンダーカテゴリー時代から絶妙な連携を魅せており、2選手の共演による攻撃の活性化も見てみたいと思います。
FW前田大然は今まで通り守備での貢献が起用の理由ですがドイツ代表戦でオフサイドになった幻のゴールのようなカウンターからの一撃にも期待したいです。
試合のみどころ!?
日本代表の狙いは前半を0-0で過ごして後半に攻撃を仕掛けて勝ちに行くプランだと予想されますが、日本代表が先制した場合は今大会初のシチュエーションとなるのでチームに迷いが生じることが危惧されます。
先制ゴールを決める場合は前後半終了間際が理想的ですが、先制して相手が猛攻を掛けてきてもゲームをコントロールして勝ちきる日本代表も見てみたいものです。
リードしていても大幅にプランを変更する必要は無く局面での集中力を保ちプレッシャーを与え続けながら相手が出てきたところをカウンターから追加点を奪えればベスト4以上も夢ではないかもしれません。
後半途中にFWの前田と浅野拓磨の交代は鉄板となりましたが、久保、堂安による攻撃は新たなオプションになると感じます。守備に難がある堂安をスタートから起用するのが難しいと判断して伊東のスタメン起用が続いていると思うので猛攻撃が必要な場合は鎌谷に変えて堂安、もしくは鎌田をボランチにさげる事も1つの方法だと思います。
ここに三苫薫を加えれば攻撃的には非常に魅力的な布陣となりますが守備に不安が発生します。
攻撃的な采配を執るには3-4-3に布陣を変更してシャドーに久保、堂安、右サイド伊東、左サイド三苫の配置が考えられます。
ドイツ代表戦も最終的には攻撃的選手6人を同時にピッチに立たせた森保監督が再び同様の采配をすることは予想に難しくありませんが、本人の言葉通り調子が悪くない久保を前半ではなく、後半から新たに投入する選手との融合にもチャレンジしてもらいたいと思います。
クロアチア代表はMFパシャリッチ、長身FWペトコビッチが途中から投入されることが予想され高さを前面に押し出した攻撃を仕掛けてくる可能性が考えられます。
ワールドカップ出場国では珍しく両サイドからロングスローを入れてくるのも特徴です。
日本では高校サッカーで良く見る光景でセカンドボールの処理がポイントとなるのを心得ていると思うので、しっかり競り合った後のこぼれ球への反応を研ぎ澄ませて対応することが求められます。
守備的な布陣を敷く場合も3-4-3に変える可能性が高くDFライン3枚は冨安、吉田、谷口となるでしょう。
中盤の強度を保つためにボランチに田中、シャドーに三苫、トップに浅野の投入は予想されます。
場合によっては柴崎岳、長友佑都、相馬勇紀、南野拓実の起用も考えられます。
相手の出方を分析して対抗措置を講じながら、さらにダメージを与えるプランを森保監督が見出せるかが最大のみどころになるかもしれません。
現時点での大会展望!?
今までの試合結果と何試合かの内容を見た現時点で圧倒的なチームは存在していないのが今大会の特徴だと感じます。
リザーブメンバーを含めた選手の質と戦術的評価はイングランド代表が優勝に一番近いと感じます。
スペイン代表のポゼッション戦術、ポルトガル代表のタレント力もはまれば強力だと思いますしブラジル代表も下馬評通りの安定感があります。
オランダは順調に決勝トーナメントに勝ち上がりましたがポジションを固定したセフティーな戦いで優勝する力は無いと感じました。
初戦で逆転負けを喫してグループリーグ敗退が危ぶまれたアルゼンチン代表は見事に立て直しポーランド代表戦では試合を完全にコントロールしている感じがありました。
上位に進出する為にはトーナメントのどの山に入るかは重要な要素ですが現在の日本代表の戦いはブラジル代表、アルゼンチン代表をも打ち負かす夢を見させてくれます。
ブラジル代表はネイマールの復帰が鍵になるでしょう。彼が不在でアルゼンチン代表と対戦した場合は苦戦を強いられて敗戦する可能性も考えられます。
ベスト8はアメリカ、アルゼンチン、日本、ブラジル、イングランド、フランス、スペイン、ポルトガルを予想します。
日本代表の躍進を期待しますがクロアチア代表、ブラジル代表、アルゼンチン代表に勝利したのち決勝戦で強豪国を破るには奇跡が必要でしょう。
ブラジル代表を破りベスト4に入れれば現時点で可能な最高の結果だと評価されるべきです。
反対側の山ではイングランド代表vsフランス代表、スペイン代表vsポルトガル代表の準々決勝を予想しましたが総合力ではフランス代表がやや有利だと予想しますが個人的にはイングランド代表vsスペイン代表の準決勝を期待しています。
ブラジル代表とポルトガル代表が2位になった場合、対戦カードは変わりますがベスト8の顔ぶれは変わらないと思います。
ブラジル代表が2位通過の場合はアルゼンチン代表の決勝戦進出の可能性が高まるでしょう。
1試合ごとの結果で状況は大きく変わりますが世界的に一番盛り上がる結果はポルトガルvsアルゼンチンだと思われますが皆さんの予想はどうでしょか?
2022カタール・ワールドカップ 日本代表スタメン予想/戦略考察!? ドイツ代表戦
11月20日に開幕するFIFAワールドカップカタール大会の日本代表メンバーが発表されました。
大方の予想よりも若く、スピードを重視した選手選考とも感じる森保監督が率いる日本代表の予選リーグ各試合の戦略を考察しながらスターティングメンバーを予想してみます!?
日本代表選出メンバー
2 山根視来(川崎F)
4 板倉 滉(ボルシアMG=GER)
6 遠藤 航(シュツットガルト=GER)
7 柴崎 岳(レガネス=ESP)
8 堂安 律(フライブルグ=GER)
9 三笘 薫(ブライトン=ENG)
12 権田修一(清水)
13 守田英正(スポルティング=POR)
14 伊東純也(スタッド・ランス=FRA)
15 鎌田大地(フランクフルト=GER)
16 冨安健洋(アーセナル=ENG)
17 田中 碧(デュッセルドルフ=GER)
19 酒井宏樹(浦和)
20 中山雄太(ハダースフィールド=ENG)
21 上田綺世(セルクル・ブルージュ=BEL)
23 シュミット・ダニエル(シントトロイデンVV=BEL)
24 相馬 勇紀(名古屋)
25 前田大然(セルティック=SCO)
26 伊藤洋輝(シュツットガルト=GER)
予選グループ日本代表のシナリオ!?
ドイツ、スペインと優勝経験がありワールドカップ常連の強豪国、6回目の出場で最高位ベスト8のコスタリカと同組となった日本代表のグループリーグを勝ち抜くためのシナリオを考えてみましょう。
出場全チームに共通するのは初戦が非常に重要な事です。結果のみではなく内容が自信を伴いチームの士気が上がる一方、戦い方とゲーム内容によってはチームがバラバラになってしまう可能性を秘める初戦はチームのポテンシャルとしては80%程の実力を発揮しながら勝ち点3を獲得するのが理想てきなプランでしょう。
対戦する順番を考慮すると有力候補のドイツ、スペインが実力で劣ると思われる日本、コスタリカと対戦します。
ドイツ、スペインは初戦で勝ち点3を獲得して直接対決である第2戦に余裕を持って臨みたいと考えているでしょう。
一方の日本とコスタリカは直接対決で勝ち点3を獲得するのはグループリーグを勝ち上がるマストであり、初戦を引き分け以上で終える事で第3戦まで望みを繋ぐのが現実的な考え方と言えます。
自国ブンデスリーガで多くの選手がプレーする日本に対してリスペクトを持っていると思われるドイツ代表は前回大会での失敗も考慮してベテラン中心のベストメンバーから選手交代でペースチェンジを試みると考えられます。
ボールポゼッションを中心としたプレーモデルが両チームの好むスタイルですが劣勢が予想される日本代表がカウンター攻撃に活路を見出すのは大方の予想だと思います。
ボールを握られても連動したディフェンスで凌いで失点を防ぎ、ゲーム展開によっては攻撃を仕掛けてゴールを狙いに行きますが、大きなリスクを冒すことなく最悪でも0-1、あわよくば勝ち点3を狙うゲームプランになるでしょう。
第2戦のコスタリカ相手には勝ち点3を狙う為にドイツ戦の戦略にボール保持で相手を押し込むプランもプラスしてゴールを目指してプレーするでしょう。
バランスを保ちながらも個性で変化を創れる選手がスタメンで起用される可能性が高いでしょう。
第3戦はこれまでの結果で決勝トーナメント進出への条件が変わりますがスペイン代表が2連勝ですでに突破を決めている状態が理想的です。
2018年ロシア大会と同様に引き分けでも突破可能な状況も考えられますがベスト8以上を目指すにはコンディション面での選手起用とチームの一体感を増す戦い方が求められるでしょう。
初戦のドイツ戦に引き分け、スタメンを入れ替えた第2戦のコスタリカに勝利し、トーナメント進出を決めた状態のスペインに勝つのが現実を受け入れた日本代表の青写真だと予想します。
予選リーグ第1戦 対ドイツ代表(日本時間11月23日22:00キックオフ)
今回選出されたメンバーを見てまず初戦のドイツ代表戦で勝ち点を獲得する事にウエートを置いていると感じました。
名門バイエルン・ミュンヘンの選手を中心としたドイツ代表相手には非ボール保持時のゲームコントロールに勝機を見出すのがゲームプランとなるでしょう。
ゴールキーパーを含めてビルドアップしながら攻撃を開始するドイツ代表に対して日本代表は高い位置からプレッシングをかけて相手にペースを握らせない狙いで立ち上がりはスタートすると思います。
中盤より高い位置でボールを奪えばカウンターを仕掛け、プレスを剥がされそうな場合はファール覚悟で止めに行く事が予想されます。
自陣深くまで引いた状況では4-4でブロックを組みボールサイドにはプラス1で相手に自由とスペースを与えないのが守備の狙いとなるでしょう。
日本代表vsドイツ代表 予想スタメン
ドイツ代表
GK:テア・シュテーゲン
右サイドDF:ケイラー
センターDF:ズーレ
センターDF:リュリガー
左サイドDF:ラウム
セントラルMF:キミッヒ
右サイドMF:ホフマン
トップ下:ミュラー
左サイドMF:サネ
FW:ヴェルナー
プレッシャーが掛かるワールドカップ本大会の初戦、第2戦目に強豪スペイン代表戦を控えている事を考慮してベテランを中心に安定感を重視したスターティングメンバーを組むと予想しました。
今大会から5人の交代枠になるので後半には戦術的と2戦目以降のコンディションを考慮した選手交代でペースを握ると考えられます。
日本代表
GK:ジュミット・ダニエル
右サイドDF:酒井宏樹
センターDF:板倉滉
センターDF:冨安健洋
左サイドDF:伊藤洋輝
ボランチ:守田英正
右サイドMF:伊東純也
トップ下:鎌田大地
左サイドMF:相馬勇紀
FW:浅野拓磨
ワールドカップ本大会よりもドイツ・ブンデスリーガでの経験値が高くドイツ代表選手と実際に対戦した事が多い選手を中心にスタメンを組むと予想します。
このドイツ代表戦が選出理由でもあると考えられるので負傷明けでコンディションが気になる板倉、浅野の起用が有力でDFでは吉田麻耶、FW前田大然がバックアップメンバーに該当するでしょう。
前線からプレスをかけてサイドDFへボールを誘導させて次の受け手でボール奪取、カウンターが最大の戦略で組織的な連動性を考慮して左サイドには相馬の起用を予想しました。
遠藤、守田のボール奪取からショートカウンターでチャンスを創るのが理想的ですが自陣深むまでボールを運ばれた状況からは鎌田にボールが収まれば両サイドのスピードを活かしてチャンスを創出できれば勝ち点獲得に近づくでしょう。
0-0の時間が長く続けば後半15分頃から選手交代を含めて両チームの指揮官がアクションを起こすと考えられます。
ブンデスリーガでプレーする堂安律、田中碧、攻撃的に変化を加えるかカウンターでの脅威を創る為に得点能力も高い三苫薫の投入がドイツ代表戦ではオプションとなると考えます。
試合のみどころ!?
互いのゲームプランが遂行できているかはプレーしているエリアによって判断可能だと思います。
日本代表のボックス付近でボールを回されている場合はドイツ代表ペースで日本代表はやや苦戦を強いられていると考えられます。
逆に中盤やドイツ陣内でプレーが展開されている場合は日本代表のプランが成功している証でしょう。
アクシデントが無い限り両チーム前半では大きな動きは無く、後半から策を講じると予想されます。
0-0の場合、ドイツがより攻撃に比重を置いた戦術と選手の起用が予想されるのに対して日本代表はゴールを狙うよりもインテンシティを保つための選手交代と戦術を採用するでしょう。
日本代表がリードした場合は3DFを採用して経験値が高い長友を左サイドDFに入れて伊藤をセンターDFに移した布陣の変更も考えられます。
リードを許している場合は2戦目の準備も含めて堂安、久保、三苫、の投入も考えられるでしょう。
引き分け、リードの場合は田中碧の投入でバランスを重視しながら前線のプレス強度を保つためにFWの交代も効果的だと思います。
総合力でドイツ代表が優位だと思われますが、戦略プランを考え、選手たちは組織的な役割を遂行しながらも個性を発揮して日本代表が試合をコントロールする事は十分に可能だと思います。
両チームは似たスタイルで戦っており、中盤でバランスを取りながらサイドでは個性を活かしてチャンスを創るのが得意なチームだと分析しています。
遠藤、守田、キミッヒ、ギュンドアンがマッチアップする中盤の攻防と伊東、相馬、サネのスピードを活かしたプレー、ゴールキーパーのファインセーブなどがゲームに与える影響が強いと予想します。
ケガなどの不特定要素がありますが大会全体と日本代表が置かれた状況、試合前のプランとスターティングメンバー、ゲーム状況に応じた打開策をイメージしながらワールドカップを楽しんではいかがでしょうか!?
【久保建英】22-23シーズン レアル・ソシエダ考察!?
ラ・リーガ開幕のカディスとの初戦にスタメンで出場して1-0の決勝点を決めた久保建英選手のレアル・ソシエダに完全移籍した22-23シーズンを考察してみます!?
22-23シーズン レアル・ソシエダ予想ベスト布陣!?
2戦目のバルセロナ、エルチェ戦と3試合連続FWでスターティングメンバー起用されている久保建英選手ですが得点源として期待されていた2トップの一角イサクがプレミアリーグのニューキャッスルへの移籍が決まり第4節のアトレチコ・マドリー戦からは選手の起用法も変わる事になりそうです。
ここでは怪我で長期離脱を余儀なくされている選手も含めて22-23シーズン登録選手のベスト布陣を考えてみようと思います。
GK:レミロ
右サイドDF:エルストンド
センターDF:スベルディア
センターDF:ノルマン
左サイドDF:ムニョス
ボランチ:イジャラメンディ
ボランチ:メリーノ
右サイドMF:久保建英
トップ下:ダビド・シルバ
左サイドMF:ブライス・メンデス
FW:オヤルサバル
4-4-2/4-2-3-1/4-3-3
レアル・ソシエダの下部組織から育ちトップチームの選手を経て就任したイマノル・アルグアシル監督はクラブの哲学を反映させたボールプレーとタレントを重視したスタイルを追求しながら安定して勝利を目指すチームを創りあげてきました。
久保建英選手と似たような経歴を持ち、現在はプレミアリーグのトップを走るアーセナルで活躍するウーデゴールを擁した20-21シーズンは特に印象に残っています。
マンチェスターCから獲得したばかりのダビド・シルバはコンディション面でフルでの出場が難しい中FWイサクの活躍と想像力を発揮して攻撃を牽引したウーデゴールの活躍、なによりアルグアシル監督が整備したGKから丁寧にビルドアップする戦術が成功してチーム力は大幅に上がったシーズンだと分析できます。
当時は4-2-3-1的に選手を配置して同サイドのハーフスペースを利用して攻撃にスイッチを入れる連動性のある戦術が見事だったと記憶しています。
22-23シーズンは開幕戦で抜擢された久保建英選手のFW起用があたり決勝点を挙げて3試合連続して4-4-2でバランスを維持している印象です。
1トップでプレーできるイサクが抜けた一方で久保建英選手を始め新加入ながらスタメンに抜擢されているブライス・メンデス、アリ・チョーなどチャンスを創出するタレントを多く抱える状況になりました。
ラ・リーガとEL
昨シーズンもレンタルでプレーしたFWセルロートの延長とイサクを売却した資金で新らたな選手獲得を目指すなかで最も興味を魅かれるのはウォルバーハンプトンに所属するFWラウール・ヒメネスです。
頭部を負傷して戦列を離れていましたが当時はプレミアでも万能性を発揮して攻撃を牽引していました。
ラ・リーガとELを並行して戦うには2チーム作れる選手層が望ましいですがビッククラブほどの資金力が無い現状でも中盤から前線にかけてはローテーションを駆使しながら対戦相手に合わせた選手起用が可能だと思います。
ゲームを組み立てながらバランスを保つ役割はイジャラメンディ、スビメンディ、メリーノが担い2列目から前線にかけてはダビド・シルバ、オヤルサバル、久保建英、ブライス・メンデスを組み合わせながら新加入のFWとアリ・チョー、バレネチェアなどが起用されると予想します。
FWに優良な選手を補強できればオヤルサバルは左サイド、トップ下と右サイドはダビド・シルバ、久保建英、ブライス・メンデスが状況によってファーストチョイスとなるでしょう。
2列目の選手はレフティで連動性も高いのでオヤルサバル以外が左に配置されても持ち味を発揮できると予想します。
ビジャレアル、マジョルカ時代に左サイドでは窮屈にプレーしていた久保建英選手ですが現在のレアル・ソシエダでは持ち味を発揮しながらプレーの幅を広げるのに役立ち、更なる成長につながる可能性すら感じさせます。
アルグアシル監督のFW起用にも提供して特徴をチームに還元している現在の久保建英選手がワールドカップ開催年と重なる今シーズンを飛躍につなげる期待感を抱きながらレアル・ソシエダのゲームを観戦してみてはいかがでしょうか!?
【FCバルセロナ】22-23シーズン ベスト布陣を考察!?
ヨハン・クライフ、ジョゼップ・グラウディオラ・・・選手としてFCバルセロナの中心選手として活躍した後に、監督としてクラブに戻りバルサを象徴するフットボールで世界を魅了した物語の第3章!!
シャビ・エルナンデスが新たな伝説を想像する事を期待して22-23シーズンFCバルセロナのベスト布陣を考えてみます!?
プレーモデル
クライフが布教してグラウディオラが補完し世界中にバルサスタイルの魅力を植え付けたボールポゼッション中心のプレーモデルはクラブの絶対的アイデンティティとなりました。
長い年月をかけてバルサイズムを身に付けたカンテラーノを抜擢して圧倒的なチームを創りあげたグラウディオラのチームでメッシ、イニエスタと共に根幹をになったチャビが指揮する現在のチームは彼自身がプレーした当時よりも元祖ドリームチームと呼ばれるクライフ監督時代の選手構成に似ていると思います。
ゲームのリズムを創りコントロールするカンテラ出身の選手に変化を創りゴールを生む特別な能力を持つ選手を組み合わせて相手を圧倒したクライフ監督時代のチームはカンテラ出身のグラウディオラ、フェレール、ベギリスタインと外国籍のラウドルップ、ロマーリオ、クーマン、ストイチコフなどを組み込んだ布陣でした。
時代が変わりクライフイズムが根づくオランダのアヤックスでプレーしたライカールトが指揮し、ヨーロッパ王者に返り咲いたチームもロナウジィーニョ、エトーを擁しボールプレーを中心としたスタイルでクレの心を掴みました。
クライフが布教したピッチを広く使い、バランス良くポジショニングする事で複数のパスコースを創りボールを保持して攻撃的にプレーするスタイルにグラウディオラが補完したプレッシングによってバルサは圧倒的なボール支配率を誇るプレーモデルを完成させました。
グラウディオラのチームでゲームを組み立てる役割を担っていたシャビが指揮する現在のチームもボールポゼッションを中心にしたプレーモデルでタイトルを目指すのは必然だと思われます。
22-23シーズン予想ベスト布陣!?
GK:テア・シュテーゲン
右サイドDF:セルジ・ロベルト
センターDF:クンデ
センターDF:エリック・ガルシア
左サイドDF:バルデ
インテリオール:ペドリ
インテリオール:ガビ
右ウイング:ハフィーニャ
センターFW:レバンドフスキー
左ウイング:アンス・ファティ
監督シャビ・エルナンデス
ファンハール監督に見出されてグラウディオラからポジションを奪ったシャビはリバウド、ヒーゴなど特別なタレントと共に闘い、復権を果たしたライカールト時代はロナウジィーニョやデコなどに主役の座を譲りながらもグアウディオラの帰還を機に黄金時代を築きました。
ボールを使ってゲームをコントロールするシャビがプレーしたチームにおいて、圧倒的な個の能力で勝敗を決してしまうメッシはカンテラーノとはいえバルサの哲学を超えたフットボール全体を象徴する選手だと感じたに違いありません。
グラウディオラ監督のようにすべてを自身のシナリオでゲームを支配したい監督ですら最終的にはメッシの能力に依存せざる負えない才能は理屈を超えたフットボールの魅力にも感じます。
彼のような選手とプレーを共にしたシャビは哲学だけでは勝利し続ける事は難しいと感じたと予想に難しくは有りません。
現チームのキャプテン、ブツケス、ガビ、ペドリを中心とした中盤の構成でゲームをコントロールして前線のタレントで勝敗を決する戦術を思考していると考えられます。
ケガから復調しつつあるカンテラ育ちのセルジ・ロベルトを右サイドDFに起用する事でオーバーラップからの攻撃と中盤寄りでプレーさせる事で偽サイドDFとして中盤の組立に参加させる事、3DFの右として配置すれば可変システムで右サイドに攻撃的な選手を配置する事も可能になる合理的な采配になると予想します。
セビージャから獲得したクンデ、ビルドアップ時の配球が抜群のエリック・ガルシアをセンターで起用、長年代えの利かない存在だったジョルジ・アルバに代わりカンテラーノのバルデを左に抜擢する超攻撃重視のディフェンスラインを組むと考えました。
4-3-3もしくは3-4-3で組立の中心を担うピボーテにはブツケスが現状でも最適任者であることに間違いはありませんが黄金期を築くためには長くチームを支える存在を育てる意外に道は無いと思われます。
若手で有望だったニコをレンタルで出すからにはペドリ、デ・ヨングを軸にピアニッチ、ケシエをバックアッパーとして起用しながらガビでアクセントを加える采配を予想します。
過剰戦力のFWの配置!?
昨シーズン途中の加入でチームを助けたオーバメヤン、フェラン・トーレス、ケガからの復帰とクラブとの関係を修復したデンベレ、メッシから10番を引き継いだアンス・ファティ、オランダ代表のデ・パイに加えて今シーズンからプレミアリーグとブラジル代表で実力を発揮していたハフィーニャとレバンドフスキーが新たに加わったFW陣はブライスバイデを含めて人員過剰は否めません。
すべてのタイトルを求められるバルセロナにおいて充実した選手層は不可欠ですがサラリーキャップの問題も含むと整理されるのは確実でしょう。
クラシコやCLでの大一番で予想されるのは右からハフィーニャ、レバンドフスキー、アンス・ファティとなり、デンベレorオーバメヤンのどちらかとフェラン・トーレスがオプションとして起用されると思います。
デ・パイの能力も高く評価されていると思いますが連動性と組み合わせを考慮すると前記の5選手を対戦相手とローテーションに合わせて起用するのが合理的でしょう。
いずれの選手が起用されてもGKテア・シュテーゲンを含めたビルドアップから中盤でボールを動かして相手をコントロールしてボックスに侵入する際は連動性と創造性を駆使して決定機を創出するバルサスタイルの確立が期待されます。
2シーズン目に入ったシャビ・バルセロナは結果と内容の両輪を回しながら進み成長する姿を期待してシーズンを楽しみたいと思います!!
2022ワールドカップ カタール大会【予想メンバー】日本代表
FIFA WORLD CUP 4年に1度開催されるスポーツ最大の祭典。
歴史上初めて冬季開催となる2022カタール・ワールドカップ、32ヶ国が出場し日本時間11月21日19:00キックオフ予定(アル・ベイト・アリーナ)開幕戦で始まり12月18日24:00キックオフ予定(ルサイル・アイコニック・スタジアム)決勝戦で世界王者が決まる
大会出場国のメンバーを予想します。
出場枠
開催国:1枠[カタール]
ヨーロッパ:13枠
アフリカ:5枠
アジア:4.5枠
南米:4.5枠
北中米カリブ海:3.5枠
オセアニア:0.5枠
日本代表【予想スタメン!?】vsドイツ代表
アジア最終予選序盤で苦戦を強いられた日本代表はホームでのオーストラリア代表戦から採用した4-3-3の布陣で安定感を発揮し、予選突破を決めて21-22シーズンが終了した国際マッチウィークのワールドカップ本大会へ向けた強化試合でも同じ布陣での戦いを基本にしています。
初戦のパラグアイ代表は4-1で勝利、2戦目のブラジル代表には0-1で敗れ、3戦目のキリンカップ対ガーナ代表戦は4-1で勝利を納めて決勝チェニジア代表戦で6月の強化期間を終えようとしています。
2018ロシアワールドカップでは決勝トーナメントへ進出して強豪ベルギー相手に2点のリードから逆転を許してベスト16で敗れたチームでコーチを務めていた森保一監督が指揮する日本代表の2022ワールドカップ・カタール大会のメンバーを予想してみます。
予想スターティングメンバー
GK:権田修一
右サイドDF:冨安健洋
センターDF:板倉滉
センターDF:吉田麻也
左サイドDF:伊藤洋輝
アンカー:遠藤航
インサイドMF:田中碧
右ウイング:伊東純也
センターFW:鎌田大地
左ウイング:南野拓実
初戦のプレシャーとフィジカル要素での不利を補いながらドイツでプレーする選手をスタメンに抜擢して引き分け以上を狙う布陣を想定しました。
ドイツ代表に主導権を握られても耐えながらも攻撃をしかけ、圧倒される事無く戦うのが最大の狙いだと思います。
日本代表【スタメン予想!?】グループリーグ第2戦
現時点で対戦相手は決まっていませんが、北中米のコスタリカかオセアニアのニュージーランドとの対戦となります。
勝ち点3を狙いに行く日本代表は主導権を握ってゲームをコントロールして勝利する事をファーストプランに掲げる試合だと考えられます。
前線からのプレッシング、自陣からのビルドアップでボールポゼッションと高い位置でのボール奪取からのカウンターをゲームプランとして戦略を組むと予想します。
予想スターティングメンバー!?
GK:シュミット・ダニエル
右サイドDF:山根視来
センターDF:板倉滉
センターDF:吉田麻也
左サイドDF:伊藤洋輝
アンカー:遠藤航
インサイドMF:守田英正
右ウイング:堂安律
センターFW:上田綺世
左ウイング:三苫薫
攻撃での崩しを重視したメンバー構成で三苫、久保、堂安で変化を加えて高さもある上田を起用するのがゲームを支配しながら得点を狙う布陣ではベストだと考えました。
バランスを考えて中盤インサイドには守田を起用してDFラインは初戦のドイツ戦と同じメンバーで安定感を重視、GKはフィード能力に長けた選手の起用が理想的で谷晃生の起用も期待したいオプションです。
第3戦のスペインとの試合を考慮して積極的に交代カードを切ると予想できます。
前田、古橋、南野、伊東、田中などが状況に応じて投入されて主導権を渡さずに勝利する形が理想のプランになるでしょう。
日本代表【スタメン予想!?】vsスペイン代表
ボールポゼッションを主軸にゲームコントロールを得意とするスペイン代表には前線からのプレッシングとビルドアップを許して自陣深い位置まで押し込まれた状況からのカウンターがキーポイントになると考えます。
予想スターティングメンバー!?
GK:権田修一
右サイドDF:山根視来
センターDF:冨安健洋
センターDF:板倉滉
左サイドDF:中山雄太
アンカー:遠藤航
インサイドMF:守田英正
インサイドMF:田中碧
右ウイング:久保建英
センターFW:古橋亨五
左ウイング:鎌田大地
スペインでプレーする久保は第1戦のドイツ戦と同様の理由で先発起用が予想されます。前線からのプレッシングを考えると前田大然の起用も考えられますが、DFラインとの駆け引きで久保、鎌田に中間ポジションでプレーするスペースを創るには古橋の巧妙な動きがプラスに働くと予想します。
堅守だけではなくボール保持時の能力と全体のバランス、3戦目となるコンディショニングを考えて両サイドDFには攻撃時の能力も求め、中盤はリスクマネージメントを最優先に選手を選びました。
酒井宏樹、伊藤、長友のサイドDFと攻撃では伊東、南野、上田、前田の起用で変化を加えるプランが現実的だと思います。
決勝トーナメント進出を考えた場合にキャプテンの吉田に休息を与えながら予選リーグを突破するコンディショニングもベスト8以上を狙うには必要な要素かもしれません。
決勝トーナメントでの戦い!?
もちろんの事、対戦相手を分析して戦略を創りゲームに臨むのでメンバー構成に一番影響を与えるのは相手チームとなりますが、日本代表として一番能力を発揮できるスターティングメンバーとゲーム状況に応じた選手交代によるゲームプランの遂行が必要となります。
コンディション面は実際に大会が始まらないと予想するのが難しい問題ですが、なるべく多くの選手の特徴を組み合わせて最適策を見出しながらメンバーを固定する事無く戦うのが理想的です。
大会4戦目となると選手の好不調も現れて大方のベスト布陣は決まってくるものと考えられます。
攻撃では個人で局面を突破できる三苫、伊東はゲーム後半からの起用でも十分に持ち味を発揮できる選手だと思います。
連動して攻撃を仕掛ける久保、堂安、南野、鎌田などは選手の組み合わせも考慮しながら起用する事がポイントでスタートから出場してゲームの流れを創る事も、途中出場から流れを変える事も可能な選手達で状況に応じての監督の采配が重要な要素となりそうです。
日本代表2022.6.14キリンカップ決勝【予想スタメン!?】vsチュニジア代表
6月14日(火)18:55キックオフ予定のチュニジア戦のスターティングメンバーを予想してみます。パラグアイ、ブラジル、ガーナとの3連戦を分析して現時点でのベストメンバーでスタートすると思います。
予想スターティングメンバー!?
GK:権田修一
右サイドDF:冨安健洋
センターDF:板倉滉
センターDF:吉田麻也
左サイドDF:長友佑都
アンカー:遠藤航
インサイドMF:田中碧
インサイドMF:鎌田大地
右ウイング:伊藤純也
センターFW:南野拓実
左ウイング:三苫薫
コンディション不良で出番がなかった冨安が可能であればブラジル戦で好パフォーマンスを披露した長友とサイドDFで出場すると予想しました。
現代表で最も代えの利かない選手、遠藤をアンカーに板倉、吉田で中央を固め、中盤には原口よりもバランス感を期待して田中、もう一枚は好調の鎌田が妥当な選出でしょう。
予選で活躍した伊東と著しく存在感を増してきた三苫をサイドで、今までは左サイドで起用されていた南野を絶対的な存在がいないセンターFWとして起用するのではないかと考えています。
久保、堂安のコンビや原口、前田、古橋、上田のも出場チャンスがあると思います。鎌田、田中、南野が絡みながら展開してサイドを突破して逆サイドのウイングと南野、鎌田がボックス内へ侵入してミドルレンジからは田中がシュートチャンスを覗うのが基本的な攻撃の戦略になりそうです。
強化期間の締めくくる内容と結果を求められるゲームで森保監督が描くプランと選手起用のプライオリティーなどが分かるメンバーと布陣が組まれる事は間違いないでしょう。
アジア予選では選手を固定して起用する傾向が強かった監督が4戦目で出した答えを深読みしながらの試合観戦とワールドカップへの展望を楽しんでみてはいかがでしょうか!