【FCバルセロナ】シャビ監督が就任場合の采配を考察!? 21-22シーズン
カンプノウでのクラシコで敗退した直後のラ・リーガ第11節のラージョ・バジュエカーノ戦も落としたバルセロナは昨シーズン初めに招聘したクラブのレジェンドでもあるクーマン監督の解任を発表しました。
現時点ではバルセロナBを率いていたセルジ監督が暫定で指揮を執りますが、将来的に噂されているシャビ・エルナンデス氏が監督に就任した場合の采配を予想してみます。
シャビ・エルナンデス
現在はカタールのアル・サッドで監督を務めるシャビはバルセロナの黄金期を築き上げた選手の一人です。
カンテラからバルサのサッカーを学んできたシャビは不調にあえぐチーム状況の中、オランダ人のファン・ハール監督に見出されてトップチームに引き上げられました。
当時、現役プレーヤーだった“ペップ”ことジョゼップ・グアルディオラに代わりボールポゼッションを主体に攻撃的に戦くバルサの中盤を指揮する選手と成長していきます。
“銀河系軍団”と称されたライバル、レアル・マドリーに大きく差をつけられてタイトルから遠く離れていた時代を乗り越えて、“アイドル”ロナウジューニョの加入とフランク・ライカールト監督によって再びトップチームに返り咲いたバルサの中盤でシャビは存在感を示しチームをユーロッパの頂点に導くことに貢献しました。
クレを魅了した第2期のドリームチームもサイクルの終焉を迎え、新たな伝説の始まりとなる“ペップ”が監督に就任したバルサは以降、世界中を魅了するフットボールを展開してクラブの域を超えてスペイン代表も世界を制するきっかけとなり、ポゼッション戦術最盛期のフットボールの中心でシャビはプレーします。
“ティキ・タカ”と呼ばれたテンポ良くパスでボールを動かし、相手の視野の死角を突いて連動した動きとポジショニングで相手を翻弄して勝利するスタイルに不可欠な存在だったのが、メッシ、イニエスタ、ブツケス、シャビらカンテラーノでした。
予想スタメン!?
GK:テアシュテーゲン
右サイドDF:セルジ・ロベルト
センターDF:エリック・ガルシア
センターDF:ピケ
左サイドDF:ジュルジ・アルバ
ピボーテ:ブツケス
インテリオール:デ・ヨング
インテリオール:ペドリ
右ウイング:デミル
センターFW:デパイ
左ウイング:アンス・ファティ
基本フォーメーションはボールポゼッションと前線からのプレッシングに適した4-3-3で陣形を組むと予想、カンテラ出身選手を中心に据え若手とベテランのバランスを考慮して組み合わせてスターティングメンバーを選出すると思います。
システムよりもボール保持者に対するサポートの距離と角度を基本戦術に、相手の視野の外側を突くポジショニングとパス廻しを復活させてバルサを元来のスタイルに導くでしょう。
ポジショナルプレーによる優位性以外に個の能力でも局面を打開する事を好んでデンベレ、アグエロなどの選手もアクセントに加えて、プレッシング戦術が主流となる現代フットボールにボール主体の戦術で結果を求めるスタイルを模索していくと予想します。
シャビ監督の戦術
幼少期からバルサのサッカーを体現して世界の頂点に上り詰めたシャビは理想とするスタイルを求めて美しく勝つことを大前提に指揮をとるでしょう。
GKを含めた後方から数的優位を創って丁寧にボールを繋ぎ、一つの綻びから連続して相手が埋めきれないスペースを突いて前進、DFラインの背後とDFとMF間のスペースを攻略してシュートチャンスを創るスタイルが理想だと思われます。
両サイドDFが高いポジションを取って幅を確保、GKと両センターDF、ピボーテでダイヤモンドを作り、中間ポジションにインテリオールが降りて相手を惑わし、両ウイングがハーフスペースを狙いながらサイドDFが裏を狙う事でスペースを創り、使うを連続して行うバルサスタイルを復元させると予想します。
ガビ、プッチなどの若手選手も積極的に起用してパスを繋いで相手を崩すスタイルを構築していきながら選手の若返りにも着手すると思います。
両ウイングには局面を個人で突破する事が得意なファティ、デミル、デンベレ、デパイ、センターFWには得点能力が高く経験豊富なアグエロも起用も予想できます。
両サイドDFは守備の安定感と攻撃時のアクセントも求められるポジションで現時点ではアルバ、セルジ・ロベルトがファーストチョイスだと予想しますが、デスト、ミンゲサの若手とサイドと中盤をカバーする起用方法でデ・ヨングなどが抜擢される可能性も考えられます。
バルサのスタイルでは中盤の選手のようにドリブルでの前進と攻撃のスイッチを入れるパス能力も求められるセンターDFはガルシアを育てながら中心に据えると予想します。
年齢的にもピケの出場機会が減って、ラングレもしくは新戦力の補強が必要なポジションでしょう。
代えの利かないブツケスもフル稼働は難しく、代わりの選手を必要としています。
デ・ヨング、ペドリを同じポジションで使う可能性も考えられますが、自身もプレーしてバルサのスタイルを体現するには最重要とも言えるピボーテは自分の目で見て選手を発掘してくる可能性が高いでしょう。
レアル・ソシエダのスビメンディ、ナポリでプレーするファビアンなどの選手を獲得するかもしれません。
インテリオールで起用される選手には創造性と連動性が求められるでしょう。
クーマン監督に冷遇されていたプッチなどはシャビ好みの選手だと思います。現有戦力ではコウチーニョの起用も考えられますが理想はパリ・サンジャルマンのヴェラッティのような選手だと思います。
“ペップ”グラウディオラ監督、イニエスタ、メッシ、ブツケス、プジョル、ピケなどとバルサで伝説のチームを創ったシャビがバルセロナの監督に就任する事は多くのファンが望み、希望を抱かせる出来事となるでしょう!?