【FCバルセロナ】21-22ラ・リーガ開幕!!メッシ移籍後のクラブを考察!?
数々の伝説を共に築いてきたリオネル・メッシが去った21-22シーズンのバルセロナは開幕戦でレアル・ソシエダを相手に4-2で勝利して新たな歴史の始まりを予感させる戦いを魅せました。
ソシオの中ではメッシが去ったショックを消化できないメンバーが大多数だと思いますが、遅かれ早かれ避けることが出来ない現実を伝説としてお別れできたのはクライフ監督が解任されたようにレジェンド的なお別れだったのかもしれません。
不安を感じながら迎えた21-22ラ・リーガ、レアル・ソシエダをカンプ・ノウに迎えた開幕戦を分析しながらFCバルセロナの未来を考察してみようと思います!?
※昨シーズンCLパリ・サンジェルマン戦の敗退後に21-22シーズンを考察した記事に興味がある方はこちらをご覧ください
レアル・ソソエダ開幕戦スターティングメンバー
GK:ネト
右サイドDF:デスト
センターDF:エリック・ガルシア
センターDF:ピケ
左サイドDF:ジョルジ・アルバ
ピボーテ:ブツケス
インサイドMF:ペドリ
右サイドFW:グリーズマン
センターFW:デ・パイ
左サイドFW:ブライスバイデ
※レアル・ソシエダ戦の予想スタメン記事に興味がある方はこちらをご覧ください
バルセロナ伝統のポゼッションスタイルを確立するべく2年目のクーマン監督は4-3-3でシーズンをスタートさせました。
グリーズマンとブライスバイデの両サイドFWはインサイドへプレーしてサイドの高い位置には右にデスト、左にジョルジ・アルバが度々プレーに関与してバルサらしい複数人が連動した攻撃が見られました。
昨シーズンからトライアングルを組んでいるブツケス、デ・ヨング、ペドリの中盤もボールを循環させてポゼッションの中心として良いパフォーマンスだったと思います。
ピケは先を読むデフェンスが健在で先制ゴールも決めて存在感を示しました。
新加入でカンテラ育ちのエリック・ガルシアはビルドアップ能力では世界トップレベルと思われる能力を発揮して今後に期待が持てる選手であることを証明しています。
センターFWとしてプレーしたデ・パイは出色の出来でポストプレーと中盤の組立にも貢献してバルサの選手として相応しいパフォーマンスを見せました。
開幕戦を見る限りではメッシが抜けたことをチームとしてポジティブな変化に繋げることが出来た内容だったと思います。
2021-22シーズンを考察!?
現在は負傷で戦列を離れている選手達の復帰と活躍も新たなシーズンで必要な要素だと思います。
GKテアシュテーゲン、DFラングレ、ユムティティMFコウチーニョ、ピアニッチ、FWデンベレ、新加入のアグエロは開幕戦のメンバーとは違った能力で戦力と成り得る存在でしょう。
メッシが抜けたバルサに再びクレの心を熱くするにはマシア出身選手の活躍だと思います。
DFミンゲサ、MFプッチ、セルジ・ロベルトはバルサの哲学で育ってきた選手であり、特にケガからの回復が遅れているFWアンス・ファティは魅力的なタレントです。
ラ・リーガとチャンピオンズリーグ、コパ・デル・レイを制覇する為にはすべての選手がチームに貢献する必要があるでしょう。
移籍期限を残す現時点では登録選手が確定したわけではありませんが、クライフのドリームチームで中心選手であったクーマン監督が再びバルサを魅力的なチームへと導くアイディアを持ち合わせる人物か真価が問われるシーズンです。
開幕戦の4-3-3を基本にボールを保持して攻撃的にプレーするバルセロナを想像してベストメンバーとバックアップ選手を考えてみましょう。
GK:テアシュテーゲン(ネト)
右サイドDF:デスト/セルジ・ロベルト(エメルソン)
センターDF:ガルシア(アラウホ/ミンゲサ)
センターDF:ピケ(ラングレ/ユンティティ)
左サイドDF:ジョルジ・アルバ
センターFW:デ・パイ(アグエロ)
左サイドFW:アンス・ファティ(ブライスバイデ)
ジョルジ・アルバ以外はバックアップ選手も含めて選手層は悪くは無いでしょう。
ボールを握り、試合をコントロールして70%のボールポゼッションで8割の試合を勝利するメンバーは揃っていると思います。
20人程の選手を上手く組み合わせて各ゲーム毎に戦略を組みながらローテーションを成功させる事が21-22シーズン、クーマン監督に託された最大の要素だと感じます。
FCバルセロナ復権への要素を分析!?
クラブの象徴であったメッシが移籍しても所属選手のポテンシャルを考慮すると悲観的になる要素は少ないと思われますが、レアル・マドリーとのクラシコやCLでの優勝を考えた場合、メッシの存在がチームの組織力に上乗せされた結果であったことは否めないと思います。
シーズンの結果を左右する類の大一番のゲームで存在感を発揮して勝利に導くタレントがビッククラブには必要な要素でしょう。
クライフ、マラドーナ、ラウドルップ、ロナウド、リバウド、ロナウジーニョ、メッシと世界を魅了した絶対的な個性とグラウディオラ、シャビ、イニエスタに象徴されるラ・マシアで育ったクライフ・イズムを継承するバルサ哲学を構築する選手がハーモニーを奏でるのがバルサのスタイルです。
バルセロナの育成組織で育った選手が骨格を担いながらも圧倒的な個性でゲームを支配するタレントの融合がバルサのスタイルだと思っています。
ラ・マシア出身選手でポテンシャルが高いのはアンス・ファティでクレの期待感も高いと思われます。
中盤を主戦場にボールを動かし、ゲームをコントロールする術を持ったラ・マシア出身の選手には持ち合わせていなかったフィニッシュの部分で世界トップの選手を獲得してきたバルセロナの慣例を覆したのはメッシの存在であり、才能を重視したスカウティングが実った新しいケースだったとの分析もできます。
クライフが率いたドリームチームで中心的存在であったグアルディオラはクライフ本人がカンテラからトップチームに引き上げ、後に指導者として史上最高と思われるバルサを創りあげた指揮官となります。
ロマーリオやストイチコフの様なフィニッシュで個性を発揮してチームを救う選手を自前で育てたバルサはメッシと共に栄冠を手に入れました。
絶対的なメッシの存在に依存するようにクラブ組織の機能をマヒさせた状況は表に出ないまま時間が流れて負のサイクルに引き寄せられたバルサはメッシ、スアレス、ネイマールを擁したMSN以降はヨーロッパのトップに返り咲く事無く現在に至りました。
今シーズンのメンバーは高水準ですがレアル・マドリーとのクラシコやCLで対戦するであろう強豪チームを相手に勝利を決定づける圧倒的な個性が欠けていると思われます。
メッシに変わる個性と組織が融合してこそバルサが再び輝く要素だと感じます。
シャビの監督就任、アンス・ファティ、ペドリの成長、ブツケスに変わるゲームの支配者の獲得が希望へ道筋だと思いますが、クライフ・イズムを受け継いだスカウティングによる選手育成が一番大切な要素だと思います。
才能を見抜き、育て、サポーターを魅了するフッテボールの喜びをFCバルセロナが取り戻すことを期待しています!!