イングランド代表vsフランス代表 考察/スタメン予想!? 2022ワールドカップ・カタール準々決勝
日本時間12月10日28:00キックオフ2022ワールドカップ・カタール大会の準々決勝、イングランド代表vsフランス代表の試合を考察しながらスターティングメンバーを予想します。
フランス代表
初戦のオーストラリア代表戦では開始早々に先制ゴールを許しますが前半のうちに逆転して最終的には4-1と危なげなく逆転勝利し、続くデンマーク代表にも2-1で勝利して1試合を残してグループリーグ突破を決めたフランス代表は3戦目のチェニジュア代表相手には大幅なターンオーバーを敢行して主力選手を休めて敗戦を喫しました。
グループリーグを得失点差で2位通過してきたポーランド代表と対戦したラウンド16では再びメンバーを主力に戻して、終盤にレバンドフスキーにPKで許した1失点に抑えて3-1と強さを見せつけてベスト8へ順調な結果を残して上がってきました。
18年ロシア大会優勝時に中盤の要として活躍したカンテ、ポグバとバロンドールを受賞し、ホワードの主軸として期待されていたベンゼマなどケガの影響で中心選手が不在の今大会も前評判通りの実力を証明する結果となっています。
今大会4試合ですでに5ゴールを決めているエンバペ⑩、大会期間中にフランス代表ゴール数の最多記録を樹立したジルー⑨などの攻撃陣が好調で9得点、3失点と安定した内容で不安要素は見つかりません。
フランス代表スタメン予想!?
GK:ロリス①
右サイドDF:クンデ⑤
センターDF:バラン④
センターDF:ウパメカノ⑱
左サイドDF:テオ・エルナンデス㉒
アンカー:チュアメニ⑧
インサイドMF:ラビオ⑭
右ウイング:デンベレ⑪
センターFW:ジルー⑨
左ウイング:エンバペ⑩
98年フランス大会にキャプテンとして自国初優勝し、前回大会では監督としてフランスを2度目の世界チャンピオンに導いたデシャン監督は継続して選手を起用してきていて、準々決勝でもポーランド代表戦と同じスターティングメンバーとなりそうです。
デンベレ⑪とエンバペの両ウインが単独で仕掛けてチャンスを創るのが特徴で中継役としてグリーズマン⑦が今大会出色のプレーで攻守に躍動しています。
左サイドDFテオ・エルナンデス㉒は初戦で負傷した兄リュカ㉑に代わって出場して攻守でハイレベルなプレーでここまでの勝ち上がりに貢献してきています。
今大会は全体的にバランスが良いチームが多いなか、フランス代表は安定感とフィジカル的要素で1段レベルが高いチームとの印象を受けています。
イングランド代表
18年ロシア大会でベスト4、20年ヨーロッパ選手権ではファイナリストとなったイングランド代表はヨーロッパ予選を含めて抜群の安定感で今大会もベスト8まで勝ち上がってきました。
初戦イラン代表6-2、アメリカ代表0-0、ウエールズ代表3-0、ラウンド16セネガル代表3-0とグループリーグ第2戦目のアメリカ代表戦こそ攻め手を見いだせずに引き分けに終わりましたがサウスゲート監督が目指すボール保持から相手を崩すスタイルを定着させながら結果を残し、選手層も充実して優勝への期待も高まっています。
イングランド代表スタメン予想!?
GK:ピックフォード①
右サイドDF:ウォーカー②
センターDF:ストーンズ⑤
センターDF:マグワイヤ⑥
左サイドDF:ショー③
アンカー:ライス④
インサイドMF:ベリンガム㉒
右ウイング:サカ⑰
センターFW:ケイン⑨
左ウイング:ラシュフォード⑪
ビルドアップから両サイドを起点に攻撃するスタイルで戦ってきたイングランド代表はライス④を頂点に両センターバックが開いて後方に大きな三角形を築いてからの攻撃をスタートさせます。
サイドバックは極端に高い位置は取らずにインサイドハーフが絡んでサイドから前進するのが特徴です。
センターホワードのケイン⑨が下がって起点になったり、ウイングが降りたサイドのスペースにヘンダーソン⑧、ベリンガム㉒が走り込むなど連動性を交えながらウイングの能力もしくは相手陣内に侵入した場合はサイドバックのオーバーラップも絡めてサイドを突破してゴールへ迫って行きます。
今大会3ゴールのラシュフォード⑪は右ウイングで起用されてきましたが、フランス代表のフィジカル能力を考えてこの試合では先発の左ウイングでの起用を予想しました。
攻撃に変化を加える場合はフォーデン⑳、グリーリッシュ⑦、マウント⑲の選手交代策が有力で極端な戦術変更は無いと考えます。
中盤や守備の強度を保つためにはMFフィリップス⑭やDFダイヤー⑮の投入、守備の強度を下げてまでも攻撃に出たい場合にはサイドDFアレクサンダー=アーノルド⑱、MFマディソン㉕のスクランブル投入も面白いと思います。
試合のみどころ!?
1966年の自国開催、自国優勝時以降でイングランド代表が国際大会で勝負強さを発揮した記憶が有りません。
1990年イタリア大会準決勝で優勝した西ドイツに敗れたチームは優勝しても不思議ではありませんでしたが今大会のイングランド代表も優勝候補に上げられるタレント、クオリティを有していて不安材料はセンターバックのスピードへの対応くらいでしょうか。
両ウイングが攻撃のスイッチを入れる良く似たスタイルの両チームでフランス代表のグリーズマン⑦がフリーマンのように自由なポジショニングで攻撃の組み立てを担う特徴に差が生れリズムの優越におけるポイントとなると推測します。
イングランド代表ではマウント⑲が似たようなプレースタイルでチャンスを創るので中盤の構成によってはシステム、立ち位置ががっぷり組み合う戦いも予想できます。
スピードスター、フランス代表エンバッペ⑩とフィジカルと駆け引きに長けたイングランド代表ウォーカー②の対決もみどころの一つとなるでしょう。
セットプレーではイングランド代表マグワイヤ⑥のヘディングが注目ですが、裏を突いた意外性でゴールが生まれるかもしれません。
試合開始の前に予想スタメン、ゲーム展開をみなさんが想像しながら2022カタール・ワールドカップ準々決勝必至の好カードを楽しんでみて下さい!?