【久保建英】東京オリンピックサッカーU-24日本代表を考察!?
2ヶ月後の開催に向けて東京オリンピックサッカーU-24日本代表の強化試合の参加メンバーの発表がありました。
オーバーエイジ3枠の候補選手も選出された今回の招集メンバーの中から最終エントリーの18名が選出されるのは確実だと言えるでしょう。
自国開催の東京オリンピックU-24サッカー日本代表のメンバー選考を考察してみようと思います。
6/5、12強化試合招集メンバー
GK
大迫 敬介 オオサコ ケイスケ(サンフレッチェ広島)
沖 悠哉 オキ ユウヤ(鹿島アントラーズ)
谷 晃生 タニ コウセイ(湘南ベルマーレ)
鈴木 彩艶 スズキ ザイオン(浦和レッズ)
DF
吉田 麻也 ヨシダ マヤ(サンプドリア/イタリア)※
酒井 宏樹 サカイ ヒロキ(オリンピック・マルセイユ/フランス)※
町田 浩樹 マチダ コウキ(鹿島アントラーズ)
旗手 怜央 ハタテ レオ(川崎フロンターレ)
古賀 太陽 コガ タイヨウ(柏レイソル)
冨安 健洋 トミヤス タケヒロ(ボローニャFC/イタリア)
橋岡 大樹 ハシオカ ダイキ(シントトロイデンVV/ベルギー)
菅原 由勢 スガワラ ユキナリ(AZアルクマール/オランダ)
MF
遠藤 航 エンドウ ワタル(VfBシュツットガルト/ドイツ)※
板倉 滉 イタクラ コウ(FCフローニンゲン/オランダ)
中山 雄太 ナカヤマ ユウタ(PECズヴォレ/オランダ)
相馬 勇紀 ソウマ ユウキ(名古屋グランパス)
三好 康児 ミヨシ コウジ(ロイヤル・アントワープFC/ベルギー)
三笘 薫 ミトマ カオル(川崎フロンターレ)
遠藤 渓太 エンドウ ケイタ(1.FCウニオン・ベルリン/ドイツ)
堂安 律 ドウアン リツ(アルミニア・ビーレフェルト/ドイツ)
食野 亮太郎 メシノ リョウタロウ(リオ・アヴェFC/ポルトガル)
田中 碧 タナカ アオ(川崎フロンターレ)
久保 建英 クボ タケフサ(ヘタフェCF/スペイン)
FW
林 大地 ハヤシ ダイチ(サガン鳥栖)
前田 大然 マエダ ダイゼン(横浜F・マリノス)
上田 綺世 ウエダ アヤセ(鹿島アントラーズ)
田川 亨介 タガワ キョウスケ(FC東京)
※オーバーエイジ(OA)
東京オリンピックU-24サッカー日本代表スタメン予想!?
OA枠で選出されたDF吉田麻耶、DF酒井宏樹、MF遠藤航の3選手はアクシデントが無い限りスターティングメンバーに選出されるのは当然だと考えられます。
A代表のメンバーとして常時活動しているDF冨安健洋、MF堂安律、MF久保建英もチームの中心として活躍を期待される選手でしょう。
軸となる選手の特徴を考慮すると4-2-3-1でシステムを組み、オプションとして3-4-2-1を採用すると予想しました。
GKはJリーグでの実績とA代表での経験を考慮して大迫敬介選手を予想。
DFラインは右からA代表でもスタメンの酒井宏樹、冨安健洋、吉田麻耶の3選手に左サイドは本職ではありませんがU-24キャプテンを務めてきた中山雄太選手が起用されると思います。
ボランチにはOAの遠藤航選手とJリーグでも圧倒的な強さで首位を独道する川崎フロンターレでも中心選手へと成長した田中碧選手を選びました。
日本代表で最大のタレントを揃える2列目のMFには右サイドに堂安律、トップ下に久保建英、左サイドにはこちらも川崎フロンターレで大活躍する三苫薫の3選手の組み合わせが面白いと思います。
FWはJリーグでの好調を考慮して林大地選手が有力だと考えます。
U-24日本代表の戦術を考案!?
U-24日本代表は初戦で2大会連続出場の南アフリカ、続いて2012年ロンドン大会金メダルのメキシコ、3戦目に13回目の出場で優勝候補でもあるフランスと対戦します。
金メダルを獲得するには中3~4日の日程で6試合を18選手で勝ち抜くコンディション的にかなりハードな大会となります。
対戦相手の特徴と実力、コンディションと複雑な要素を熟考して毎試合のスターティングメンバーを選ぶ作業は大変な労力と監督の決断に掛かっていますが、優勝を狙うからには自チームの最大値を引き出す選手起用と戦術が必要だと思います。
以前にA代表を率いたオシム監督が提唱した日本らしいサッカーは現時点では確立されているとは言えませんが、結果を出したチームがモデルとなるケースが多いスポーツ界では今回のU-24日本代表が金メダルを獲得できれば日本サッカーの基盤となる戦術が定着する可能性は高いと推測します。
日本サッカーの未来に大きく影響を及ぼすと考えられる東京オリンピック代表選手の特徴を最大限に活かすには連動性と個人の特徴を発揮するシナジー的な戦術だと考えます。
基本戦術はボールポセッションで主導権を確保して相手陣内でプレーする時間を多くする戦い方が理想的だと思います。
もちろん高さも含めた安定した守備が勝ち残る為には必要な条件となりますが、OA選手の選出でカウンター対策でも一貫性を持って対応可能だと思われます。
1戦目の南アフリカ戦ではフィジカル的な警戒が必要ですのでポジショナル的なポゼッション主体にボールを早く動かして相手を走らせて体力を奪いながら相手の守備の乱れを見逃さずに仕掛けて得点を狙う戦術では非カウンター時でのDFラインの対応と堂安、久保、三苫、2列目の個人能力での局面打開とFW、ボランチを含めた連動性と想像力が鍵を握ると予想しています。
U-24日本代表リザーブメンバー予想!?
6試合を勝ち抜く想定で考えるとオプションの3-4-2-1でも能力を発揮できて複数のポジションでプレー可能なポリバレントな選手が選考されると思います。
スターティングメンバーの能力と重複しない形で複数の戦い方を提供できる選手が有力候補になるでしょう。
GKはJリーグでの実績から谷晃生選手が有力だと思います。
FWではスピードが武器で他選手との特徴で突出した能力を有する前田大然選手は当確だと予想します。
オプション3-4-2-1の両サイドで能力を期待される選手も有力候補となるでしょう。左右どちらでも特徴を発揮できる相馬勇紀選手、サイドDFを含めて中盤でも能力を発揮する旗手怜央選手が該当すると思われます。
バックアップ選手も複数のポジションでプレー可能な選手が選出されるでしょう。センターDFとボランチのスタメン起用も考えられる板倉滉選手は当確、右サイドDFと3DFとして出場可能な橋岡大樹は有力候補と考えられます。
日本が誇る攻撃的なMF陣、激戦区で最大のオプションを提供できるのは最も日本人選手の特徴を持ち合わせる小柄で敏捷性とボールテクニックに優れ連動したポジショニングと良質なキック精度を持ち合わせるが、フィジカル的に難がある三好康児選手と予想します。
予選リーグ~決勝戦へ向けて!?
予選リーグ2戦目のメキシコ代表は日本代表と良く似た特徴を持つチームでロンドン大会の準決勝で敗れた相手です。
予選リーグ最終戦のフランス代表はブラジル代表をも上回る今大会No.1思われるタレントを有する優勝候補と考えられます。
ゲームの流れで変化を加える必要性に迫られた時以外には日本代表の選手達が最大値で戦えるベストな4-2-3-1布陣と選手がスタメン起用されると予想します。
対人ディフェンスとビルドアップ、カバーリングで後方を支える吉田選手、冨安選手をセンターDF、右サイドDF酒井選手とポリバレントな中山選手を左サイドで起用するDFラインはカウンター対策も含めて盤石だと思います。
ブンデスリーガでの対人プレーで好評価を得る遠藤選手とボランチでコンビを組むであろう2選手もゲームの組立で田中選手、ディフェンス面の安定と、空中戦で板倉選手の能力が魅力に感じます。
後方からのビルドアップでも前線からのプレシングでもU-24の主役になるであろう2列目の攻撃的MFはスタイルこそ違いがありますが、個人の能力で局面を打開する事が可能、かつ味方選手と連動して良さを引き出すインテリジェンスを有し、得点に関与する結果にも期待できる選手達で、彼らの躍動が日本の金メダル獲得には必要不可欠だと断言したいと思います。
得点を期待されるFWですが今回のチーム編成を考慮すると決定力とプレシング時の戦術的な動きが求められる能力だと思います。
スピードで絶対的な特徴を有する前田選手以外の林、上田、田川の3選手は大まかに分けると期待される役割が似ていて誰が選ばれも不思議ではありませんが求められる能力を発揮できる可能性で選出されるでしょう。
1戦目の南アフリカ代表戦ではポゼッションからのゲームコントロール、第2戦のメキシコ代表相手には中盤での優位性と決定力、予選リーグ最終戦のフランス代表とのゲームではディフェンス強化策からのカウンター攻撃も必要になってくると予想します。
ディフェンスラインから丁寧にボールを繋いで相手を揺さぶり、堂安、久保、三苫2列目の選手達が流動的なポジショナルなポジションを取りながらFWは常に相手DFラインの裏を狙う動きでスペースメイクに貢献してサイドで突破できる2列目の3選手が崩しのスイッチとなり複数の選手がエリア内に侵入してゴールを狙う連動した攻撃ができれば自国開催で日本代表が金メダルを獲得する可能性は高まるでしょう。
ビハインド時やリードした状況可下での戦術変更や選手の交代も含めた監督の采配と、チームの戦い方も優勝に向けて大切な要素となります。
結果に対しての分析より先に対戦相手や日本代表候補選手と戦術などを踏まえて戦前予想でも東京オリンピックでの日本代表の戦いを楽しんでみてはいかがでしょうか?