サッカーライフin Mzk74’s diary

サッカーと共に生きる

【久保建英】日本代表2022カタール・ワールドカップ アジア最終予選初戦オマーン代表~中国代表戦へ向けた戦略を考察!?

ワールドカップベスト8進出を目指し2022カタール大会への出場権を賭けて、絶対に負けられない戦いに挑む日本代表アジア最終予選ホームオマーン代表を迎えた大事な初戦0-1で落としてしまいました。

オマーン戦を分析して日本時間9月7日深夜24:00カタールのドーハでキックオフ予定中国代表戦に向けた日本代表戦略を考えてみようと思います。

f:id:MiZuKa74:20210905111356j:plain

久保建英選手/日本代表

日本代表0-1オマーン代表

大雨が降りしきる中で開始された試合は両チーム共に慎重な立ち上がりだったと思います。

ピッチコンディションを考慮して自陣からのビルドアップよりも早めに敵陣に侵入したい意図が感じられた一方、守備時でも前線からの積極的なプレスは行わず互いのゲームプランが感じられない状況オマーンがボールを保持している時はプレッシャーを感じずにパスを受けている印象でした。

ボールコントロール時にプレスが無いので良い状態の相手選手に寄せる日本代表のディフェンスはオマーンの攻撃方向を限定できずに自陣エリア付近まで簡単に攻め込まれる状況に対してボールを奪った後の日本代表のポジショニングも相手の状況を見極めた立ち位置ではなく、プレスを行わないオマーン選手にパスコースを限定されてサイドから中央へのパスを何度もカットされる悪い流れで試合が進みます。

オマーン代表中盤をダイヤにした4-4-2中央をしっかり閉める意識が高く、2トップと中盤の立ち位置によりパスコースを限定させてサイドから中央方向へのパスコースを日本代表選手が創る事ができずにマークが空いている逆サイドにボールを回せる機会は限られていました。

原口伊東両サイドMFは孤立した状態で攻撃は行き詰まりサイドDF大迫鎌田との連動は見られないまま前半を終えます。

オマーンは足元の技術に優れた選手が度々、局面で日本代表のプレッシャーをかわしてボールを前進させてペースを握っていた印象です。

特に20番の選手は駆け引きが上手く、流れを創っていたと感じました。

後半開始から左サイドMF原口にかえてスコットランドリーグセルチックで活躍する古橋がピッチに立ちますが、左サイドDF長友との息が合わずに効果的な仕掛けは見られませんでした。

トップに張っていてもパスを受けられない大迫中盤のハーフスペースに降りてパスを引き出そうとしますが、パスのタイミング、コースが限定された状態ディフェンダーに巧く対応されて打開策は見出せず鎌田に関しては数えるほどしかボールに触れていない状況変化を加えるためにオリンピックで躍動した久保堂安トップ下の鎌田右サイドMF伊東代わって投入されます。

オマーン選手の距離間よりも近い距離で連動できる久保、堂安の2選手は3人目も絡めながら中央の狭いスペースをこじ開けようと試みますが4人目、5人目と連動する事が出来ずに決定機を創るには至らない日本代表ボールロスト後のプレッシングで好機を創りたいのですが良い形でボール奪取できずオマーン代表のカウンターを受ける展開は続きます。

焦りが見える日本代表はやや強引な形オマーンゴールに近づこうとしますが、バランスを崩した状態で攻撃を仕掛けた後のディフェンスは脆く終了間際にワンツーで右サイドのスペースを使われてアーリークロスから痛恨の失点を喫してしまいました。

長友柴崎サイドで後手を踏んだ対応クロスに対してニアのスペースにタイミングを合わせて背後から侵入するセオリー通りの相手FWの動き対応できない中央の守備強豪国どころか、アジアでも勝ち残るのが難しいと思われる状態に映りました。

「負けるべくして負けた」キャプテン吉田選手のコメントが総てを表している試合内容だったと感じます。

中国代表戦に向けた戦略を考察!?

オーストラリア代表相手に0-3で敗れた中国代表も良い状態ではないのが想像できますが、日本代表と立場が同じで負けられない大切な試合となります。

中立地カタールのドーハでの戦いは移動などのコンディション面の調整も重要状態の良い選手が起用されるでしょう。

システムはオマーン戦とほとんど変わらず相手陣内深い位置からプレッシングを掛けるのが得策だと考えます。

FWとトップ下で相手のセンターDFと中盤へのパスコースを限定してサイドへボールを追いやり、両サイドMFは素早い出足で相手に選択肢を与えず中央方向へのパスを中盤でカットしてゴールへ向けてプレー出来れば一番良い容だと思います。

アバウトなロングボールにはしっかり競り合って数的有利を活かしてビルドアップに繋げるのが理想的です。

日本代表の連動を分断したオマーン代表中国代表は同要の戦術を採用する可能性も考えられます。

ビルドアップ時は相手選手の立ち位置の中間にポジションを取って、リターンパスを織り交ぜて相手選手を引き付ければ次のパスコースが生れ逆サイドへの展開や縦パスのコースを創る伏線になります。

攻撃ではボールを保持してサイドを起点に相手の守備組織の隙間を突いて積極的な仕掛けからゴールへ向けてプレーする事が求められます。

FW相手サイドDFの裏スペースを狙う動きだしと、中盤のハーフスペースに降りる動きをきっかけにトップ下が空いた中央のスペースサイドMFと連動して攻略するのが理想のシナリオだと思います。

2ボランチ一枚もエリア内に走り込める距離感を保ちながらボールを動かし相手DFラインを広げるにはサイドDFの攻め上がりも必要となります。

サイドMFのパスを受ける位置を見極め大外もしくは内側の裏のスペースへ走り込みボール保持者の選択肢を増やす事が相手DFの迷いを誘い、決定機に繋がる手前の大事な要素だと言えるでしょう。

ゲームが進みオープンな展開になってきた状況ではスピードも大切な要素です。

オマーン戦では発揮できなかった相手の戦い方に応じた変化監督だけでなく、ピッチに立つ選手の意識で解決策を見出すのが強豪国に勝つには不可欠な能力だと考えています。

日本代表スタメン予想!?vs中国代表

GK:権田 修一

右サイドDF:山根 視来

センターDF:冨安 健洋

センターDF:吉田 麻也

左サイドDF:中山 雄太

ボランチ:守田 英正

ボランチ:柴崎 岳

右サイドMF:堂安 律

トップ下:久保 建英

左サイドMF:鎌田 大地

FW:大迫 勇也

離脱した酒井宏樹に代わりバランスとビルドアップを重視して山根、戦術的インテリジェンス不足が垣間見えた長友に代わりオリンピックで安定した守備を見せた中山両サイドDFで起用すると予想しました。

連戦の疲労からパフォーマンスに影響を感じる遠藤の代わりに守田南野が不在なので左サイドMF鎌田久保堂安2列目を構成

鎌田と共にオマーン戦の反省を活かすためにも大迫先発起用して古橋オナイウオプションとして変化を期待したいと思います。

右サイドMF伊東は途中出場からも独力でチャンスを創れる選手なので後半以降に出場機会が回ってくると思われます。

流れを創れない場合には遠藤の投入も考えられますが、攻撃的センスに秀でるボランチでゲームをコントロールするのが理想的なので柴崎パフォーマンスにも注目しています。

試合のみどころ!?

まずはオマーンベテラン選手を起用して低調なパフォーマンスで敗戦を余儀なくされた森保監督スターティングメンバーに注目です。

大幅に選手を入れ替えない場合は残りの予選を含めて本大会に向けてもチームがマイナーチェンジしながらレベルを上げる姿が想像できない状況です。

逆に思い切って全員を入れ替えるくらいの覚悟が見られれば今後も選手の組み合わせや戦術的バリエーションの増加にチャレンジする可能性を感じさせるでしょう。

日本代表が実力で上回り試合をコントロールする狙いでスタメンを予想しましたが、中国代表オマーン代表のような立ち位置を取ってきた場合はビルドアップ時に3DFのような陣形を採用するのも面白い試みですが、プレッシャーがかかる負けられない試合でリスクを冒しても試合中に変化を加えるかも注目したいポイントです。

中国代表は初戦のオーストラリア戦では枠内シュート0本攻撃の形を造れていない予想されます。

対人プレーの激しさで活路を見出そうとする事が予想されるので、ワンタッチプレーを織り交ぜて接触をさけ決定機では相手の悪質なファールにより退場者がでる可能性も考えられます。

フィジカル的に発展途上久保などは背後からや、タイミングの悪い相手のチャージを受けない為に本人のポジショニング彼へのパスに意図を込めることが必要になりそうです。

フィジカル能力に長けた佐々木昌子植田の起用も状況次第では効果的かもしれません。

試合前に理想の戦いを想定したプランA準ずる戦いでより良い選択肢と成り得るプランBC試合状況を分析して瞬時に対応を発案する解析と発想の能力監督スタッフ選手求められるサッカーをゲームとして考えた場合の魅力的な要素だと思います。

試合目の自分自身で予想したプラン、監督が選んだスターティングメンバーからの戦略の予測ゲーム展開を観戦して両チーム良い部分悪い部分の分析自分自身が考える解決策監督が決断した戦術選手個々のパフォーマンスと連動性相手監督の采配選手個々のパフォーマンス予想されるゲーム展開、などを想像しながら結果を含めて絶対に負けられない試合を観戦してみてはいかがでしょうか?