FIFAクラブワールドカップ決勝戦を前に・・・
新型コロナウイルスの影響で2020年に開催が予定されていたFIFAクラブワールドカップが現在カタールで開催されています。
日本時間2月11日深夜24:00から3位決定戦アル・アハリ(アフリカ代表)vsパルメイラス(南米代表)、深夜28:00から決勝戦バイエルン・ミュンヘン(ヨーロッパ代表)vsチグリス(北中米・カリブ海代表)がキックオフ予定です。
※リベルタトーレス、パルメイラスの記事に今日もがある方はこちらをご覧ください
準決勝
準決勝の2試合をテレビで観戦しましたが、観戦するたびにいつも感じるのは世界一を決めるのは名目上であって試合のクオリティーは世界最高レベルとはほど遠い大会ではないのかと。
第1試合のパルメイラスvsチグリスはコンディションの問題は毎回の課題ではありますが、プロである以上は与えられた条件下で結果を出すのが当たり前なので差し引いて考えますが、正直な感想は面白くない試合でした。
パルメイラスでは11番のホニ、23番のベガがプレーへの意欲を感じましたが、10番のアドリアーノなどはネームバリューだけでピッチに立っているような状態でした。
チグリスでは解説の岡田さんが語っていた通り、エースの10番ジャニック、23番、右サイドDFの選手がアクセントになっていたと思います。
ネイマール(ブラジル代表)のように曲芸的なボールテクニックで相手を凌駕するプレーはサッカーの楽しみの一つですが、ジャニックのプレーは至ってシンプル!!
置かれた状況下で最良だと思われるアイディアを考えるインテリジェンスと技術によって最良の判断だと思われるプレーで違いを創出していました。
第2試合のバイエルン・ミュンヘンvsアル・アハリでは現在サッカーの最先端で商業的にも巨大産業になったヨーロッパサッカーの王者が貫録のゲームを見せた試合だったと思います。
ヨーロッパチャンピオンに比べるとレベルが劣るアル・アハリもボールを繋いで相手を崩す事を目指していて結果オーライではなく勝利のためにプロセスを重視しているヨーロッパ・アフリカサッカーと、結果だけを求めて進化が遅れるアメリカ大陸に同じスポーツでも価値観の乖離が感じ取れる内容だったと思います。
※リベルタドーレス決勝戦サントスvsパルメイラスは面白みに欠けるゲーム内容でした
決勝戦の注目選手!?
チグリスでは前途した解説の岡田さんが評価していた3選手がキーマンだと思います。
バイエルン・ミュンヘンでは22番ロカ、今シーズンにユベントスから復帰した11番ダグラス・コスタが注目に値する選手だと思っています。
ロカ選手は中盤でボールを引出て展開するポジショニングと視野を広く保ちゲームを組み立てる能力に秀でた才能を持っていると感じました。
ダグラス・コスタ選手に関しては左足のボールタッチと緩急の変化で相手を翻弄するプレースタイルで、左右どちらのサイドでもプレー可能ながら独力で流れを変えられる選手です。
バイエルン・ミュンヘン予想スタメン!?
GK:ノイアー
右サイドDF:パバール
センターDF:ズーレ
センターDF:アラバ
左サイドDF:デイビス
ボランチ:キミッヒ
ボランチ:ロカ
右サイドMF:ダグラス・コスタ
トップ下:ニャブリ
左サイドMF:サネ
FW:レバンドフスキー
個人的な趣向を前面に押し出してスターティングメンバーを予想してみました。
コマン、ミュラーはチャンジ・オブ・ペースの切り札としてベンチに残しておく戦略で、両サイドにスピードスターのサネ、コスタを起用して中央に隙を創り、ニャブリが絡んでレバンドフスキーが仕留めるのが勝利への設計図として設計してみました。
思い出のクラブワールドカップ
決勝戦に進出したバイエルン・ミュンヘンが前回チャンピオンになった2013年にモロッコで開催された大会は非常に記憶に残っています。
理由は前途したように世界一を決める大会としてはクオリティーが低くプレースタイルよりも勝敗に執着するチームが結果を残すと思っていた大会で、開催地枠で出場したカサ・ブランカが決勝戦まで勝ち進んだ大会でした。
初戦からの参戦で各大陸王者と対戦した試合は相手に主導権を握られながらも局面を打開して攻撃に繋げる技術と連携を備えるチームでとても面白いと感じるプレーを連発していました。
さすがに決勝戦のバイエルン・ミュンヘン戦では完全に支配されて持ち味を発揮する事は難しかったのですが、大会を通じて一番面白いチームだと思うのと同時に、キャプテン5番メトワリ選手のポテンシャルとサッカーの魅力をモロッコのサッカー文化によって再認識させてもらった大会でした。
メトワリ選手のプレー動画を探してみましたが見つけられるに映像を楽しんでもらえる事が出来ないのが残念ですが、大変興味深い選手なので時間が有る方は探してでも観て頂きたいと思う程の選手でした。