【久保建英】マジョルカ予想スタメン!?vsエスパニュール ラ・リーガ21-22第3節
日本時間8月27日(金)深夜27:00キックオフ予定、昨シーズンのセグンダ・ディビジョンでプリメイラ復帰を掛けて凌ぎを削ったエルパニューラと日本代表の久保建英選手が所属するマジョルカのスターティングメンバーを予想してみます!?
ビセンテ・モレノ監督との再会!!
19-20シーズンにレアル・マドリードと契約した18歳の久保建英選手はシーズン序盤にマジョルカへのレンタル移籍を決断しました。
プレシーズンを共に過ごすことなく迎えたリーグ戦では途中交代からのアピールが続き、スターティングメンバーに名を連ねるようになると日本代表に招集されてチームを離れる期間が度々訪れてベンチを温める日々を経験します。
年が明けて後半戦に入った頃に得たチャンスで結果を出して認められ、マジョルカの攻撃を引っ張る存在になった当時の監督は現エスパニョールを指揮するビセンテ・モレノ氏です。
当時のマジョルカも2部から昇格して戦力的には苦しい選手層から守備的な戦術を重視していましたが攻撃での形を構築できずに独力でチャンスを創る久保建英選手に頼るチーム編成になりました。
マジョルカでの活躍が評価されて翌20-21シーズンはEL出場権があるビジャレアルにステップアップを試みましたがウナイ・エメリ監督の信頼は得られずに後半戦からレンタル先をヘタフェに代えて再び守備重視のチームでプレーすることになりました。
加入当初は出場機会を与えられてチームに新たな可能性を示しましたが、守備面での安定感を欠き大量失点での敗戦が続いたことでボルダラス監督は守備の強化を優先した久保建英選手はベンチスタートが続きます。
最終的にはヘタフェを1部残留に導くゴールを決めてヒーローになりましたが、久保建英選手の評価自体はマジョルカ時代よりも下がったと思われます。
そして自国開催でメダル獲得を期待された東京オリンピック2020でU-24日本代表を牽引してベスト4進出の立役者となり迎えた21-22シーズンはマジョルカ復帰を選んで当時の指揮官、ビセンテ・モレノ監督と対戦することになりました。
自身が指導して特徴を把握している久保建英選手への対応と1年間で成長した姿を恩師に魅せることができるかはこの試合の注目ポイントでしょう。
セグンダ・ディビジョンでの戦い!!
42試合で4勝10分8敗勝ち点82を獲得して1年でプリメイラ復帰を果たした両チームですが1位のエルパニョールは得点71失点28得失点差43に比較して2位マジョルカは得点54失点28得失点差26と失点数は同じですが、3位と勝点9差で争った優勝争いは得点力でエスパニョールが上回りセグンダを制したと分析できるでしょう。
セグンダでは選手のポテンシャルを含めて主導権を握りながらゲームを進めたビセンテ・モレノ監督率いるエスパニョールは育成年代から活躍してきた14番MFオスカル・メレンド選手がサポーターから期待を受ける注目選手だと思います。
システムはマジョルカ時代と同様に4-4-2、4-2-3-1を攻守とゲーム状況で使い分ける戦術が基本布陣でしょう。
育成年代でバルセロナ期待の選手でセスク・ファブレガスを追うようにプレミアリーグのアーセナルにアマチュア契約で移籍したMFフラン・メリダ選手と2016年から実質の経営権を持つ中国のおもちゃメーカーの影響もあり獲得したFWウー・レイ選手もキープレイヤーだと思います。
※先日にヴィッセル神戸と契約したFWボージャン・クルキッチ選手とメリダ選手、元メキシコ代表ジョバンニ・ドス・サントス選手はバルセロナ下部組織の同世代で育成年代のクラブ記録を次々と塗り替えるラ・マシア最強と評価され将来を嘱望された世代でしたが、メッシ、ピケ、ファブレガス世代が大成したのに対してプロ契約後に期待に沿う活躍ができなかったこの世代の選手は近年の日本サッカー界でも見受けられる親の関わり方でアプローチを失敗して才能を開花できなかった選手達だと感じます。
昨シーズンの直接対決データ
20-21シーズン1stレグ(コルネーリャ=エル・プラット)
9 シュート 7
3 枠内シュート 3
54% ボール保持率 46%
441 パス 383
83% パス成功率 79%
19 ファール 17
1 イエローカード 2
1 レッドカード 0
0 オフサイド 2
1 コーナーキック 2
4-2-3-1 システム 4-3-3
20-21シーズン2ndレグ(イベロスター)
11 シュート 6
3 枠内シュート 3
58% ボール保持率 42%
469 パス 342
82% パス成功率 79%
19 ファール 13
1 イエローカード 0
0 レッドカード 0
0 オフサイド 0
7 コーナーキック 5
4-2-3-1 システム 4-2-3-1
昨シーズンの直接対決では1勝1分でエスパニョールが勝ち越していますが、ホームチームが主導権を握り決定力が決め手となる対戦だと分析できそうです。
マジョルカ予想スタメン!?
GK:レイナ
右サイドDF:マフェオ
センターDF:ヴェルイェント
センターDF:ライージョ
左サイドDF:オリバン
アンカー:ババ
右サイドMF:フェバス
インサイドMF:ガラレタ
左サイドMF:ロドリゲス
FW:プラツ
前節アラベス戦の予想スターティングメンバーと同じ布陣でボールポゼッションにゲームコントロールを試みて久保建英選手の加入により攻撃のオプションが増え、カウンターでの決定機創出にも期待できる選手起用だと考えます。
※前節アラベス戦の予想記事に興味がある方はこちらをご覧ください
試合のみどころ!?
開幕から2引き分けで得点0のエスパニョールに対して1勝1分け2得点のマジョルカが勢いでやや優位だと思われますが、2部リーグでの戦いを分析するとアウェーチームが守備的な戦術を採用すると思われるのでボールポゼッションではマジョルカが上回ると予想できます。
マジョルカ時代から見られたビセンテ・モレノ監督は4-4-2で自陣にブロックを造ってスペースを消して守備を重視した戦術に対して久保建英選手がエスパニョール守備陣形のバランスを崩すきっかけを創出できるかが最大の注目ポイントです。
加入直後で連係面での優位性を発揮するのが難しい状況ですが、テクニックとインテリジェンスで相手の予想を超えてゴールを決める久保建英選手の姿を是非見たい!!
フィジカル面で不安がある久保選手をしるモレノ監督は厳しくチェックする指示を出すと思われます。
マークされる相手からタイミング良く離れてパスを引出し、寄せてくる相手に対してワンタッチで流れを変えることにより相手選手の逆手を取って背後のスペースを活用できればゴールへ向けたプレーが可能だと思います。
相手エリア近くでファールを受ければセットプレーのキッカーとして得点に絡む機会も増えると予想できます。
共に2部リーグから1シーズンで復帰してプリメイラに残留する事が最大のミッションである状況下で是が非でも勝ち点を多く勝ち取りたい心理状況から激しいゲームになると予想されます。
久保建英選手へのマークが厳しい程、相手に認められている証拠であり、それを上回って結果を出す事が現在の久保建英選手が与えられた使命だと思います!!
様々な視点から心理面の影響も考慮してゲーム展開を予想しながらゲームを楽しんで観てはいかがでしょうか?