サッカーライフin Mzk74’s diary

サッカーと共に生きる

山梨学院vs青森山田 第99回全国高校サッカー選手権大会 決勝戦を考察!?

互いに優勝経験があり、近年ではJリーグのユースチームを含めても高校生世代でトップクラスの結果を残して出場するたびに優勝候補と評価されてきた青森山田11年前にダークホース的な立場から初優勝を成し遂げた山梨学院の対戦が決まった第99回全国高校サッカー選手権大会勝戦考察してみようと思います。

 

青森山田高校

昨年勝戦では2点を先制しながらも、後半に3点を返されて惜しくも優勝を逃した青森山田高校、卒業後に浦和レッズに入団した武田英寿選手圧倒的な存在感と、同じくプロ入りした中盤の選手の能力を最大限に利用したスタイルで決勝戦まで勝ち上がりました。

今年のチームは武田選手と同じ浦和レッズに入団が決まっているキャプテンのセンターDFと、昨年は1年生ながら大活躍した松本玖生選手(10番)を中心としながらも攻撃では戦術的な狙いを持って勝ち上がってきました。

準決勝も堅守矢板中央を相手に5-0で勝利と例年以上に組織的な崩しを感じるチームに仕上がってきたと思います。

左サイド8番の選手はタメを創り相手の出方と味方の動きを把握した上でプレーを判断していると感じます。

サイドDFの選手の攻撃力左サイドの武器となっていると思います。

右サイド14番の選手は技術に優れ早いテンポで相手DFに仕掛ける事でチャンスを創出するタイプで、右サイドもDFの上がりが攻撃の厚みを創り出しているポイントでしょう。

左サイドの8番がタメて左サイドDFの攻め上がり、もしくは相手を引き付けてから6番に下げて、正確なサイドチェンジのロングパスから14番が仕掛けるのが得意な攻撃パターンだと推測しました。

FW18番のストライカー的な動きと10番7番のフリーランニングによって相手DFラインに迷いを生じさせてゴールに迫る攻撃とロングスローによる得点が最大の特徴だと分析します。

山梨学院高校

 昨年も準決勝まで勝ち上がって同世代のタレント力だけではなくチームとしてレベルの高さを証明した帝京長岡とのPK戦を制して決勝進出を決めた山梨学院8番の選手のロングスローを武器に勝ち上がってきたチームだと思います。

 

準決勝のテレビで紹介されていたセットプレー専門分析官監督戦略を実行する訓練された選手がハードワーク堅守から勝機を掴むスタイルだと予測しました。

準決勝で途中出場した7番の選手が違いを創り出す事が可能なセンスを感じさせる選手ですが、スタミナとハードワークには難があるようで、先発や中心選手として起用されない理由だと思われます。

11番9番10番選手との組み合わせ戦略によって堅守からチャンスを創出するのが優勝への鍵を握ると予想します。

 

試合のポイント!?

準決勝の試合を分析すると、序盤から青森山田がボールを支配して相手陣内でプレーすることが予想されます。

山梨学院のディフェンスもGKを中心に集中して対応して簡単には決定機を与えないと思います。

 

両チーム共にロングスローを連発する可能性が考えられますが、サッカーの魅力を求める視点からは相手もミスを誘発する狙いだけではなく、相手の予測を上回るテクニックとイマジネーションを発揮してゲームを優位に進めて欲しいと願います。

青森山田両サイドの8番と14番が持ち味を発揮すればペースを握る事ができて決定機を創出して18番10番7番決定力で得点を決める可能性を感じます。

準決勝の終盤に登場した21番の選手はセンスを感じるプレーヤーなので出場したら注目してみて下さい。

山梨学院は失点しない事に重きを置いた戦い方で、前半は守備重視の戦術を基本的な戦い方とすると思います。

勝利する為にはゴールが必要なので、味方にも決定機を演出できる7番が途中出場してからチャンスを創る事に勝機を生み出すだろうと予想しています。

ディフェンスを意識しながらも、攻撃に繋げる為には7番をトップで起用して9番を左サイド10番を右サイドで起用するなどの思い切った戦略が必要になると感じます。

スポーツである以上、勝敗が大切な要素一番の目的だと思いますが、高校生の想いがこもった全力プレーと、ゲームの流れを予想しながら監督の采配途中出場の選手の活躍など、見ている本人にしか感じる事ができない要素にフォーカスして高校サッカーの決勝戦を楽しんで観てはいかがでしょうか?

 

※昨年と比べると全体的にレベルが上がらなかったのはコロナ禍の影響が大きいと思われます。

矢板中央昨年ディフェンスブロックの構築と連動は見事だと感じました。

帝京長岡個人のタレントが突出していた昨年に比べて、戦術的な戦い方を構築してきたと思われますが、ポジショニングの部分でチームを完成させる時間が足りなかったような気がします。

逆に主戦場を東北で戦い、主導権を握った戦いに磨きをかけた青森山田は例年以上に攻撃の多様性を感じて面白い攻撃を見せてくれています。

4-4-2が予想される山梨学院に対して4-1-4-1でポジションを組む青森山田とのミスマッチは中盤中央に発生すると思われます。

 

青森山田6番プレッシャーが掛からない状態を放置すれば一方的に青森山田が押し込む展開が予想されます。

山梨学院2トップ片方が中盤に下がって6番に自由にプレーさせない事がゲームの行方を占う最大のポイントだと思います。

山梨学院は後半の選手交代から相手サイドDFの上がった裏を突いてセンターDFをサイドに釣り出してカウンターを仕掛けられれば勝利の可能性を高めることが可能でしょう。

さて、皆さんはどんな決勝戦を予想しているでしょうか?