【久保建英】ヘタフェvsレアル・マドリード ラ・リーガ20-21第31節を考察!?
所属元であるレアル・マドリードと同シーズンで3度目の対戦となるレアケースと相まってCLと並行してリーグを戦う王者と残留争いを強いられている久保建英選手が所属するヘタフェとの一戦(日本時間4月19日(月)早朝4:00キックオフ予定)を展望してみようと思います。
レアル・マドリード
ミッドウィークのCL準々決勝2ndレグのリバプール戦を0-0で引き分けて2戦合計3-1で勝利して準決勝進出を決めたレアルですが、ケガ人が続出してベストメンバーが組めない中をリーグと並行して戦ってきた現状で選手のコンディションは非常に苦しい状況だと思われます。
主力センターDFのバラン、キャプテンのセルヒオ・ラモスが欠場して不安が大きかったDFラインはミリトンとナチョ・フェルナンデスが見事に代役を務めてバルサ、リバプールの強力攻撃陣に対してGKクルトアを含めて安定したパフォーマンスで信頼を勝ち得たと推測できるでしょう。
左サイドDFのメンディもレギュラーに定着し身体能力を活かした守備面では十分な貢献を果たしていると評価できます。
カルバハルを欠く右サイドDFはルーカス・バスケスが務めていましたがバルサとの“クラシコ”で負傷して今シーズンの復帰は絶望的になってしまいました。
リバプール戦では本来はMFのバルベルデが代役を務め、改めて能力の高さを証明しました。途中から出場した本職のオドリオソラがヘタフェ戦ではスタメンで起用されると思います。
アンカーのカゼミーロはDFラインの前でフィルター役を務めてディフェンス面での貢献度は非常に高く、得点でもチームを助けられる存在でもあります。
現在レアルが調子を上げてきた最大の要因はMFのモドリッチとクロースのベテラン勢の安定したゲームコントロールだと分析できるでしょう。
シーズン終盤でコンディション調整を考えると両選手をローテーションで休ませてアセンシオ、イスコがスタメン起用される可能性が高いと予想します。
攻撃陣は不可欠な存在となったベンゼマをゲームが決するまで起用して両サイドには若いヴィニシウスとロドリゴが抜擢されると思います。
バルサとの“クラシコ”を制して首位アトレチコに肉薄した状況で勝ち点を失いたくない一方で大事なシーズン終盤を乗り切るためには疲労が溜まっている主力選手を休めたいのが本音でしょう。
カウンターを警戒しながらボールを握って省エネで勝利する事がゲームプランとなると推測できます。
セットプレーや交代選手による変化で勝負を決める事ができればベストだと思います。
🙌 @UCLJapan 準決勝進出!
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— レアル・マドリード C.F.🇯🇵 (@realmadridjapan) April 14, 2021
ヘタフェ
重度の得点力不足で昨シーズンまでの健闘が嘘のように苦しい状況を強いられている今シーズンのヘタフェですが攻撃力の改善を図る為にビジャレアルから久保建英選手を、バルセロナからアレニャをシーズン途中に補強したにも関わらずに改善の兆しが見えていないのが実情でしょう。
2選手が加入直後は良い変化を期待されましたが、強豪相手に大敗を喫して元来からの戦い方に戻してしまいベストな布陣とゲームプランを見いだせずに苦しんでいます。
守備の強度を求めれば攻撃でチャンスを創り出すのが困難になってしまい、技術的に優れた選手を起用してボール保持からのゲームコントロールを試みれば守備面で安定感を失う現状にボルダラス監督は改善するアイディアを持ち合わせてはいないようです。
自陣ゴール前を人数を掛けてスペースを埋めて、アクシデントを期待してロングボールを蹴り込んで偶発的なチャンスでゴールにすがるスタイルでは衰退していくだけだと思います。
ローテーションを採用して普段は出場時間が短い選手を先発メンバーに起用すると予想されるレアル・マドリードですが、選手のポテンシャルを鑑みると攻め込まれて相手にボールを保持される時間が長くなるのは否めないでしょう。
前半は守備に専念して失点しない事が重要となり、後半から機を見て久保建英選手を投入して変化を期待するのが現実的なプランだと推測します。
#久保建英 所属 #ヘタフェ がホームで迎えるのは... #クラシコ で勝ち、4連勝中の #レアル・マドリード ⚔️@GetafeCF🆚@realmadridjapan
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— ラ・リーガ (@LaLigaJP) April 17, 2021
試合のみどころ!?
レアル・マドリードは主力選手に休息を与えた上で勝ち点3を獲得するのが狙いとなり、マルセロ、イスコ、ロドリゴなどに出場チャンスが回ってくると予想できます。
守備面での貢献や安定感をペイオフすると攻撃的な選手が多くボールロスト時のディフェンスとブロックを固めるヘタフェDFラインに綻びを創り出す個人能力での崩しが期待されます。
ヘタフェは前掛かりになったレアルのスペースを巧く利用してスピーディーな攻撃でチャンスを創るのゲームプランとなるでしょう。
個人での局面打開によるチャンス創出ではやはり久保建英選手の活躍に期待したいです。
ククレジャ、アレニャ、ハイメ・マタと久保建英選手が組めば連動した攻撃で相手を崩す事も可能だと思います。
マルセロが左サイドで出場した場合はヘタフェの右サイドで久保建英選手の能力を発揮できる可能性が高まるでしょう。
レアルの右サイドも盤石ではない為、流れの中から左サイドにポジションを移して相手を混乱させるのも面白い狙いかもしれません。
レアル・マドリードの若いタレントと久保建英選手のパフォーマンスを比べながらゲームを観戦するのも一つの楽しみ方だと思います。
※前回対戦のヘタフェvsレアル・マドリードの予想記事に興味がある方はこちらをご覧ください