【FCバルセロナ】予想スタメン!? “クラシコ”vsレアル・マドリー 21-22ラ・リーガ第29節
リオネル・メッシ、“ペップ”グラウディオラが世界中を魅了していたバルサは史上最高のチームと評され、永遠のライバルであるレアル・マドリーにはクリスティアーノ・ロナウドがエースとして君臨し、自称“スペシャル・ワン”ことジョゼ・モウリーニョが率いたチームが対戦していた“クラシコ”は文字通り世界中が注目する一戦でした。
2015年にはバルサのMSNユニットが驚異の攻撃力を発揮してヨーロッパ王者となり、2016年からはレアルのジネディーヌ・ジダン監督が史上初の3連覇に導いた後はヨーロッパの舞台では存在感が薄れてきたのは否めません。
新たなサイクルの構築を目指す両チームが対戦する日本時間3月21日(月)早朝5:00キックオフ予定のスターティングメンバーを予想してみます!?
バルセロナ予想スタメン!?
監督:シャビ
GK:テア・シュテーゲン
右サイドDF:ダニエウ・アウベス
センターDF:アラウホ
センターDF:ピケ
左サイドDF:ジョルジ・アルバ
ピボーテ:ブツケス
インサイドMF:ペドリ
右ウイング:トラオレ
センターFW:オーバメヤン
左ウイング:F・トーレス
4-3-3で右サイドはトラオレ、左サイドはジョルジ・アルバで幅を創り、F・トーレスを含めた中盤インサイドのムーブと距離感でボールを循環させる事で相手のズレを生じさせて思考力に障害をもたらせて最終ラインの裏を狙うのが攻撃の基本的な考えでしょう。
ボールロスト後は攻撃時のポジショニングを活かすプレッシングを発動させてポゼッション率を上げ、相手陣内でプレーする時間を多く保つのが狙いとなりそうです。
素早いプレッシングからブツケスの前進守備でボール奪取できればチャンスの創出数でも優位に立てると思います。
レアル・マドリー予想スタメン!?
監督:アンチェロッティ
GK:クルトワ
右サイドDF:カルバハル
センターDF:ミリトン
センターDF:アラバ
左サイドDF:ナチョ・エルナンデス
アンカー:カゼミーロ
インサイドMF:クロース
右ウイング:バルベルデ
センターFW:ベンゼマ
左ウイング:ヴィニシウス
前線からのプレッシングで相手のビルドアップを阻害してロングボール多用させる事が出来ればレアルのペースで試合が進むでしょう。
バルサに左サイドに心理面でのプレッシャーを掛けるためにスタメンにはバルベルデの起用を予想しました。
カウンター時にはヴィニシウスにスペースを突かさせ、ビルドアップ時にはメンディを上げてクロースがサイドの位置でボールを引き出し、モドリッチも絡んで左サイドを拠点にゲーム組み立てると考えられます。
試合のみどころ!?
選手時代にMFでプレーし戦術的役割も大きな能力として発揮した両監督の対戦は大いに注目できるでしょう。
1970年代にオランダ代表とアヤックスが実践したトータルフットボール以降で大きな戦術の転換期を生み出したアリーゴ・サッキ率いるACミランで選手として活躍したアンチェロッティに対して“ペップ”が指揮してメッシを擁した伝説のチームで中心選手としてゲームを創っていたシャビがプレーしたバルサは圧倒的なボールポゼッションを誇りゲームをコントロールする戦術を実現させました。
両チームがゲームをコントロールする要素で共通のコンセプトがプレッシング戦術で現在のフットボールではアマチュアチームでも必要なゲーム戦術になっています。
選手として2回、監督として3回のチャンピオンズ・リーグを制しているアンチェロッティは指導者としての経験値ではアドバンテージがあるでしょう。
幼少時代からバルサのカンテラで成長してきたシャビはプレーヤーとしてバルサのアイデンティティを実践する最高の選手として活躍し、経験値以外ではバルサの監督として必要な資質をすべて持ち合わせている人物です。
チームをマネージメントして選手の能力を見極め、バランス感覚に優れたアンチェロッティ監督はコンディションを考慮しながらもベテラン選手を中心としたメンバーを編成してホームの利を活かしてプレッシング主体でのゲームコントロールを試みると予想します。
クライフイズムの体現者であるシャビ監督はボールを握り相手のフィジカルと思考に障害を発生させながら攻撃的にプレーし勝利する事を目指すでしょう。
ゲーム序盤はレアルのプレッシングに対してバルサのビルドアップがゲームの流れに影響を及ぼすポイントとなりそうです。
ルカ・モドリッチ、トニ・クロースとワールドクラスのベテラン選手擁するレアルに対するバルサはペドリ、ガビ、F・デ・ヨングに加えて黄金時代を支えてきたブツケスが対峙する中盤での優位性がゲームコントロールのポイントになるでしょう。
得点源としてレアルのエースとなったベンゼマと課題だった決定力を進化させてレギュラーポジションを獲得したヴィニシウスに対するバルサのディフェンスは年齢的な衰えを感じさせるピケが中心となり、フィジカル能力に長けたアラウホの対応がポイントでしょう。
勝敗は些細な事で変わってしまいますが、ゲームの支配率はチームの実力と未来への可能性を分析できる要素です。
結果から逆算した采配を得意とするレアルのアンチェロッティ監督、理想のフットボールを目指して哲学を優先するバルサのシャビ監督がゲーム分析と優位性を発揮する為の戦略を駆使して初めて対戦する今回の“クラシコ”を理想と現実、分析と予想を交えながら観戦してみてはいかがでしょうか!?