【パリ・サンジェルマン】メッシ加入21-22シーズンのベスト布陣を考察!!
13歳でラ・マシア加入してから21年間プレーして4度のチャンピオンズリーグ優勝に貢献し、世界中のファンを魅了してきたバルセロナを意に反した形で退団して新たなチャレンジを始めるリオネル・メッシが加入したパリ・サンジェルマンの21-22シーズン/ベスト布陣を考察してみようと思います。
※昨シーズンCLでパリSGに敗れた直後の21-22シーズン、FCバルセロナの考察記事に興味がある方はこちらをご覧ください
パリ・サンジェルマン主な在籍選手
GK
ナバス(コスタリカ代表)、セルヒオ・リコ(スペイン)
DF
キンペンベ(フランス代表)、マルキーニョス(ブラジル代表)、コクラン(フランス)、ディアロ(セネガル代表)、ベルトナ(スペイン)、クルザワ(フランス代表)、ケーラー(ドイツ代表)
MF
ヴェラッティ(イタリア代表)、パレデス(アルゼンチン代表)、デ・マリア(アルゼンチン代表)、ラフィーニャ(ブラジル)、ペレイラ(ポルトガル代表)、サラビア(スペイン代表)、エレーラ(スペイン)、ドラクスラー(ドイツ代表)、ゲイェ(セネガル代表)
FW
エンバペ(フランス代表)、イカルディ(アルゼンチン)、ネイマール(ブラジル代表)
新加入選手
GK
ドナルンマ(イタリア代表)
DF
ハキミ(モロッコ代表)
セルヒオ・ラモス(スペイン)
MF
ワルナイドゥム(オランダ代表)
FW
メッシ(アルゼンチン代表)
昨シーズン途中にトーマス・トゥヘル監督を解任してマウリシオ・ポチェッティーノを新監督に抜擢したパリ・サンジェルマンはリーグ・アンを4位、チャンピオンズリーグではバルセロナに勝利したものの準決勝でマンチェスター・シティに敗れてベスト4でシーズンを終えました。
主力であったDFチアゴ・シウバ(ブラジル代表)、FWエディソン・カバーニ(ウルグアイ代表)の退団もあり一昨シーズンのCLファイナリストは不本意なシーズンを送る事となり、迎えた21-22シーズンに向けて積極的に戦力を補強します。
レアル・マドリードのキャプテンDFラモスに始まりリバプールのCL制覇に貢献したMFワルナイドゥム、セリアAを制したインテルからは右サイドDFハキミに続いてEURO2020でイタリア代表を優勝に導きMVPにも選出されたGKドナルンマを補強して今シーズンのマーケットで主役を演じたPSGがメッシまでも獲得して最高のタレント力を有し、伝統あるビッククラブに肩を並べる存在になったと言えるでしょう。
オレドートレーニングセンターで初練習 ! ✔️ #PSGxMESSI pic.twitter.com/tjPC9PXscj
— PSG Japan (@PSGJapan) August 13, 2021
ポチェッティーノ監督とシステム
自身がプレーしたエスパニョールで指揮を執り、選手の特徴を巧く融合させて結果を残してきたポチェティーノ監督は数々の名将を生み出すアルゼンチン人らしい指導者と思われます。
システムや戦術ありきの選手起用ではなく現有戦力を巧く組み合わせてメンバーを組み、戦略を立てて選手を配置する能力に長けていると感じます。
極端な戦術やシステムは採用せずにバランスを重視した布陣で選手を起用して攻撃の部分では選手のポテンシャルに期待するタイプの監督だと分析します。
システムもバランスを考慮して4-2-3-1もしくは4-4-2に近い配置を好み3バックや0トップのような戦略的な配置よりもオーソドックスな形で選手の能力に合った戦術を採りいれる事を好みメッシが加わった豪華なタレントをいかにして組み合わせるかがクラブの成功と監督の資質を問われるポイントとなりそうです。
パリ・サンジェルマン21-22シーズン/ベスト布陣予想!?
GK:ドナルンマ
右サイドDF:ハキミ
センターDF:マルキーニョ
センターDF:セルヒオ・ラモス
左サイドDF:ベルトナ
MF:ワルナイドゥム
MF:ヴェラッティ
右サイドMF:デ・マリア
トップ下:メッシ
左サイドMF:ネイマール
FW:エンバペ
新加入のドナルンマがレギュラーとして、カップ戦などはナバスがゴールマウスを守ると予想しました。
攻撃陣のタレント力を活かしながらバランスを重視するポチェッティーノ監督は4-2-3-1を選ぶと予想し、右サイドDFは攻撃に特徴がある新加入のハキミ、センターDFにはキャプテンのマルキーニョスと新加入のセルヒオ・ラモスがコンビを組み、左サイドDFはフィジカル能力に優れるクルザワよりもテクニカルで攻撃の選択肢を増やせるベルトナがファーストチョイスだと考えました。
中盤は運動量でチームに貢献できる新加入ワルナイドゥムとイタリアのEURO制覇の立役者の一人ヴェラッティが中心になるでしょう。
右サイドは献身的な守備と推進力のあるドリブル、ミドルシュートも得意なデ・マリア、左サイドのスタートポジションにはネイマール、フリーマンにメッシ、トップにエンバペの組み合わせが最大限の攻撃力を活かす起用方法だと思います。
控え選手のレベルも高く、選手交代やポジション変更によりゲームの流れに合わせて変化を加えることも、システムを変更して戦術的変化で優位性を出すことも可能な選手層です。
基本戦術はポゼッション重視でGKからパスを繋いで相手陣内に侵入してファイナルサードでは選手の個人能力による変化とコンビネーションでDFラインの突破を試みるスタイルとなりますが、相手に押し込まれている場合には攻撃陣のスピードを活かして少人数でのカウンターも武器となるでしょう。
相手陣内でのプレッシングを確立できれば驚異的なボール保持率を記録する可能性が高いと分析します。
オプション候補!?
ベスト布陣で選手を配置した場合の守備陣形は4-4-2になると思われるのでメッシを2トップの1角と考えるとシステム自体に意味を持たないかもしれません。
前線からプレスを掛ける場合はメッシが中央、ボランチをエンバペ、両サイドMFが前進してプレッシングする形がベストだと思います。
相手チームがハイプレスを得意とする場合は4-3-3でマルキーニョスをボランチで起用する配置が有効だと思います。
ラモス、キンペンベのセンターDFの間にマルキーニョスが下りて両サイドDFが高い位置に上がり、インサイドMFの2選手が中間ポジションでパスを引き出す定番のビルドアップでプレスをかわす能力を各選手が持ち合わせています。
右サイドDF以外は選手交代でのオプションはDFではディアロ、ケーラー、MFは守備で期待できるパレデス、ゲイェ、組立での貢献が可能なエレーラ、ペレイラ、サイドにはサラビア、ドラクスラー、センターFWイカルディと豊富で相手チームの分析やゲーム状況を分析した交代策やコンディション面でのローテーションも問題ない選手を有していて、選手の好不調マネージメントや成長を促すチャレンジ、もちろん勝利と目に見える結果を残すかはポチェッティーノ監督の手腕に掛かっています。
かつてはPKキッカーを巡りネイマールとカバーニが争ったり、監督の起用方法に選手が不信感を持ったりとスター選手を多く抱えるチームでは大きな問題ともなる選手の掌握も非常に重要な要素となります。
新加入のメッシ、ラモスがキャプテンシーを発揮してチームを一つに纏めることができればチャンピオンズリーグのポールポジションを取れる可能性は高いでしょう。
19-20パリ・サンジェルマン、20-21マンチェスター・シティと決勝で涙を呑んだ両クラブが初優勝を掛けて決勝の舞台での対戦を期待してしまう21-22シーズンになりそうです!?