サッカーライフin Mzk74’s diary

サッカーと共に生きる

ユーロ2020/コパ・アメリカ2021から2022カタール・ワールドカップを展望!?

コロナ・ウイルスのパンデミックで世界中の生活様式が変わりサッカー界でも大会の延期などの影響を受けて通例とは違ったスケジュールが組まれています。

4年に1回、ワールドカップとはずれた偶数年に開催されるヨーロッパ選手権が1年延長されて開催されている2021年は同様に延期された東京オリンピック、2年に1度の開催コパ・アメリカ南米選手権)の3大会が同時期に開催される稀な日程になりました。

7月から開催予定の東京オリンピック、すでに大会が始まった2020ユーロと2021コパ・アメリカ開催中に来年開催予定の2022カタール・ワールドカップを展望してみようと思います!!

ユーロ2020 優勝候補フランス

グループリーグを2勝してトーナメント進出を決めたイタリアは29戦無敗、ルイス・エンリケ監督が復帰したスペインは2戦2分けでグループリーグ最終戦にトーナメントへの進出を掛けてスロバキアと対戦します。

前回大会準優勝、“18ワールドカップ王者のフランスは1勝1分でグループ最終戦に臨みますが選手の能力を分析すると優勝候補の筆頭だと思います。

前回大会覇者のポルトガルは2戦目で4-2とドイツに圧倒されて勝ち進むためには戦術的な変化を求められる状況になりました。

FIFAランキングトップのベルギーはCL決勝戦で負傷交代を強いられたデ・ブルイネが第2戦から登場して2連勝に貢献しています。

前回王者に快勝したドイツ、タレントが順調に育ちつつあるイングランドと前途のイタリア、スペイン、フランス、ポルトガル、ベルギーの7ヶ国が優勝候補だと分析しました。

 ベルギー

“18ワールドカップで優勝したフランスに敗れて黄金期を過ごすベルギーは今大会もFWルカクインテル)、MFデ・ブルイネ(マンチェスターC)、GKクルトア(レアル・マドリード)など強豪クラブでプレーする選手のレベルは高いと思われますが、当時中心選手だったアザールレアル・マドリード)が本来の輝きを失った現状では戦力は低下していて、強豪国との対戦では戦術的なアプローチ、そして優勝するには運に恵まれることが必要な要素だと考えます。

 

 ドイツ

今大会が最後の指揮となるレーブ監督は2014ワールドカップで優勝した主力メンバーを自身の判断で実質上の代表引退を勧告していたベテラン選手DFフメルス、MFミュラーを復帰させてました。

MFニャブリ、ハフェルツなどの若手選手と経験値の高いベテラン選手を組み合わせた今大会は、第2戦目で前回王者ポルトガルに4-2の勝利を収めて大会の競争レベルを引き上げたと思います。

 フランス

ワールドチャンピオンは今大会も優勝候補の筆頭だと思われます。キャプテンGKロリス、MFカンテ、ポグバDFヴァラン、エルナンデスFWエンバペ、グリーズマンに加えてレアル・マドリードベンゼマを復帰させたチームは個人能力では突出したタレントを揃えていて今大会も好成績が予想されます。

 ポルトガル

前回王者はキャプテンのC・ロナウドが4回目の出場となり、連覇へ向けたチームは各ポジションに能力が高い選手を擁してバックアップマンバーも充実しています。

第2戦の2-4で敗れたドイツ戦を観る限りでは連動した守備戦術の確立が勝利へのポイントとなりそうです。

守備ブロックを引かずに自陣ボックス内でDF選手の個人能力で跳ね返そうとしているのか?サイドでのボールホルダーへのプレシングが弱く、逆サイドに振られた場合も視野を考慮したポジショニングは取れずに苦しい対応を迫られるケースが多く感じました。

 

 イングランド/スペイン/イタリア

若手選手を中心に据えるイングランド、スペイン、イタリアは今大会の経験、結果によって“22ワールドカップでの飛躍が期待されるチームだと思います。

伝統のカテナチオスタイルから進化したイタリアは突出した個を擁していませんが、連動した戦術的タスクを忠実に遂行できるタレントを起用してプレッシングとポゼッションからゲームをコントロールする新たなプレーモデルを確立しつつあります。

アンカーのジョルジーニョはブラジル出身のプレイメーカーでCL優勝メンバーでもあり、現チームのキーマンだと思います。

英国対決のスコットランド戦を引き分けて批判的な意見が聞かれますが、経験豊富なFWケインと成長著しいMFグリーンリッシュ、フォーデン、マウント、フィリップス、ベリンガムFWラシュフォード、サンチョや今回は選外のグリーンウッドなど大会中の成長と将的な期待を抱かせるタレントを有するイングランドも興味深いチームでしょう。

主要大会を3連覇した黄金時代が過ぎ去ったスペインですが現在は当時のプレーモデルを継承しながらリニューアルを施して新たな若いタレントへ世代交代を図っている状況です。

育成年代からポジショナルな戦術的要素を経験して育ったスペイン選手はボールポゼッションでは特別なプレーモデルを持たなくても優位性を担保できる能力を有していると思います。バルサスタイルでボール保持率を高めて相手をコントロールするプレーモデルはゴールを奪う最終で最大の目的が達成できなければ意味をなさないと評価されるようになりました。

現状のスペインも得点する決定力が批判の的になっていて開幕から2分けと苦しんでいますがチームとしては正しい方向へ進んでいると感じています。

個人の成長と結果を伴うことで自信を得ることができれば魅力的なチームへ変わると予想します。

コパ・アメリカ2021 優勝候補ブラジル

急遽、自国開催が決まり、開幕から2連勝したブラジルが優勝候補だと思います。来シーズンの去就が気になるメッシ率いるアルゼンチンも宿敵ウルグアイに勝利して、今後チーム状況は好転する可能性が考えられます。逆に敗れたウルグアイは強力2トップのスアレスカバーニ、守備の要キャプテン、ゴディンの年齢的な衰えは否めずに欧州の名門クラブでプレーするベンタンクール/ユベントスバルベルデ/レアル・マドリードの成長による進化が結果に必要な要素だと思います。

近年、戦術的な戦い方をチームに浸透させて好成績を残してきたチリ、コロンビアの両チームは今大会でのタイトル奪取は厳しいと予想します。

晩年に差し掛かりアルゼンチン代表としてタイトルを熱望するメッシと選手としての才能に恵まれながらも絶対的な存在感を示すには至らないネイマール擁するブラジルの一騎打ちとなるのではないかと予想しています。

 

東京オリンピック2020 優勝候補!?

欧州4枠の出場権を獲得したスペイン、ドイツ、ルーマニア、フランス。南米アルゼンチン、ブラジルに加えて開催国の日本、グループリーグ同組で金メダル獲得経験があるメキシコが優勝候補だと分析します。

アンダーカテゴリーの大会のためクラブには選手派遣に強制力が無く、コロナ禍の状況を鑑みると最強チームを送り込むのは強豪国ほど困難になり、自国開催の日本代表が一番理想に近いチーム編成になると予想されます。

 

開催中のユーロ、コパ・アメリカに参加している選手がオリンピックに参戦するには来シーズンの所属チームでのパフォーマンスにも大きな影響を及ぼす為、OA枠どころかU-24で出場資格がある選手エンバペ/フランス、ハヴェルツ/ドイツ、トーレス、オルモ/スペインなどA代表に招集されている選手は実質、参加が困難になると思われます。

久保建英、堂安律、冨安健洋のタレントに加えて吉田麻也酒井宏樹遠藤航OAの3枠をフル活用した日本代表が優勝候補の一角に食い込むと考えるのは客観的に見ても当然と言えるかもしれません。

 

2022カタール・ワールドカップへ向けて!?

2021年開催大会の結果が来年開催予定の2022カタール・ワールドカップに影響を与えるのは間違いないでしょう。

戦術的なトレンドでは3DFを採用してハイプレスと自陣深い位置では5DFに可変させる守備戦術が主流になったと思います。

4-4-2でソリッドな3ラインを組むデイフェンス重視なシステムよりも可変可能で攻撃時に前線に人数を掛けやすい3DFを採用して攻撃時のアドバンテージを増やしたいと考えた傾向でしょう。

選手の個性を最大限に融合させてゲームモデルを構築するのが理想的ですが、フィジカルコンデションやポジショナルプレーを取り入れる場合の補完性など、チームマネージメントの要素も大きな影響を及ぼすと考えれれます。

プレーする選手が同レベルの場合は主流になったシステムでは対抗策も考えられていて優勝するには圧倒的な能力差か運に左右される可能性が高いでしょう。

起用する選手、対戦相手の分析によって戦略が変わるのは当然ですがサイド、中央にスペースを創るボールの移動と選手のポジショニングを考えるとサイドには縦関係ができる二人の選手、中央からDFライン裏のハーフスペースを狙う選手、逆サイドから裏を狙う選手が崩しのポイントになると分析すると、可変可能なシステムでも最終ラインに3枚、両サイドに2枚とインサイドから裏、ライン間、バイタルエリアでボールを引き出す戦略を持ったチームがタイトルに近づくと予想しています。

ユーロ2020では発展途上のスペイン、イタリア、イングランドコパ・アメリカではブラジル、アルゼンチンの選手の組み合わせを含めた相性。東京2020の日本代表の結果と個人、組織双方でのパフォーマンスが2022カタール大会に大きく影響すると推測しています。

ユーロでのオランダのタレント力、東京2020でのメキシコの戦術とタレント、日本代表の将来を担うであろう田中碧、久保建英、上田綺世選手達のプレーに注目して国際大会が目白押しサッカーを楽しんで観てはいかがでしょうか?