【久保建英】ヘタフェvsバルセロナ ラ・リーガ20-21第32節を展望!?
日本時間4月23日(金)早朝5:00キックオフ予定のラ・リーガ20-21第23節バルセロナvs日本代表の久保建英選手所属ヘタフェのゲームを展望してみようと思います。
ヘタフェの現状!?
31試合を終えて勝ち点31、得点22、失点34と現時点で暫定15位のヘタフェは降格圏の17位と4ポイント差で残留争いから抜け出せずに苦しい状況です。
前半戦で得点力不足を露呈したクラブは攻撃力を高める狙いから冬の移籍マーケットでバルセロナからMFアレニャ、出場時間を確保できずにビジャレアルで能力を発揮できていなかった日本代表MF久保建英選手を補強しました。
加入直後こそ2選手をスタメンで起用してチームの改革に追い風が吹くと期待されましたが強豪チームとの対戦で大量失点を喫して敗戦のをきっかけに、以前と変わらずの堅守を主戦術にした失点を減らし、攻撃面では偶発的な要素に頼るチームへと逆戻りしてしまったのが現状でしょう。
ボルダラス監督に率いられてきたチームはフィジカル的な要素を前面にだして相手チームの特徴を消すインテンシティで戦い、小規模のクラブとしては好成績を残して来ましたが、今シーズンは高い強度を保てずに後方での守備を迫られる状況で得点力も格段に失ってしまったと推測できます。
久保建英選手の現状!?
昨シーズンのマジョルカでの活躍が評価されてスペイン国内外のチームからレンタルでの獲得を狙った多くのクラブから育成プランで成功を納めてラ・リーガでもコンスタントに上位を定位置とした感があるビジャレアルへの加入を選びました。
ゼビージャでELリーグを3連覇に導き、パリ・サンジェルマンやアーセナルなど国外の強豪クラブで指揮を執ってきたウナイ・エメリ監督が久保建英選手の獲得を熱望した事で実現したレンタル加入でしたが、バランスを重視した監督の哲学と現状の久保建英選手の実力に乖離が多きかった為か、目に見える結果を残せなかった久保選手の出場時間は減っていきます。
結果を出さない選手を使い続けるにはクラブにとってのメリットが大事ですが、1年間のレンタルで加入した久保選手を監督、クラブ共にピッチに立たせる必要性が減少したと考えられます。
同じバルセロナのカンテラ育ちで攻撃面での貢献が期待できるアレニャと一緒のタイミングで加入したヘタフェでも加入当初はインパクトを残し、可能性を感じさせてくれましたが、日本代表のゲームでチームを離れた期間もあり、2選手が同時にピッチに立つチャンスが激減しました。
先日のレアル・マドリードとの対戦でも欠場者が多くベストメンバーとは程遠い相手に押し気味にゲームを進めていましたが、最後まで久保選手が投入されることはありませんでした。
※レアル・マドリード戦の予想記事に興味がある方はこちらをご覧ください
試合のみどころ!?
もとちん可能性が無い訳ではありませんが久保建英選手がスターティングメンバーに名を連ねることは難しいと推測します。
0-0で押し気味に試合を展開して勝利を手にする可能性よりも、堅実に勝ち点1を得る事を選ぶボルダラス監督は今回もフィジカル重視の堅守をゲームプランの主軸に置くと思われます。
優勝争いをするバルセロナは前回対戦で敗れたヘタフェ相手に攻撃的なサッカーでゲームをコントロールすると予想できます。
バルセロナの多彩な攻撃にヘタフェのディフェンスが対応できるかはゲームを占う最大のポイントとなります。
4-4-2を基本にしてFWの1枚も中盤に下げてボックス周辺にブロックを構築する守備戦術を採用する事が予想されますが、自陣深くで奪ったボールを攻撃に結びつけるのは困難で、バルセロナが圧倒的なボール保持率でゲームを支配すると予想します。
ヘタフェがゴールに迫るにはセットプレーか相手のミスが絡んだ場合だと思います。
2得点差がついてゲームが決したと思われる段階になって久保建英選手が交代対出場するチャンスが回ってくるのではないかと思われます。
仮に久保選手が出場しもチーム全体が押し上げて攻撃できるようにはならないと思いますので、単独でのドリブル突破など結果よりもプレー面でバルセロナを相手に通用するのかを観るのが楽しみ方の一つだと思います。
前回のような退屈なゲームよりも試合に敗れてでもサッカーを楽しむ要素を提供する意思だけは感じたいと思うのは筆者だけでしょうか?