サッカーライフin Mzk74’s diary

サッカーと共に生きる

日本サッカーの未来は明るい!?

令和2年12月27日(日)コロナ禍で世界中の人々が今までの日常を過ごす事が出来ないなかで、川崎市の等々力競技場で開催され、第100回を迎えた天皇杯準決勝第一戦の川崎フロンターレvsブラウブリッツ秋田の試合をテレビで観戦して日本サッカーの未来は明るいと感じました!!

何年前になるか覚えてはいませんが、元日の決勝戦がJ2対決となったFC東京(当時J2)対京都パープルサンガの試合を観た時と似た感覚を今日も覚えました。

ブラウブリッツ秋田

数年前にジョージ与那城監督が率いていた時代の秋田は当時のサッカー界の流行を象徴する様なボールポゼッションに拘りを見せる極端なチームだったと記憶しています。

ブラジル出身のジョージ与那城監督は現役時代のプレースタイルと所属していた読売クラブを象徴するようにボールを自在に操る事でゲームを支配するスタイルがサッカーだと言わんばかりに自陣ペナルティーエリア内で相手がプレスにきても、クリアなどせずにボールを繋ぎビルドアップする拘りが強いチームでした。

現在、J3を圧倒的な強さで優勝して来シーズンからはJ2へ戦いの舞台を移す秋田は全く別のチームになっています。

当時、中盤で秋田のサッカーで中心的だったキャプテンのMFは下部組織の指導者となってかつてのチームスタイルを目指していると思われますが、トップチームはハードワークを基本に堅守を特徴としたチームで、当時目指していたサッカーの完成系に近い川崎フロンターレ相手に我慢強く勝機を継続させる戦いを披露していました。

人生もサッカーも唯一無二の絶対的な正解がないなかで、変化する状況に自身を適応させるのは簡単な事ではありません。

一人の人間が世界を変える事は出来ませんが、一人の人間が会社を変えることは可能であるように、サッカー界では監督によってチームのスタイルが大きく変わる事が常識です。

プロスポーツクラブはサポーターとスポンサー企業の存在とクラブのアイデンティティが融合して成り立っています。

立場が違う3者が絶対条件で臨むのはチームの勝利でしょう。

スポーツである以上、人の心を動かす感動が最大の魅力なのですが、戦う舞台や、状況はより人々の心を刺激する要素となる事を考えると、勝利も大切な要素ですね。

消滅が決定した後の横浜フリューゲルス天皇杯優勝は多くの人達を感動へ導いた出来事でした。

今回、特別なレギュレーションとはいえ、ブラウブリッツ秋田天皇杯の準決勝に進出してJ1王者の川崎と演じた戦いぶりも多くの人々に感動を与えてくれたと思います。

解説の元日本代表DF、森岡さんもコメントしていましたが、走力とハードワークを基調としてサッカーの試合で弱者が強者にチャレンジするお手本のような戦いをしていたと思います。

サッカーという競技が持つ特性を活かした戦術てきな戦い方の一つではないでしょうか?

川崎フロンターレ

現在のフロンターレJリーグで圧倒的な強さを誇って優勝したのは今後の日本サッカーを象徴する出来事だと感じます。

風間八宏監督時代から培ったボールポゼッションと時間を支配する概念のスペースメイクは現在も褪せることなく、選手の能力と融合して観る者を楽しませる、プロスポーツの最大の価値でもある楽しみをサポーターに提供してくれていると思います。

センターFWのレアンドロ・ダミアンは元ブラジル代表ですが、彼の特徴自体はチームに貢献しているのですが、Jリーグが開幕した当時のような華やかなテクニックとネームバリューを持つ選手ではなく、日本に来てからハードワークを身に付けたような選手だと思います。

リフティングが上手いがサッカーが下手だと揶揄される日本サッカーに不足している要素を補う選手であり、日本人の少年が未来に思い描く選手像は大島、三苫、家長、田中碧選手など日本人の華のある選手になりつつあるのが現状であることは喜ばしい現象でしょう。

社会や文化で欧米の10年後に日本では流行が訪れると言われてきましたが、魅力的な流行はすたる事無く定着して欲しいと感じます。

10年前にボールを支配してゲームをコントロールするスタイルで世界中を魅了したバルサスタイルが現在のサッカー界ではすたれていますが、日本人の特徴と美学に合うと思われる当時のバルサスタイルに近い現在の川崎フロンターレのサッカーは今後の日本サッカーの未来を感じさせるチームとサッカーだったと思います。

天皇杯準決勝第2試合

J1で2位、宮本恒靖監督が信念を持って改革を続けてきた結果が良い方向に動き出したガンバ大阪と来季からは浦和レッズの監督に就任するスペイン人でボールポゼッション中心の戦術をJ2徳島に植え付けてJ1に昇格させたロドリゲス監督が対戦するガンバvsボルティスの試合もきっと見ごたえがある試合になると期待しています。

すでにキックオフされていますので、観戦に専念しますが、皆さんも日本サッカーの良い未来を創造しながらゲームを楽しんで下さい!!