久保建英ビジャレアルVS乾貴志、武藤嘉紀エイバル ラ・リーガ第2節日本人対決を考察!!
日本人4選手の活躍が期待される今季2020-21シーズンのラ・リーガで第1節の岡崎慎二選手(ウエスカ)との対戦に続いて2週連続で日本人対決が実現しそうな久保建英選手/ビジャレアルVS乾貴士選手、武藤嘉紀選手/エイバルの試合が日本時間で本日9月19日23時にキックオフされます。
注目の一戦を試合前に想像と予測を交えて考察してみます。
久保建英ビジャレアルVS乾貴士、武藤嘉紀エイバル ラ・リーガ第2節日本人対決を考察!?
ラ・リーガ開幕戦ビジャレアル対ウエスカでMF久保建英選手とFW岡崎慎二選手の日本人対決が実現しました。
岡崎選手はスタメンでフル出場、久保選手は後半途中からの出場で1-1の引き分けに終わった試合では両選手ともに持ち味をある程度発揮して、特に岡崎選手は現地でもチームのキープレイヤーとしてまずますの評価を得たようです。
途中出場の久保選手の現地の評価は厳し目でしたが、期待の裏返しで筆者は19歳にしてリーガ2年目の挑戦、移籍直後のシーズン開幕戦を考慮すると、今後の活躍が期待できる内容だったと思いました。
少ない時間でもボールに絡み、あわやゴールに繋がるようなプレーも見せて、怯むどころか果敢にチャレンジしていて次につながる内容だったと感じました。
トップスピード時のバランス(体幹)が改善されれば得意のドルブルから決定的な仕事を予感させるプレーが増えてくると予想しています。
ビジャレアルのホームで対戦する昨季14位のエイバルは9月16日にレンタルでニューカッスル(プレミアリーグ)から加入したFW武藤嘉紀選手が合流してMF乾貴士選手と2人の日本人選手が所属するスペイン初のクラブになりました。
開幕戦のセルタとの試合は0-0で引き分け、乾選手は左サイドMFでスタメン出場しましたが、チームとしても良い仕上がりではないようで相手に押し込まれる展開が多く見受けられました。
当時、横浜Fマリノスからレンタル移籍でバジャドリードでリーガ日本人初出場を果たした城彰二選手から13人目となる武藤選手の出場が期待される試合を予想してみましょう。
エイバル、スタメン予想
GK:ドミトロビッチ
右サイドDF:コレア
センターDF:アルバレス
センターDF:オリヴェイラ
左サイドDF:ビガス
右サイドMF:ペドロ・レオン
セントラルMF:カジョル
左サイドMF:乾貴士
FW:キケ・ガルシア
FW:セルジ・エンリク
2015年から指揮をとるメンディリバル監督は4-4-2システムで前線から追い込んでプレスをかける戦術を採用すると思われます。
相手GKまで追いかける程の積極性は出さずに、プレスを打開された場合は自陣に引いてブロック守備で対応して、両サイドMFのキープ力を起点にカウンター的な早い攻撃を仕掛けると予想します。
前日会見でメンディリバル監督の日本人選手へのコメントを紹介します。
「久保と乾の違いはピッチ上での生意気さだ。ボールを持つと、フィールドを支配する。それは私が乾に求めていることだ。久保はボールを受けると、まず1対1を仕掛け、ゴールを目指す。体格も技術も似ているけどね」
乾選手に対しては「練習で私が説明したことをよりよくやってくれる」「とてもいいプレーをするときもあれば、必死になるときもある。複雑なことができて、簡単なことで失敗したり、ボールを奪われてしまうときがある。それがタカなんだ」
両選手の技術を評価していて、久保選手はメンタリティーと安定感が優れている、逆に言えば乾選手に求めている部分でもあることが予測できるコメントです。
合流したばかりの武藤選手は試合の勝敗に関係なく終盤に投入されることが予想されます。
ビジャレアルの戦術、スタメン予想!?
前節はVER判定の結果、きわどいシーンで得たPKで同点に追いついたビジャレアルのウナイ・エメリ監督の選手起用に注目が集まりますが、今節も同じような選手起用を予想します。右サイドDFペーニャの負傷で交代出場したマリオ・ガスパールがスタメン起用されてバランスが取れる分、左サイドをより攻撃的にサイドMFに久保建英選手の抜擢が予想できます。
GK:アセンホ
右サイドDF:ガスパール
センターDF:アルビオル
センターDF:パウ・トーレス
左サイドDF:ペトラサ
右サイドMF:チュクウェゼ
セントラルMF:パレホ
セントラルMF:イボーラ
左サイドMF:久保建英
トップ下:ジェラール・モレノ
FW:パコ・アルカセル
※予想が外れた開幕戦の筆者スタメン予想に興味がある方はこちらをご覧ください。
個人的にはアルカセルをベンチに置いてモレノと久保選手を中央で使う方が効果的だと思いますが、エメリ監督の性格上、現時点では実績のある選手をスタメンで起用するメリットを重視すると予想しました。
初戦に先発したMFコクランに代わりMFイボーラを先発出場させてマネージメント面でも配慮するのも監督の特徴を考えて可能性が高いとの判断です。
元来から思考するGKから丁寧にビルドアップして複数選手の連動から攻撃を仕掛けるスタイルを構築する為の通過点として理想を求める戦術を展開すると思われます。
注目ポイント
過去の両チームの対戦成績はビジャレアル5勝、エイバル4勝、3引き分けとほぼ互角の結果です。
人口が少ない都市の両クラブ(ビジャレアル約5万人、エイバル約3万人)は1部リーグで戦い続ける事だけで賞賛に値しますが、ビジャレアルはヨーロッパのCLでも最高はベスト4で今シーズンもEL出場資格を有しています。
ちなみにエイバルがビジャレアルのホームスタジアム“エスタディオ・デ・ラ・セラミカ”で最後に勝利を収めたのは2016-17シーズンまで遡らなければなりません。
・久保建英選手のスタメン起用
・エイバルのプレス戦術(どこまでプレッシングに行くか)
・ビジャレアルのビルドアップ(エイバルのファーストディフェンスをいかにして打開するか)
・ビジャレアルのプランB(有効な戦術変更が可能か)
・武藤嘉紀選手の起用
久保、乾、両選手にとって対戦相手との相性は良いと思われます。
マジョルカで昨季エイバルと対戦した久保選手はゴールを決めてチームのアウェー初勝利に貢献しました。
乾選手は過去にビジャレアルとは9回対戦していて5勝1分3敗の結果を残しています。
‘17と‘19シーズンには“ラ・セラミカ”でゴールを決めていて今回も期待されるでしょう。
武藤選手は実質、戦力外と判断された所属元に実力を再確認させるために新天地エイバルでブンデスリーガ時代の輝きを取り戻すことができるのか?
ちなみにラ・リーガ初出場が期待される武藤選手ですが、この試合をジャッチする主審のホルヘ・フィゲロア・バスケス氏(40歳)も1部デビュー戦となり試合の流れに関与する可能性もあるかもしれません。
我々日本人には見どころ満載のビジャレアルVSエイバルの1戦は日本時間9月19日(土)本日23:00キックオフです。