マンチェスターCペップ・グラウディオラ監督の2020-21シーズン戦術を考案!?
18ポイント差でリバプールにリーグ制覇を許した昨シーズンのマンチェスターCですが、グラウディオラ監督は新シーズンは覇権を取り戻すために新たな戦術を導入すると思われます。D・シルバが抜けた中盤の選手起用や、新加入のFWフェラン・トーレス(スペイン代表)、DFナタン・アケ(オランダ代表)の起用方法などを考えてみます。
ペップ戦術の進化
バルセロナで世界中を魅了したスタイルを披露して以来、ペップ・グラウディオラ監督は毎シーズン戦い方に変化を加えてチームをアップデートしてきました。
メッシのゼロトップ、イブラヒモビッチ獲得、4-6-0采配、5秒プレシングルールなどバルセロナ時代はティキタカと表現されたショートパス主体のポゼッション戦術にアレンジを加えてタイトルを獲得しました。
バイエルンではブンデスリーガの特徴を考慮した上で、ロッペン、リベリの両ウイングの突破力を最大限に活かし、ラームのMF起用など圧倒的なポゼッションを実現させてドイツサッカーを席巻して2014ワールドカップのドイツ優勝にも大きく影響を及ばしました。
レバンドフスキー加入後は能力を最大限に引き出してチームにフィットさせ、偽サイドDFと言われた新たなポジショニング戦術も効果を発揮してポゼッションの向上とカウンター阻止の両面を改善する事にも成功しました。
マンチェスターCでは当初はプレミアのダイレクトなサッカーには不向きと言われながらも選手を成長させながら必要な選手を補強して2年目にはリーグを制して圧倒的な攻撃力で2連覇も果たしました。
昨シーズンは主力センターDF不足からCLチャンピオンでもあるリバプールに独走を許しましたが、アルテタがアーセナル監督に就任して抜けたスタッフにはファン・マリージョを招き入れて2020-21シーズンは新しい戦術で巻き返しを狙っていると予測できます。
マンチェスターC2020-21シーズン開幕スタメン予想!?
GK:エデルソン(ブラジル代表)
右サイドDF:カイル・ウォーカ(イングランド代表)
センターDF:ラポルテ(フランス代表)
センターDF:ナタン・アケ(オランダ代表)
左DF:メンディ(フランス代表)
ピボーテ:ロドリ(スペイン代表)
右インサイドMF:デブルイネ(ベルギー代表)
右FW:マフレーズ(アルジェリア代表)
センターFW:アグエロ(アルゼンチン代表)
選手はD・シルバが抜けた左のインサイドMFにはB・シウバを起用して、センターDFには新加入のアケを選びました。
システムは昨シーズンと変わらないのですが、センターDF2選手が両方とも左利きとパス配給にバランスを欠く可能性が考えられます。
ここで考えられるのが選手の特徴に合わせてポジションを移動させるアイディアです。
左FWスターリングがインサイドに入り、左サイドの高い位置にはサイドDFメンディが上がります。
左サイドDFが本職のアケをサイドDFの位置に移動させて、ラポルタが本来の左センターDFとしてプレーできるようになります。
右サイドDFウォーカーが内側に移動して右FWマフレズが高い位置を取って空けたスペースにデブルイネが降りてゲーム組み立てる仕組みです。
もちろん、デブルイネは低い位置で一旦ボールを受けますが、マフレズ、B・シウバとのコンビネーションでチャンス創出と得点も期待できるでしょう。
スターリングのチャンスメークと得点力、アグエロの決定力は新シーズンも健在で、B・シウバの能力がさらに向上される可能性が考えられる戦術と思います。
オプション、選手起用
センターDFではストーンズ(イングランド代表)とバルセロナ復帰が現実味を帯びてきたE・ガルシア(スペイン代表)、昨シーズン同様にフェルナンジーニョ(ブラジル代表)を右で起用する事も十分考えられます。
中盤にはギュンドアン(ドイツ代表)がレギュラーとして遜色ない実力が有り、中盤の組立重視の試合では起用が有力で、より攻撃に変化を加えたい場合はフォーデン(イングランド代表)の起用が予想されます。
右FWは新加入のフェラン・トーレスが試される事になるでしょう。
G・ジェズスはマルチな選手であらゆるポジションで出場可能であり先発として起用される試合も多く見られると予想します。
マンチェスターCのプレミアリーグ開幕は日本時間9月22日午前4:15にウルブスと対戦します。
翌日9月23日午前3:45からはリーグカップの3次ラウンドが予定されていて、いきなり2つのチームを観れる事になりそうです。
みなさんも、新たな戦術やシステム、選手の組み合わせを想像して現実と比べてみるのもサッカーを楽しく観戦する方法の一つだと思います。