チャンピオンズリーグのバルセロナからみる近代サッカーを考えてみます!
2020シーズンのチャンピオンズリーグのベスト4が出揃いました。
今シーズンのチャンピオンはバイエルン・ミュンヘン、リヨン、パリSG、ライプツェヒのドイツ2チーム、フランス2チームの近年稀にみる絶対的優勝候補が見当たらない好ゲームを制した勝者がチャンピオンの称号を得ます。
これは誰でしょう?
昨シーズンはプレミアリーグのリバプールが2年連続でのファイナル挑戦を制してチャンピオンズリーグ(以前はチャンピオンズカップでした)で初優勝を飾りました。
2019シーズン以前は今をときめく久保建英選手の所属元であるレアル・マドリードが前人未到(チャンピオンズリーグに変更後)の3連覇の偉業を成し遂げ、前年の2016シーズンはユベントスを決勝戦で破ったトリデンテ(メッシ、スアレス、ネイマールの3人称)扮するバルセロナが制しています。
バルセロナのサッカーを語る上でキーワードとなるのはクライフ、ボールポゼッション、ペップ・グラウディオラ、プレッシング、メッシ、カンテラ(育成部門)と考えられますがの久保建英選手はバルセロナのカンテラ育ちなのは有名な話ですね。
今シーズンは無冠に終わったバルセロナですがペップ時代の黄金期を経たのちもリーガ・エスパニューラやコパ・デル・レイを制覇してチャンピオンズリーグでも毎年ベスト8に勝ち残っていました。
1昨シーズンはローマに、昨シーズンはリバプールにファーストレグの3点差を活かすことができずに逆転で敗れてしまいました。
今シーズンはコロナ禍でのレギュレーション変更により1発勝負の準々決勝でバイエルンに2-8で敗れて3シーズン連続で衝撃的な大敗を喫して立ち直れるのか心配です。
近年のバルセロナはポゼッション志向が薄れてきてボールロスト後のプレッシングが影を潜めて守備時には自陣に撤退する戦術を採らざる負えなくなっていました。
ネイマールが抜けて後は攻撃時のカウンターも以前ほどの破壊力がなくなり、メッシがゲームメイク、チャンスメイク、フィニッシュと個人能力でチームを勝利に導く以外は相手を戦術的に攻略するのが難しいチーム状況に陥っていたのが現状でしょう。
黄金時代はペドロのプレッシングとブツケスの前進守備からのボール奪取が効力を発揮して、守備におけるメッシの負担を軽減してもボールロスト後の即時奪回が可能でポゼッションの主戦術でもありゲームをコントロールしていました。
現在は選手の高齢化も関係があるのでしょうが、スアレス、メッシを除いた2ラインで守備をする戦術を採らざる負えなく、ブツケスの前進守備は効果が薄くなり、カウンター対策として即時奪回を諦めているのではないかと感じさせるようになっています。
FWグリーズマンの献身的は守備やDFピケの読みと的確な対応、GKテアシュテェーゲンの能力をもってしても失点は免れないチーム状況なのは結果が表していると思います。