【FCバルセロナ】予想スタメン!? vsアトレチコ・マドリー20-21ラ・リーガ第35節
日本時間5月8日(土)深夜23:15キックオフ予定の20-21シーズンのリーガ・エスパニョーラ優勝を占うビックマッチ!!
首位アトレチコ・マドリーをホームで迎え撃つバルセロナ戦のスターティングメンバーを予想してみます!?
※以前の対戦記事に興味がある方はこちらをご覧ください
アトレチコ・マドリー予想スタメン!?
GK:オブラク
DF:サビッチ
DF:ヒメネス
DF:フェリペ
右サイド:トリッピア
ボランチ:サウール
ボランチ:コンドグビア
左サイド:カハスコ
トップ下:ジョレンテ
FW:ルイス・スアレス
FW・フェリックス
前半戦の破竹の勢いが失せて7年ぶりのリーグ制覇に黄色信号が灯っているシメオネ監督率いるアトレチコ・マドリーはアウェーながら勝利を目指して戦うでしょう。
負ければバルセロナと順位が入れ替わり、引き分けてもレアル・マドリードに勝ち点差で並ばれる可能性を考えると優勝への大一番に全力を尽くすと予想されます。
試合開始早々は前線から積極的にプレッシングをかけてバルセロナにペースを与えない戦略から、自陣に侵入された場合はエリア付近にブロックを築きスペースを与えない集中した守備からカハスコ、フェリックスの突破力を活かしてカウンターで得点を狙うゲームプランが考えられます。
右サイドにも走力を活かせるジョレンテを配置してバルセロナの被カウンター戦術に揺さぶりをかけることが可能だと思います。
バルセロナ予想スタメン!?
GK:テアシュテーゲン
DF:ミンゲサ
DF:ピケ
DF:ラングレ
右サイド:セルジ・ロベルト
ピボーテ:ブツケス
左サイド:ジョルジ・アルバ
インサイドMF:ペドリ
FW:メッシ
FW:グリーズマン
ベストな布陣とメンバーを見出したと思われたクーマン監督ですが、イメージとは逆に安定感を欠く戦いで自身も審判への抗議によってベンチでの采配を執れない状況になってしまいました。
しかしながら現状以外でのアイディアに乏しく選手の調子に掛けるしかないと予想します。
布陣的にはマッチアップがハッキリした組み合わせですがメッシ、グリーズマンのFWが中盤に降りて数的優位を創り、両サイドとデ・ヨングによる相手DF背後へのランニングから活路を見出すのが基本的な戦略になると予想できます。
試合のみどころ!?
時間の経過と共にバルセロナのボールポゼッションが上がると予想されます。アトレチコ・マドリーは前半の早い時間帯でハイプレスからのカウンターで得点する事ができれば落ち着いて試合を運べるでしょう。
バルセロナはアトレチコのゴール前の強固な守備陣に綻びを創りゴールを奪えるかが最大のポイントになりそうです。
ジョルジ・アルバ、セルジ・ロベルトの相手DFの背後、もしくはインナーラップとメッシ、グリーズマンによる連動での崩しが期待できます。
ブツケス、ペドリ、デ・ヨングによる中盤のパス廻しもバルサがペースを握る大切な要素でしょう。
アトレチコ・マドリーは自慢の守備からカウンターを炸裂できるかが最大のポイントです。ロングカウンターでも能力を発揮するフェリックス、カハスコ、ジョレンテの推進力と古巣相手に脅威を振るいそうなルイス・スアレスの決定力で勝利を手繰り寄せる青写真を描いているでしょう。
結果が優勝の行方を左右する最大の要素ですが、その勝敗に影響する細かいディティールを感じてゲームの流れを予想しながら注目の一戦を観戦してみてはいかがでしょうか!?
第35節バレンシア戦のバルセロナ予想スタメン!?
アトレチコ・マドリー戦にも影響がある前節のバレンシア戦のスターティングメンバーも予想してみました。
ローテーションを採用しながらも勝利が絶対条件になるのでベストに近いメンバー起用が予想されます。
しかしながら次節のコンディションを考慮して早い時間帯から交代選手を投入する事も予想できますのでカッコ内は交代出場の予想加えさせて頂きました。
GK:テアシュテーゲン
DF:ミンゲサ
DF:アラウホ
DF:ラングレ
右サイド:デスト
左サイド:ジョルジ・アルバ
インサイドMF:ペドリ
FW:メッシ(トリンコン)
皆さんの予想と実際のスタメンはいかがだったでしょうか?
20-21CL準決勝 マンチェスターC vsパリ・サンジェルマン分析と予想!?
日本時間5月5日(水)早朝4:00キックオフ予定の20-21シーズン欧州CL準決勝マンチェスターCvsパリ・サンジェルマン2ndレグを1stレグの分析を交えて予想してみようと思います!?
※以前のマンチェスターCの記事に興味がある方はこちらをご覧ください
1stレグ<前半> パリ・サンジェルマン1-0マンチェスター・シティー
両チーム共に前線からのプレシングで相手ビルドアップを阻止する狙いでゲームはスタートしました。
非ボール保持時の陣形はホームのパリ・サンジェルマンは自陣では4-4-2、相手陣内で前線からプレスを掛ける場合は4-2-3-1、マンチェスターCは2-3-2-3に選手が立ち位置を取っていたと思います。
試合開始早々の時間帯はマンチェスターCのプレッシングが比較的に相手をコントロールしていたと感じましたが、パリ・サンジェルマンも技術と駆け引きで際どい縦パスを通してビルドアップを成功させる場面も見られました。
一方マンチェスターCのビルドアップをコントロールできていなかったパリ・サンジェルマンも中盤の底でゲームを組み立てるロドリへは複数人でプレスをかけてボール奪取からカウンターを試みて対抗していたと思います。
ベルナルド・シルバに単独で突破を許すなど、やや劣勢に感じられたパリ・サンジェルマンですがCKからデ・マリアの完ぺきなボールにマルキーニョスが頭で合わせて先制ゴールを決めました。
“ペップ”グラウディオラ監督は前線の3トップで相手の選択肢を制限させて2列目インサイドMFがハーフスペースを、3列目のペドリと両サイドDFも含めた前進守備で相手ボールを奪う戦術を採用していたと思われます。
パリ・サンジェルマンの前線からのプレスはボール奪取を狙っている感じではなくサイドを経由したボールが中央のロドリへ入ったところでプレシングを掛ける意図を感じ取れました。
どちらのチームもある程度、狙い通りのプランを遂行できていたと思いますが、パリ・サンジェルマンが先制ゴールを決めた後は一転します。
ビルドアップ時にサイドではなく中盤の中央に降りてボールを受けるネイマールを捉まえきれずに攻撃を受ける状況が続くようになりました。
先制ゴール以降はヴェラッティがサイドで起点をつくるなどパリ・サンジェルマンが完全にゲームをコントロールしていたと言えるでしょう。
先制点とは逆サイドのCKから今度はネイマールが完ぺきなボールを送り追加点のチャンスを創ります。ニアサイドで合わせたヘディングシュートは枠をとらえきれません、シュートする選手がマルキーニョスの先制点のようにボールに合わせて走り込んでいれば追加点を奪ってもおかしくない場面でした。
終盤にプレッシングを成功させてシュートカウンターからフォーデンが絶好のチャンスを迎えますが狙い澄ましたと思われるシュートは意図したコースに飛ばすことができずにGKケイラー・ナバスのほぼ正面へ行ってしまいました。
※以前のパリ・サンジェルマンの記事に興味がある方はこちらをご覧ください
1stレグ<後半>パリ・サンジェルマン0-2マンチェスター・シティー
後半スタートから変化を加えてきたのはビハインドのマンチェスターCでした。B・シウバとフォーデンをシャドーにして中盤はロドリとギュンドアンを並べた3-4-3のような立ち位置を取って中央の起点を2つして中盤での抜け道とサイドにスペースを創る狙いでしょう。
パリ・サンジェルマンはリードしている分、前半よりペースを落としてゲームを膠着させる狙いがあったと思われます。
中盤と前線の配置に変化を入れて、ビルドアップは容易になったマンチェスターCですが、意図的に相手DFを崩す場面はなかなか作れない状態が続きます。
相手エリア付近でボールを保持する時間が多くなったマンチェスターCのデブライネがゴール方向へ向かうクロスを入れると走り込む選手には合いませんがGKが対応するのが難しいワンバウンドしたボールがそのままゴールへ吸い込まれて1-1となりました。
同点後もゲーム展開は変わらずにマンチェスターCがボールを保持する時間が多く、パリ・サンジェルマンはDFとMFの2ラインをソリッドに保って対抗していましたが、中央のフォーデンに入ったパスに対してファールを犯してします。
ほぼゴール正面、やや左の好位置でFKを得たマンチェスターCのキッカーは右足ならデブライネ、左足はマフレーズがキックの準備をしていました。
先に動き出したマフレーズがそのまま左足で蹴ったボールは割れた壁の隙間を通ってゴールに吸い込まれて1-2と逆転に成功します。
ホームで先制しながら逆転を許したパリ・サンジェルマンはメンタル的に貧弱な姿を露呈することになります。
キャプテンのマルキーニョス、エースのネイマールが不要なファールを犯すと、中盤のディフェンス面で貢献していたゲイエがギュンドアンへの危険なタックルで1発レッドカード、数的不利な状況を自らの行為で作ってしまったと言えるでしょう。
デ・マリアに変えてダニーロ、パレデスに変えてエレーラを投入しますが数的不利の相手に対してマンチェスターCは悠々とボールを運びゲームをコントロールしました。
終盤に再びフォーデンがドリブルでアリア内に持ち込んでチャンスを創りましたがゴールには至らず2-1でアウェーのマンチェスターCが先勝した1stレグとなりました。
2ndレグを予想!?
決勝進出には2ゴール以上が必要なアウェーのパリ・サンジェルマンは攻撃的な選手を起用して前線からのプレシングも強化すると予想されます。
1stレグから変更されると予想するのはセンターFWにイカルディを起用して4-3-3で前線からのプレッシングに活路を見出そう試みると予想しました。
パリ・サンジェルマン予想スタメン!?
GK::ナバス
右サイドDF:フロレンツィ
センターDF:マルキーニョス
センターDF:キンペンベ
左サイドDF:クルザワ
ボランチ:パレデス
トップ下:エレーラ
右サイドFW:エンバッペ
センターFW:イカルディ
左サイドFW:ネイマール
中盤の底にヴェラッティを起用してボールの循環と抜け道となる配球に期待したいのと、1stレグ同様に左サイドのネイマールを中盤に関与させて相手の中盤を崩すのが狙いとなるでしょう。
攻撃面を考慮して左サイドDFにはクルザワを起用して、右サイドFWにエンバッぺを配置することでカウンター攻撃と相手左サイドDFの上がりを牽制する狙いの采配になりそうです。
トップにイカルディを起用する事でライン間にネイマールがプレーするスペースを見出したいと同時に彼自身の決定力も期待されての起用になると予想しました。
マンチェスター・シティー予想スタメン!?
GK:エデルソン
右サイドDF:ウォーカー
センターDF:ストーンズ
センターDF:ジアス
左サイドDF:メンディ
ボランチ:ロドリ
インサイドMF:デブライネ
右サイドFW:フェラン・トーレス
センターFW:アグエロ
左サイドFW:フォーデン
ゲームをコントロールする事が最大の狙いとなるマンチェスターCは相手DFラインを押し下げるために得点能力が高いアグエロと単独でもタテへの突破を警戒しないといけないフェラン・トーレスを起用すると予想しました。
エンバッペのスピードへの対応策と同時にフォーデンをインサイド寄りでプレーさせた場合の左サイドの攻撃を期待してメンディが抜擢される可能性があるでしょう。
1stレグで狙われたロドリへのプレスを分散させるためにギュンドアン、デブライネがハーフスペースでボールを引き出してサイドへの展開から連動して崩す形が最初のプランだと予想されます。
試合のみどころ!?
アウェーで2ゴールを決めて勝利したマンチェスターCが非常に有利な状態で臨む事が可能ですが、クライフの血統を受け継ぐ“ペップ”はディフェンシブなゲームは望まないでしょう。
安定感を求めながらもボールを握り相手ディフェンスを崩す為の方法を選手に提示する一方、カウンターへの警戒も怠らないプランで臨むと思われます。
最低でも2ゴールが必要なパリ・サンジェルマンはヴェラッティとネイマールの能力を最大限に活かしてチャンスを創るのが最善な方法ではないでしょうか?
1stレグ同様にセットプレーと運が勝敗に大きく影響する可能性も考えられますが、ゲームをコントロールして優位に進めているチームに多くのチャンスが訪れるのは必然でしょう。
前線から連動したプレッシングでマンチェスターCのビルドアップをコントロールして意図的にボール奪取が可能になれば十分勝機を見いだせると思います。
中央を経由させずにサイドへのパスを誘発出来れば、サイドから中央へのパスカットを狙いとした戦略を組むことが可能でしょう。
逆に連動した守備に綻びを生むのは局面での個人能力による打開です。両チームには相手の出方を逆手に取って局面を突破してしまう能力を持った選手が大勢存在しています。
組織化されて綿密に練られた戦術を基盤に戦うことに変わりは有りませんが、勝利の行方を左右するポイントは選手個人の特徴が発揮されたプレーになると予想しています。
1stレグはサッカーの定説通り、セットプレーが鍵を握った感が有りましたが、2ndレグもサッカーの定説通りに1対1を制したものが試合を制する結果となりそうです。
デブライネのキック精度、ネイマールの変幻自在な駆け引き、ヴェラッティのイマジネーション、ウォーカーのインナーラップ、エデルソンの足元の技術、マルキーニョスの読み、フォーデンのポテンシャルなど出場する選手の能力を最大に引き出せたチームが決勝戦に勝ち進むことになるでしょう。
チェルシー対レアル・マドリーの勝者と決勝戦で対戦するのは昨シーズンのファイナリストであるパリ・サンジェルマンか初の決勝進出にチャレンジするマンチェスターCとなるのか?
両監督が選ぶスターティングメンバーや戦術的意図を予想しながら注目の試合を観戦してみてはいかがでしょうか!?
【FCバルセロナ】5-2ヘタフェ久保建英 ラ・リーガ20-21第32節を分析!?
前半戦の勢いに陰りが出ている首位アトレチコ・マドリーとCL準決勝進出を決めましたが、離脱選手が続出してベストメンバーを組めない2位レアル・マドリードを追いかける3位バルセロナと日本人随一のタレント久保建英選手が所属するヘタフェが対戦したラ・リーガ20-21シーズン第32節カンプ・ノウで行われた試合を分析してみます。
※ゲーム前の予想記事に興味がある方はこちらをご覧下さい
久保建英スタメン出場!?
予想に反して久保建英選手はスターティングメンバーで起用されました。ヘタフェの5-1-3-1と思われるシステムで後方に人数を割くことで久保建英選手とアレニャを同時起用させるアイディアをボルダラス監督は採用し、さらに意外だったのが前線から2列目の並びを右アレニャ、中央マクシモビッチ、左に久保選手を配置したことでした。
右サイドでのプレーが得意な久保選手を左サイドで、中央やや低い位置でのプレーが得意なアレニャを右に起用した監督の狙いは解りませんが、この采配によりヘタフェの左サイドは攻撃面で良い容を見出していました。
サイドMF起用が多かったククレジャを元来プレーしていた左サイドDFで起用、高い位置でプレーする久保選手を孤立させること無くサポートすることで選択肢と時間が与えられると共に中央のマクシモビッチも絡むことで相手のサイドを崩す場面を創り、1-1の同点ゴールを演出しました。
得意としない左サイドでのプレーで前方へボールを運ぶことは可能でしたが、縦に突破することは出来ずにストップして味方のサポートを待つ場面が何度か見られました。
ここで気になったのが久保建英選手のフィジカルです。通常はデュエル、いわゆる相手選手と競り合う場面での身体的強さで評価される事が多いと思いますが久保選手はトップスピードでプレーしている際に,相手選手の対応を見て瞬時に選択肢を変えたプレーの直後に自身の体をコントロールできずにバランスを失う場面が見られました。
ただ単に成長過程で身体が出来上がっていない事も原因の一つと思われますが、久保選手の特徴である左利きにも関わらず右足でもボールをコントロールできることも要因として考えられるかもしれません。
通常は自分の利き足でボールを運ぶことでバランスを保ち視野を確保しながらドリブルする選手が多いのですが、日本人選手に良く見られる光景で久保選手は両足でボールタッチしながらドリブルします。
利き足だけでのタッチとは違いリズムの変化と選択肢が広がる事で相手選手が次のタッチを予測するのが難しくなる利点はありますが、自分自身の体の芯を保つことが難しく急激なストップや瞬間的なスピードアップでは力を発揮するのが難しいプレー方法だと分析できます。
久保選手が得意の右サイドで1対1を仕掛けて相手を抜き去る場面を思い出してください。顔を上げて得意の左足でボールタッチしながら相手へ向かっていきます。次に変化を加えるために右足でのタッチを織り交ぜたりしますが、ほとんどの場合、相手を抜き去るタッチは左足です。
似たような体形で左利き、お手本となる対戦したメッシのドリブルと比べてみて下さい。メッシは基本的に利き足の左でボールタッチします。右足は捕捉時に使う程度で変化を加えるのはボールタッチの強弱、歩幅の変化(ステップ)、上半身の揺さぶりで最終的に相手を抜き去るのは方向転換によるものが多いと思われます。
細かいテクニックで言えばトップスピードでボールを運んでいる時でもアウトサイドだけではなくつま先でのタッチを織り交ぜる事で相手が予測しづらい微妙な変化を加えています。
常に利き足でタッチする事で身体は安定して急激な変化の力を発揮できる状態でプレーしていると思われます。
若かれし頃のメッシは現在よりもキレがあるドリブラーでしたが、身体が出来上がっていない時期でも足を滑らす場面以外では体のバランスを自ら失う場面はほとんど見られませんでした。
身体的なフィジカル能力の向上も必要だと思われますが、久保建英選手がこの先成長してワールドクラスの選手になる為にはプレースタイルの改善が必要になるかもしれません。
バルセロナ前半<盤石の中盤>
“クラシコ”の敗戦でリーグ戦の戦いは難しくなりましたが、コパ・デル・レイを制してクーマン監督体制となってから初タイトルを手に入れた現在のバルセロナはチームとして機能し始めたと思います。
デ・ヨングを中央にした3DFでチームバランスを手にしてから、怪我で離脱していたピケが復帰した事でデ・ヨングを以前までのインサイドMFで起用してトップでプレーしていたデンベレがスタメンから外れる形でメンバー構成されています。
右サイドにはデストに代わって復帰したセルジ・ロベルトが先発に抜擢されて新たな戦術的な変化も見られました。
相手DFラインの裏への飛び出しとゴール前への侵入でチームに貢献してきたデストとは違うプレーで更なる進化を感じさせるセルジ・ロベルトの起用はインサイドへ向けてプレーできることです。
対峙する相手サイド選手を引き出して中央方向へプレーする事で背後にスペースを創り、インサイドMFで出場しているデ・ヨングがサイドに流れるポジションを取り、メッシがハーフスペースや状況によってはサイドでボールを受けてゴール方向に向けてプレーする場面を多く創り出していました。
ヘタフェの左サイド、バルサの右サイドが前半の両チームの起点となっていたと分析しました。
両チーム共のオウンゴールで1失点しましたがメッシの2得点で3-1とリードして前半を終えたバルサはブツケス、ペドリ、デ・ヨングの中盤選手の活躍が目立ちました。メッシの1点目をアシストしたブスケツは全盛期を彷彿させるグラウンダーの縦パスを供給して攻撃のスイッチを度々入れていました。
デ・ヨングは前途の通りセルジ・ロベルトとポジションを入れ替えることも容易にこなして縦方向へのランニングや味方選手のサポート、中盤でのゲームコントロールと出色のプレーだったと思います。
サッカー用語で何と呼ばれるプレーは解りませんが、一般的に言う相手DFライン裏へのスルーパスのようなパスをMFとDFライン間のスペースに配給する能力は非常に魅力的です。
相手DFライン裏へのスルーパスはスペースをケアできるのがGKのみで、味方の受け手をいかにしてゴール方向へ直接プレーできるようなパスの質で勝負が決まりますが、MFとDFライン間のスペースへのパスは前向きに味方選手をプレーさせる事が可能になり無数の選択肢を創るきっかけのパスと言えます。
しかしながら、選手が多くスペースが狭い相手MFと視野を確保している相手DFのわずかなスペースを利用するパスは非常に難しく技術とセンスが必要なスキルだと思います。
右サイドから中央へ動くメッシへデ・ヨングが通したパス、受けたメッシが相手のDFラインの裏を狙ったグリーズマンへのパスは若干の呼吸のズレから辛うじて相手DFがスライディングで阻止しましたが、2つのスペシャルなパスが連続で繰り出されていて非常に魅力的なプレーだと思いました。
今シーズンからの新加入で18歳とは思えないプレーでレギュラーに定着したペドリのプレーも良く、2点目は相手DFがプロとして犯してはいけないミスではありましたがペドリのドリブルを阻止したのが始まりでした。相手のプレスが掛からない味方へ容易にパスを繋げる状況判断が魅力ですが、現在のバルサを支えているのはボールロスト後のペドリのトランジションも重要な要素だと思います。
相手の選択肢を奪うようにすぐにプレスに動くペドリより早くパスを呼び込むポジションを獲れる相手選手は少なく、プレスを受けた選手は苦し紛れのキックを強要されて結果バルサボールになる場面が多いと感じました。
やはりバルセロナのサッカーは中盤での構成力がとても重要だと改めて分析できるMFのプレーだったと思います。
不可解なヘタフェ!?
前半の途中からマクシモビッチを前線に上げて右サイドのアレニャを中央へ移動させて4-4-2のような陣形に形を変えたヘタフェは良い場面を創れないまま前半を終えました。
後半開始からは前半に久保選手と良い連係があったククレジャ、マクシモビッチとアレニャがベンチに下がりました。
故障などのアクシデントでもない限り、ボルダラス監督が下した決断は理解に難しく、交代して出場した選手の特徴を考えるとフィジカル的要素を高める為だけの采配に映ります。
左サイドでボールを受けた久保選手のグラウンダーでのセンターリングに合わせようとした交代出場のFWエネス・ウナルがバルサDFの軽率な対応からVARでPKを獲得して2-3と迫ります。
バルサ陣内の深い位置にボールが下がれば全体を押し上げてハイプレスを掛けたい意図は感じましたが中途半端な強度と連動のプレッシングでは意図的にボールを奪うことはできずに久保選手もほとんどプレーに関与することなくヘタフェは試合を終える事となりました。
バルセロナ後半<ポリバレントなデ・ヨング>
2点のセーフティーリードを得たバルサもピケとラングレに変えてDFアラウホ、MFモリバを投入、セルジ・ロベルトを右ウイングに固定して中盤でプレーしていたデ・ヨングをセンターDFに変更した4-3-3(左サイドのFWは置かずにセンターにメッシとグリーズマンを配置した変形型)で後半をスタートしました。
前半ほどの躍動感は失われてボール保持は出来ているが、相手を意図的に動かし、スペースを突くようなゲームコントロールは見られなくなります。
PKによる失点もあり、良い流れを創れない状況を変えたいクーマン監督の采配はDFウンティティを投入して3DFに戻し、右サイドには攻撃に特徴があるトリンコンを出場させました。
この変更によりインサイドMFでスタメン出場したデ・ヨングは後半から4DFセンター左側で、後に3DFの右でもプレーする事となります。
ボールを持てばパスとドリブルで相手の隙間を突き、オフ・ザ・ボールでも縦方向のフリーランニングと味方選手を補完するポジショニングなどでポリバレントな能力を発揮して現状のバルサでは不可欠な存在であることを証明したと言えるのではないでしょうか。
終盤にはメッシのCKからアラウホが頭で合わせたゴールは昔から通づるスピードが有る速いボールをGKへ向かう前のニアポスト付近、ヘディングで合わせる教科書通りのゴールと、自ら獲得したPKでグリーズマンが得点して最終的には5-2でバルサの勝利が確定しました。
※シーズン前にクーマン新監督の戦い方を予想した記事に興味がある方はこちらをご覧ください
今後のバルセロナの戦い!?
終盤戦を全勝して逆転優勝をねらうバルセロナは前半のメンバーとシステムが基本となると思います。ここに選手交代や4DFへのシステム変更などで変化を加えるオプションと後半のメンバーはローテーション使用時の中心メンバーだと考えられます。
アラウホ、モリバはデイフェンスを重視した場合の起用で攻撃にアクセントを加えるオプションはトリンコン、デンベレ、ブライスバイデ、中盤ではリッキ・プッチやピヤニッチの起用になるでしょう。
ピケとセルジ・ロベルトが復帰した事で選手の配置を多様化して組織の特徴に変化を加える要素が数段上がったと分析します。
残り7試合で首位アトレチコ・マドリーと直接対決を控えるバルセロナの今後の試合を分析して予想するには面白い試合であったと思います。
バルセロナの戦い方と久保建英選手の活躍と成長へのヒントなどを独自で分析して残りのシーズンを楽しんでみてはいかがでしょか?
※再シーズンのバルセロナを考察した記事に興味がある方はこちらをご覧ください
【久保建英】ヘタフェvsバルセロナ ラ・リーガ20-21第32節を展望!?
日本時間4月23日(金)早朝5:00キックオフ予定のラ・リーガ20-21第23節バルセロナvs日本代表の久保建英選手所属ヘタフェのゲームを展望してみようと思います。
ヘタフェの現状!?
31試合を終えて勝ち点31、得点22、失点34と現時点で暫定15位のヘタフェは降格圏の17位と4ポイント差で残留争いから抜け出せずに苦しい状況です。
前半戦で得点力不足を露呈したクラブは攻撃力を高める狙いから冬の移籍マーケットでバルセロナからMFアレニャ、出場時間を確保できずにビジャレアルで能力を発揮できていなかった日本代表MF久保建英選手を補強しました。
加入直後こそ2選手をスタメンで起用してチームの改革に追い風が吹くと期待されましたが強豪チームとの対戦で大量失点を喫して敗戦のをきっかけに、以前と変わらずの堅守を主戦術にした失点を減らし、攻撃面では偶発的な要素に頼るチームへと逆戻りしてしまったのが現状でしょう。
ボルダラス監督に率いられてきたチームはフィジカル的な要素を前面にだして相手チームの特徴を消すインテンシティで戦い、小規模のクラブとしては好成績を残して来ましたが、今シーズンは高い強度を保てずに後方での守備を迫られる状況で得点力も格段に失ってしまったと推測できます。
久保建英選手の現状!?
昨シーズンのマジョルカでの活躍が評価されてスペイン国内外のチームからレンタルでの獲得を狙った多くのクラブから育成プランで成功を納めてラ・リーガでもコンスタントに上位を定位置とした感があるビジャレアルへの加入を選びました。
ゼビージャでELリーグを3連覇に導き、パリ・サンジェルマンやアーセナルなど国外の強豪クラブで指揮を執ってきたウナイ・エメリ監督が久保建英選手の獲得を熱望した事で実現したレンタル加入でしたが、バランスを重視した監督の哲学と現状の久保建英選手の実力に乖離が多きかった為か、目に見える結果を残せなかった久保選手の出場時間は減っていきます。
結果を出さない選手を使い続けるにはクラブにとってのメリットが大事ですが、1年間のレンタルで加入した久保選手を監督、クラブ共にピッチに立たせる必要性が減少したと考えられます。
同じバルセロナのカンテラ育ちで攻撃面での貢献が期待できるアレニャと一緒のタイミングで加入したヘタフェでも加入当初はインパクトを残し、可能性を感じさせてくれましたが、日本代表のゲームでチームを離れた期間もあり、2選手が同時にピッチに立つチャンスが激減しました。
先日のレアル・マドリードとの対戦でも欠場者が多くベストメンバーとは程遠い相手に押し気味にゲームを進めていましたが、最後まで久保選手が投入されることはありませんでした。
※レアル・マドリード戦の予想記事に興味がある方はこちらをご覧ください
試合のみどころ!?
もとちん可能性が無い訳ではありませんが久保建英選手がスターティングメンバーに名を連ねることは難しいと推測します。
0-0で押し気味に試合を展開して勝利を手にする可能性よりも、堅実に勝ち点1を得る事を選ぶボルダラス監督は今回もフィジカル重視の堅守をゲームプランの主軸に置くと思われます。
優勝争いをするバルセロナは前回対戦で敗れたヘタフェ相手に攻撃的なサッカーでゲームをコントロールすると予想できます。
バルセロナの多彩な攻撃にヘタフェのディフェンスが対応できるかはゲームを占う最大のポイントとなります。
4-4-2を基本にしてFWの1枚も中盤に下げてボックス周辺にブロックを構築する守備戦術を採用する事が予想されますが、自陣深くで奪ったボールを攻撃に結びつけるのは困難で、バルセロナが圧倒的なボール保持率でゲームを支配すると予想します。
ヘタフェがゴールに迫るにはセットプレーか相手のミスが絡んだ場合だと思います。
2得点差がついてゲームが決したと思われる段階になって久保建英選手が交代対出場するチャンスが回ってくるのではないかと思われます。
仮に久保選手が出場しもチーム全体が押し上げて攻撃できるようにはならないと思いますので、単独でのドリブル突破など結果よりもプレー面でバルセロナを相手に通用するのかを観るのが楽しみ方の一つだと思います。
前回のような退屈なゲームよりも試合に敗れてでもサッカーを楽しむ要素を提供する意思だけは感じたいと思うのは筆者だけでしょうか?
【FCバルセロナ】スタメン予想!?vs久保建英ヘタフェ ラ・リーガ20-21第32節
コパ・デル・レイを制してクーマン監督が就任してから初めてのタイトルを獲得したバルセロナと下部組織のラ・マシア出身で日本人選手としてバルサのアイデンティティを有する久保建英選手がレンタルで加入したヘタフェが対戦する日本時間4月23日(金)早朝5:00キックオフ予定のバルセロナvsヘタフェのスターティングメンバーを予想してみようと思います。
バルセロナ予想スタメン!?
GK:テアシュテーゲン
DF:ミンゲサ
DF:ピケ
DF:ラングレ
右サイド:セルジ・ロベルト
ピボーテ:ブツケス
左サイド:ジョルジ・アルバ
インサイドMF:ペドリ
FW:メッシ
FW:グリーズマン
アスレチック・ビルバオとの決勝戦を圧倒的なパフォーマンスで制してタイトルを獲得したバルサは残された唯一のタイトル、ラ・リーガ制覇に向けてポジティブな状況でチャレンジするメンタル的優位性を得たと予測できます。
残された試合を全て勝利する前提で毎試合にベストを尽くすのは当然ように感じますが、選手のコンディション管理と出場選手の組み合わせ、来季に向けたチーム構築や対戦相手を分析したゲームプランなど、複雑な要素が絡み合う状況下で最適策を見出して結果を出すことが現在のフットボールでトップクラブの指揮を任される監督が評価される基準になってしまいました。
コロナ・ウイルスによるパンデミックの影響がなければ、CLを敗退してコパ・デル・レイを制したバルサは国内リーグ日程のウィークエンドの試合に標準を合わせて調整が可能な状況になりますが、リーグ戦を消化する為の過密日程で戦術的な構築を考慮しながらもコンディション調整が例年以上に重視されるシーズンとなりました。
試合のみどころ!?
次節にアウェーでビジャレアルと対戦するバルサが降格争いから抜け出せなくて苦しむヘタフェを相手にベストメンバーをスタメン起用するかは1つのポイントだと思います。
コンディションに不安を抱える選手の出場は控えたい試合ですが、チーム戦術の成熟度を高める為には大幅なローテーションはマイナス要素にもなります。
シーズン終了後に移籍する可能性が高い選手、来シーズン以降に成長と貢献度を期待される選手、目の前の試合に勝利する為に必要な選手など複雑な要素で構成されるスターティングメンバーでクーマン監督の意図をある程度、予想する事が可能だと思います。
ボール保持では圧倒的に優位に立てると予想できるバルサはカウンター対策を考慮しながらも攻撃的で個人の特徴を発揮する事で変化を創出できる選手と、組み合わせによるアドバンテージを活かした選手起用になると思います。
予想スタメン以外にも右サイドのアタッカーとしてトリンコン、独力でのポテンシャルだけでなくポジショニングで成長を感じさせるデンベレや献身的なプレースタイルとフィジカル的な要素に期待できるブライスバイデの起用も十分に考えられます。
契約延長を試みるメッシを欠いた場合のチームマネージメントもクーマン監督に求められる一つの要素かもしれません。
対戦相手のヘタフェの状況を考慮すると人数を掛けてゴール前のスペースを消す戦略に対してバルサがどのような狙いでボールを回してヘタフェの守備を崩すかが最大のポイントだと思われます。
現状のバルサは選手の微妙な補完性がバランスに大きく影響しているのでメッシ、デ・ヨング、ペドリ、ジョルジ・アルバ、グリーズマン、ピケ、テアシュテーゲンを軸に戦略を組むと予想しました。
バルサのカンテラで育ち、レアル・マドリードと契約を結びながらも苦戦を強いられている久保建英選手との関係性を含めて注目に値するゲームはDAZNで生中継されると思われます。
有料チャンネルですが解説者の分析やコメントは一般視聴者ではなくサッカーフリークを対象にした奥が深い解説にも少しだけ耳を傾けて自己分析を楽しみながら観戦することをお薦めします!!
※過去のバルセロナvs久保建英選手の記事に興味がある方はこちらをご覧ください
【久保建英】ヘタフェvsレアル・マドリード ラ・リーガ20-21第31節を考察!?
所属元であるレアル・マドリードと同シーズンで3度目の対戦となるレアケースと相まってCLと並行してリーグを戦う王者と残留争いを強いられている久保建英選手が所属するヘタフェとの一戦(日本時間4月19日(月)早朝4:00キックオフ予定)を展望してみようと思います。
レアル・マドリード
ミッドウィークのCL準々決勝2ndレグのリバプール戦を0-0で引き分けて2戦合計3-1で勝利して準決勝進出を決めたレアルですが、ケガ人が続出してベストメンバーが組めない中をリーグと並行して戦ってきた現状で選手のコンディションは非常に苦しい状況だと思われます。
主力センターDFのバラン、キャプテンのセルヒオ・ラモスが欠場して不安が大きかったDFラインはミリトンとナチョ・フェルナンデスが見事に代役を務めてバルサ、リバプールの強力攻撃陣に対してGKクルトアを含めて安定したパフォーマンスで信頼を勝ち得たと推測できるでしょう。
左サイドDFのメンディもレギュラーに定着し身体能力を活かした守備面では十分な貢献を果たしていると評価できます。
カルバハルを欠く右サイドDFはルーカス・バスケスが務めていましたがバルサとの“クラシコ”で負傷して今シーズンの復帰は絶望的になってしまいました。
リバプール戦では本来はMFのバルベルデが代役を務め、改めて能力の高さを証明しました。途中から出場した本職のオドリオソラがヘタフェ戦ではスタメンで起用されると思います。
アンカーのカゼミーロはDFラインの前でフィルター役を務めてディフェンス面での貢献度は非常に高く、得点でもチームを助けられる存在でもあります。
現在レアルが調子を上げてきた最大の要因はMFのモドリッチとクロースのベテラン勢の安定したゲームコントロールだと分析できるでしょう。
シーズン終盤でコンディション調整を考えると両選手をローテーションで休ませてアセンシオ、イスコがスタメン起用される可能性が高いと予想します。
攻撃陣は不可欠な存在となったベンゼマをゲームが決するまで起用して両サイドには若いヴィニシウスとロドリゴが抜擢されると思います。
バルサとの“クラシコ”を制して首位アトレチコに肉薄した状況で勝ち点を失いたくない一方で大事なシーズン終盤を乗り切るためには疲労が溜まっている主力選手を休めたいのが本音でしょう。
カウンターを警戒しながらボールを握って省エネで勝利する事がゲームプランとなると推測できます。
セットプレーや交代選手による変化で勝負を決める事ができればベストだと思います。
🙌 @UCLJapan 準決勝進出!
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— レアル・マドリード C.F.🇯🇵 (@realmadridjapan) April 14, 2021
ヘタフェ
重度の得点力不足で昨シーズンまでの健闘が嘘のように苦しい状況を強いられている今シーズンのヘタフェですが攻撃力の改善を図る為にビジャレアルから久保建英選手を、バルセロナからアレニャをシーズン途中に補強したにも関わらずに改善の兆しが見えていないのが実情でしょう。
2選手が加入直後は良い変化を期待されましたが、強豪相手に大敗を喫して元来からの戦い方に戻してしまいベストな布陣とゲームプランを見いだせずに苦しんでいます。
守備の強度を求めれば攻撃でチャンスを創り出すのが困難になってしまい、技術的に優れた選手を起用してボール保持からのゲームコントロールを試みれば守備面で安定感を失う現状にボルダラス監督は改善するアイディアを持ち合わせてはいないようです。
自陣ゴール前を人数を掛けてスペースを埋めて、アクシデントを期待してロングボールを蹴り込んで偶発的なチャンスでゴールにすがるスタイルでは衰退していくだけだと思います。
ローテーションを採用して普段は出場時間が短い選手を先発メンバーに起用すると予想されるレアル・マドリードですが、選手のポテンシャルを鑑みると攻め込まれて相手にボールを保持される時間が長くなるのは否めないでしょう。
前半は守備に専念して失点しない事が重要となり、後半から機を見て久保建英選手を投入して変化を期待するのが現実的なプランだと推測します。
#久保建英 所属 #ヘタフェ がホームで迎えるのは... #クラシコ で勝ち、4連勝中の #レアル・マドリード ⚔️@GetafeCF🆚@realmadridjapan
📺 @wowow_soccer / @DAZN_JPN
結果予想💬 pic.twitter.com/2RriforasG
— ラ・リーガ (@LaLigaJP) April 17, 2021
試合のみどころ!?
レアル・マドリードは主力選手に休息を与えた上で勝ち点3を獲得するのが狙いとなり、マルセロ、イスコ、ロドリゴなどに出場チャンスが回ってくると予想できます。
守備面での貢献や安定感をペイオフすると攻撃的な選手が多くボールロスト時のディフェンスとブロックを固めるヘタフェDFラインに綻びを創り出す個人能力での崩しが期待されます。
ヘタフェは前掛かりになったレアルのスペースを巧く利用してスピーディーな攻撃でチャンスを創るのゲームプランとなるでしょう。
個人での局面打開によるチャンス創出ではやはり久保建英選手の活躍に期待したいです。
ククレジャ、アレニャ、ハイメ・マタと久保建英選手が組めば連動した攻撃で相手を崩す事も可能だと思います。
マルセロが左サイドで出場した場合はヘタフェの右サイドで久保建英選手の能力を発揮できる可能性が高まるでしょう。
レアルの右サイドも盤石ではない為、流れの中から左サイドにポジションを移して相手を混乱させるのも面白い狙いかもしれません。
レアル・マドリードの若いタレントと久保建英選手のパフォーマンスを比べながらゲームを観戦するのも一つの楽しみ方だと思います。
※前回対戦のヘタフェvsレアル・マドリードの予想記事に興味がある方はこちらをご覧ください
【FCバルセロナ】スタメン予想!?コパ・デル・レイ2021決勝vsアスレチック・ビルバオ
ラ・リーガ20-21新たに迎え入れたクライフのドリームチームで主軸を担ったクラブのレジェンドであるクーマン監督が変革を求められたシーズンは宿敵レアル・マドリードとの“クラシコ”で2敗を喫してリーグ奪還に黄色信号が灯った現状では絶対に落としたくはないタイトルとなったコパ・デル・レイ!!
日本時間4月18日(日)早朝4:30キックオフ予定、バルセロナのスターティングメンバーを予想してみたいと思います。
※準決勝vsセビージャ戦の予想記事に興味がある方はこちらをご覧ください
バルセロナ予想スタメン!?
GK:テアシュテーゲン
DF:ピケ
DF:デ・ヨング
DF:ラングレ
右サイド:セルジ・ロベルト
ピボーテ:ブツケス
インサイドMF:ペドリ
左サイド:ジョルジ・アルバ
シャドー:メッシ
シャドー:グリーズマン
FW:デンベレ
“クラシコ”同様、選手の配置は3-6-1を採用してスタメンから入れ替わるのはDFピケ、右サイドのセルジ・ロベルト、シャドーのグリーズマンになると予想しました。
本来であれば右サイドの高い位置にデストを配置して幅と相手DFライン裏へのランニングで深みを確保したいところですが、セルジ・ロベルトはバランスと機を見た攻撃参加を期待して中盤のインサイド気味のポジショニングが面白いと思います。
右サイドはメッシのスタートポジションとなり、中央へ動く事でできるスペースにはデンベレ、ペドリ、グリーズマンが積極的に活用しながら前途のセルジ・ロベルト、DFライン中央でプレーするデ・ヨングの攻撃参加で利用したいエリアと考えました。
試合のみどころ!?
コロナウイルスの影響で昨シーズンのコパ・デル・レイの決勝戦が行われたのはつい先日で、2年連続して決勝戦に進出しているアスレチック・ビルバオはレアル・ソシエダに敗れています。
23回の優勝を誇るアスレチック・ビルバオは是が非でも勝ち取りたいタイトルだと想像に難しくない状況ですが、コッパでの両クラブの対戦はインパクトを残してきました。
ビルバオを唯一上回り最多30回優勝のバルセロナが優位であると推測できますが両チームは数々の名勝負を繰り広げてきた歴史があります。
カタルーニャとバスクの地方対決であり、ボールプレーを中心に考えたテクニックと戦術が最大の特徴と自負するバルセロナと、地元出身の選手でメンタルとフィジカル的な戦いを美徳とするビルバオの対戦は“クラシコ”とは一味違ったスペインサッカーの歴史と多様性が反映される好ゲームになる事が期待できます。
ビルドアップからボールポゼッションを基本としたゲームコントロールと、カウンターを織り交ぜた攻撃でゴールを目指すバルセロナに対して前線からの積極的なプレシング、もしくは自陣ボックス付近を強固に固めたブロックからカウンターで決定機を創出したいビルバオが主導権を渡していても勝利を呼び込む戦いができるかが最大のみどころでしょう。
スターティングメンバーやシステムから読み取る監督の狙いと、個人能力や連動性を含めた局面の打開、ポジショナル的な要素によるミスマッチが起こりうるエリアを分析しながら勝利の行方を予想し、推測を交えながら楽しんで観てはいかがでしょうか?